井上敬教 / いのうえたかのり

長野・木曽の日用雑貨店「en-shouten(エンショウテン)」店主。 木工をやりなが…

井上敬教 / いのうえたかのり

長野・木曽の日用雑貨店「en-shouten(エンショウテン)」店主。 木工をやりながら日用品店を経営しています。黒柴が好き。https://en-shouten.com

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グラデーションのある街が店を生かす

僕が思う楽しくて豊かな街、それは文化のグラデーションのある街です。 文化のグラデーションのある街は、その多様性から人々の生き辛さを和らげ、またこれからの不安定な世界を生き残る術、考える力を養うと思うんです。 そしてそれが作れるのが店。店はグラデーションのある街を作ります。

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    • 面倒な"暮らし"

      田舎での暮らしは不便で面倒なことが多い。生きること、食べること。生活に使わなくてはいけない時間が長い。働くのが好きなら金を増やして何もかも外注すればよいのだろうが、できるだけ働きたくないし、つまらない仕事はなおさらやりたくないので金がない。基本的にはなんでも自分でやらなくてはいけなくて、そうなるとどうしても働く時間が減っていく。 外食できる場所が限られているのでもっぱら自炊だし、気の利いたものを買おうとすれば車で1時間程度の移動はざら。 家で食べる食事には季節の野菜を多く

      • 行き詰まったら音楽を掘ろう

        春だし、前向きなことを言いたい気もするけれど、僕はそんなに根が明るくないのでいつも通りの声の大きさで言いたいことがあります。 それは映画を観たり、音楽を聴いたり、本を読んだりするのはとっても良いよ、ってことです。 学校や仕事、家族の関係で、自分の時間がなかなか取れなくなってしまっても、音楽や映画、小説、漫画やアニメ、絵画や彫刻などの芸術表現に触れることはやめない方が良い、と思うんです。 仕事や勉強の時間が長かったり辛かったり、学校や職場や家族の人間関係が上手くいかなくな

        • 生き辛さを感じる人に薦めたい坂口恭平著『自分の薬をつくる』

          これは坂口恭平さんの新刊『自分の薬をつくる』をお勧めしたいだけの記事です。 とっても良い本でした。 しかし、幸福感をしっかりと感じながら日々を生きている人には不要です。 不安を抱え、幸福にはなれないだろうと考えがちで、一体どうすればこの先うまくいくだろうか、と考えたことがある人にはお勧めしたい。創作やアウトプットに悩んでいる人にも参考になるところがあると思います。 周りの目が気になるし、人に会うと疲れるし、やりたいことも見つからないし、何の為に生きてんだか…あなたはそん

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        • 日記
          5本
        • これからの「店」
          4本

        記事

          HSPの仕事のデザイン -飲食業を経て-

          こんにちは。en-shoutenの井上と申します。 3年前東京から長野県・木曽に移住するまでは都内でずっと飲食を中心にサービス業に従事していて、小さいですが自分の店を商ったりもしていました。 思うところあって現在は物作り(木工)しながら日用雑貨の店en-shoutenを経営しながら暮らしてます。あとたまにカレーを作ったり。今後はオンラインスナックや環境アクティビティーの提案なんかもしたいなあ、と思ってます。田舎ですからね、色々やりながら生計を立てるのです。まだまだ実験中です

          HSPの仕事のデザイン -飲食業を経て-

          映画館で観る『ショーシャンクの空に』

          先日、映画館で『ショーシャンクの空に』を観た。都内に住んでいる頃、映画館といえば週に一回は行っていた場所だが、山奥に越してきてからは車で1時間ほどかかることもあって、1、2ヶ月に一度くらいには減ってしまっていた。 今、映画館の話をしようか、『ショーシャンクの空に』の話をしようか迷っている、とりあえず『ショーシャンク…』の話を、 『ショーシャンクの空に』とは1990年代前半に劇場公開されたアメリカの映画で、ティム・ロビンス、モーガン・フリーマンという名俳優によって描かれる刑

