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ダブルケア:仕事と育児と介護と看病がやってきた②

▪️ちょっと前置きが長くなった前回

前回、長くなりましたが要は、
「ものすごく仕事がハードな時期に、週の半分以上は、香港から国境を超えて中国へ行って仕事をし、夫が海外へ単身赴任(わたしも海外にいるのに)になり、育児と家事、仕事のワンオペの生活に入った」ということでした。

大変だったけど、家族を養うためにも働く必要があったし、
仕事もキャリアもあきらめたくなかったたから

金銭的な出費がかさんでも家事代行の方に来てもらい
子どもたちにも自分のことは自分でできるように協力してもらいました。
子どもたちは、この時期にたくさんのことができるようになったんですよ☺️

そして、少しずつ、香港人の夫がいない「香港生活」にも慣れていった
そんなある日…病院から連絡が入ったのです。

”義母が病院へ運ばれた…”って


▪️義理の母の入院→看病→自宅訪問が始まる

実は、少し前からおかしな言動と行動があった義母。

ただ、突拍子のないことを度々しては、周りを驚かせるようなところがあったので、「また、いつものことでしょう。」と気に留めていなかったのですが、
それが痴呆症の始まりの兆候だったようです。

そんな義母がショッピングモールで保護され、
体調もよくなく、様子がおかしいことから病院に運ばれていたのです。

仕事を切り上げ、すぐに病院に向かったところ、
本人はなにが起こったのかわからない様子。

検査の結果、老人性痴呆症が進行していること、
持病の糖尿病が悪化の恐れと
他の病気も見つかり手術をすることになりました。

こんな緊急の時に、単身赴任でマレーシアにいる夫とは連絡が取れません。
そんな中「仮に何か問題があった場合は…」というような承諾書にサインを求められ、そのまま手術になりました。

手術をして退院するまでの約3ヶ月は、
中国での仕事がない日は、ほぼ毎日病院へ通いましたが、
日々時間に追われての通院はやっぱり心身ともに厳しかったです。

義母の退院後は、一時的に我が家にも住んでいましたが、
落ち着かなかったのでしょうね。”やっぱり自分の家がいい”と言い始めました。

なので、医者の承諾を得て、義母は、自宅マンションへ戻ることに。
1人での生活には不安があるので、家族の自宅訪問老人福祉サービス(3度の食事を届けてもらい様子の確認)を利用する条件付きでOKが出ました。

▪️日本の母がステージ4…

つらかったのは、義母の入院、手術。退院後の介護とほぼ同じ時期
日本にいた母の癌が発覚しました。その時すでにステージ4。

”死に目に会えないかもしれない覚悟”
国際結婚をし、海外に住むと決めた時点でしていましたが、
現実味が帯びてくと、”それは避けたい。できることはなんでもしよう!”
という覚悟に変わっていました。

実は、母はこれ以前にも、膀胱癌を患い、摘出手術と
長い治療のすえ、寛解していたのですが
今後は、咽頭に見つかったというのです。

▪️トリプルケア:香港と日本の狭間で

仕事、香港の義理の母のこと、子供達のこともあり
母の癌の治療と手術には、なかなか付き添うことはできませんでした。

けれど、仕事では有給休暇年に2〜3回とり、
子どもたちの帰省時期を合わせて休暇を取るようにしました。
海外の日系法人に勤めていましたが、ここは幸い融通がききました。

帰省の際は、母の入院先へ行き、
自宅では、家事などはわたしがするようにし、
子どもたちには日本滞在を楽しめるように工夫して滞在をしました。

最近、トリプルケアという言葉が聞かれるようになりましたが、
育児と介護を同時にしなければならないダブルケアに加え,
家族の看護などが加わった状態のことを言うのですね。

当時の自分の環境だなと改めて思います。

▪️自分の体調にも異変…

日本と香港の行ったり来たり、仕事も家のことも義母のこと
日本の母のこと…夫は単身赴任

この頃から、まわりの人たちから
「万年疲れ顔してる」と言われはじめ、

定期的に受けていた健康診断は、今まで健康で良好だったのに
A→D(検査必須)があちこちに見られるという
恐ろしい結果になっていました(つまり悪くなっている)。

自分では、疲労が溜まっているだけと思っていたのですが
気がつかないうちに、体は悲鳴をあげ始めていたのです。

▪️自分が潰れないように

忙しく働きながらも育児、家事、介護、看護とやっている方は、
頑張り屋で忍耐強い方ばかりだと思います。

わたしは、元々スポーツをしてたこともあり?忍耐は強い方だと思います。
そして、厄介なことに、変なところで完璧主義でした。
だから、無茶苦茶自分を追い込んで頑張るところがあるのですが

でも、この時は降参です。

完璧をやめました。
早々にいい母、妻、娘ではいられなくなったのですが
自分自身が潰れてしまっては元もこうもないし、
もうすでに自分の限界をもう超えていたのです。

次回は、

育児、介護、看護
仕事は大変、夫は海外赴任
この超ハードな中でわたしがやって乗り越えたのかを書きます。

働くあなたが育児や介護を同時期に抱えているなら
参考になると思います。そして、そんなあなたに伝えたいメッセージがあります。

では
(続く)


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