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都会も田舎も最低賃金を統一しろ。都市集中が一気に解消するぞ。多数決のこの世、無理なのは分かっているが。

 2022年7月14日(木)。特に暑くない。酷暑も無くなり、仕事をする普通の日々が続いている。

 文字を書こうとすると幻聴が聞こえる。それでも幻聴はだいぶ減った。疲れやすさも、朝に起きられない症状もなぜか良くなった。今だけなのかもしれない。発達障害と言うと過集中だとか色々取りだたされるが、私の場合は生活リズムの崩壊だけだった。コンサータを飲んで、コーヒーを飲んで、なんとか、単調な仕事でもやり過ごすことが出来ていると思う。

 単調な仕事のほうがきつい上に賃金が低いのは資本主義の不思議なところだと思う。

 ツイッターで言ったこと。

 「コンパスで2Bで1位取ったら眼帯外れて出てきた」

 電車の中だったので、スクリーンショットを撮ることも忘れていたし、そんなに珍しいことでもないだろうと思い、何もしなかった。

 しかし、そのときにふと思った。「こうやって私はチャンスの芽をどんどんつぶしていくのだろう。どんどん逃していくのだろう」と。

 私を客観的に見れば、精神障害者で低賃金労働者で社会的地位としては最低ランクに位置していると思っている。普通の人がもらっている、ボーナスや月20万くらいの賃金ははるか上の存在だ。東京の最低賃金は1000円を超えていると言う。全国平均では最低賃金は930円。都会に弱者が集まるのも無理はない。田舎では最低賃金が900円に届かない地域も多い。どうやって暮らせと言うのだろうか。狩りでもするか? 漁にでも行くか? 米しか食えない弱者が、身体が限界になり精神障害者となることもあるだろう。残念ながら自己責任。そういう社会で日本は成り立っている。

 大半の人が普通なのだ。普通ではない統合失調症を経験した患者に対して何か優遇する処置など国が取ると思うか? 障害年金で老後を早めました。国民年金だけを毎年納めた人が貰える年金額と、障害基礎年金2級の年金額は同じというのを最近知った。早めの老後が来たとしか言いようがない。

 結婚もしていないのに、なぜアルバイトの給料で働いているのか。普通の人は5:30には家を出て23:00くらいに家に帰り着くぞ。私は何をやっているのだ私は。なんか、普通に「東京で年収一千万でひいひい言っている人は埼玉に住んでみて」みたいなツイートが普通に流れてくるたびに、最低賃金で働いている人の生活なんて考えたことも無いだろうし、障害者の生活など考えたこともないだろう。

 誰も雇ってくれないのが統合失調症患者の現実であることを知ってしまった。鬱病? きつかったら言ってね。腎臓が片方だけ小さい? きつかったら言ってね。統合失調症? 関わってくるな。今までの面接はそんな感じだった。

 統合失調症を隠して生きている人間の、本当の意味が分かった。しかし私は隠せない。いつかは隠して生きていかなければならないのかもしれないのだが。

 言いたかったことは、「コンパスで2Bで1位取ったら眼帯外れて出てきた」だけである。多分珍しいことだと思うが、まず読者にコンパスを知っている者がどれだけいるのか、2Bを知っている者がどれだけいるのか。鉛筆じゃないよ。

 その程度の珍しさで喜んで、大きなことだと感じてしまうくらいには心が死に絶えている。


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