          映画館で観る『ショーシャンクの空に』

          雨が続いている

          営業を再開してはや2ヶ月程度。 イベント出店やオンラインショップ、営業再開のあれこれでnoteを全然更新できておらず、筆不精に拍車がかかっていましたが、少しハードルを下げて、日記的なものでも良いから書く頻度を増やしていこうと思います。 先日、大雨の影響で店のすぐ側にある木曽川の水位もあがり、一時避難指示が出る程ではありましたが、なんとか落ち着いてくれて、事なきを得ました。 TVのニュースでも岐阜や木曽の様子も放映されていたようで、遠くの友人やお取引先様からも心配のご連絡など

          ECでも変わらないもの

          リアルの店舗でお店をすることが難しくなって、ECに舵をきっている、という事業者さんは多いですよね。 うちも長野の田舎にある日用品のセレクトショップなのですが、やっぱり一時休業してまして、どうにかこうにか売り上げを出さないとマズいのでオンラインショップを開設しました。 その上でちょっと実験的に、オンラインショップだからこその仕掛けを作りたいと思って、こんなプランを作ってます。 アンケートを書いてもらって、その人のことを想像しながら商品をセレクト。ご注文いただいた金額相当の商

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          ECでも変わらないもの

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          これからの「店」の価値 -”問い”の付随-

          これからのお店では、情報の付随が必要不可欠です。その中でも最も重要なのは”問い”の要素。そんな話を。 「商いと、なにか ◯en-shouten」 僕がパートナーと共に経営しているお店の名前です。 この名前を見てすぐにどんな店かわかる人って、そんなにいないと思います。 なんだかよくわからないですよね。 商いってことは、商売はしてるだろう。 なにかって何だ? エンショウテンのエンは丸が書いてあるから円かな? それとも縁かな、yenかな? どんな店かを想像する余地があると思

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          ”物が売れない時代” これからの店の価値

          僕が経営している店、en-shoutenは長野の田舎町にある日用雑貨店です。ほうきにタワシ、靴下、石鹸、雑貨屋なので物を売っていますが、それだけを売ってるつもりはないのです。”物が売れない時代”の店の価値って何なんでしょうか。今日はそんな話を。

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          長野移住4年目・起業2年目に向けて

          1月も中盤に差し掛かろうとしておりますが、皆様あけましておめでとうございます(ググったらまだ言ってよかった)。お世話になっている皆様、今年もよろしくお願いいたします。初めましての方、初めましてどうぞよろしく。 東京から長野県木曽町に移住3年目、昨年6月に無事日用品販売のお店をオープンする事ができ(商いと、なにか en-shouten )、半年が過ぎた。大きなトラブルもなく歳を越す事ができたのは本当によくしてくれる地域の方々、一緒に楽しくお酒やご飯に付き合ってくれる友人、いつ

          長野移住4年目・起業2年目に向けて

          ポータブルCDプレーヤーとジャケ買い

          最近レコードプレーヤーを新調した。 長野に移住してからレコードを買うところがわからなくて困っていたけれど、好きなレコード屋を見つけて、知らない音楽に出会うのはやっぱり良いなあ、と。そんなことを考えていたら、10代のころCDを買ってた頃の気持ちを少し思い出した。 高校生のあの頃、ipodもまだ持ってなくて、配信サービスなんてまだまだ先のことで、同世代の友達も一番使ってたのはMDだった。自分で選曲したオリジナルのMDを作ったりしたのも良い思い出だけれど、なにより僕の音楽(ファ

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          note;思索とバーカウンター

          #noteはじめました を検索して様々な人の「初めて」をみてみると、それぞれのひとにそれぞれのはじめた理由がある。共感できるところや、はっと気付かされるところなどがあって、読んでいて何だか嬉しくなった。 様々な場所で様々な生活をおくっている人たちと、同じようにnoteという一つの挑戦を始めようとしていると思うと少なからず孤独感が安らぐ。 僕もいくつか思うところあってnoteを始めることにしたのだけれど、それについて少し話してみる。 文章を書くこと、書き続けること自体。 S

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