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失敗や成果がうまく出ないのはホントは誰のせい?

こんにちは、いのきよです。

この前、新規の案件である企業のコンサルに行きました。

相談内容は、「社員(新人含む)がうまく育たない・成果が出せない」といった内容です。

このような内容の相談は実は結構あるんです。

おそらく、大企業から中小企業関係なく似たような問題を抱えている企業があると思ったので今回は、
「失敗や成果がうまく出ないのはホントは誰のせい?」という内容で
記事を書いていきます。

失敗や成果がうまく出ないのはホントは誰のせい?①

さて、社員がうまく育たない・・・・。

なんでもすぐに気がついて、かゆいところに手が届いて、成果を出してくれる社員さんや部下がいたら良いなと思いませんか?

思いますよね。

これはビジネスをしていて、部下や後輩をもつとほとんどの方が1度は思ったことがある理想ですよね。

わたしも、仕事だけじゃなくプライベートでもそういう方がいたらなと思うことがありました(笑)

・社長だったら自分の会社で働いている社員へ
・上長や上司であれば部下や後輩へ
・恋人や夫婦だったらその相手へ

でも実際は、現実と理想のギャップ差が大きかったりしますよね。
だから、イライラしたり不機嫌になったりしちゃうんだと思います。

失敗や成果がうまく出ないのはホントは誰のせい?②

で、ここからが考えてほしい部分なんですが

なぜギャップがあるのか?です。

この答って人によって色々あるとは思うんです。

・部下や社員がイケてないから
・まじめに取り組んでないから
・教えたことをやっていないから
・そもそもそういうレベルの人間だから

例にあげた内容以外にもいろいろ回答はあると思います。
はたして、そうなんでしょうか?

ここでちょっとだけ私の話をしますね。
noteのプロフには書いてませんが、
じつは、わたしは過去2回会社を起業しています。

もちろん0円起業とかではなく、そのとき設立した会社はちゃんと資本金も入れた会社です。

で、本当にまったく自慢にはならないんですが1回目の会社は、見事に潰してしまいました。

2回目の会社は2年で年商3億以上まで育て上げて、
譲渡して私は田舎でセミリタイアみたいな生活をしています。
3度目の会社設立はどうしようかなーと
今ちょっと迷ってるとこですが・・(笑)

その話は置いておいて

1回目に立ち上げた会社は、
なぜ潰れたのかではなく潰してしまったのか・・・
ここが今日の内容のポイントとかぶってくるんです。

その時は、今考えると恥ずかしいくらい私はイケイケの状態だったんですね。

社員も、優秀な人材をいろんなところから引っ張ってきて
でもって、育成マニュアルを作って、
新人で入ってきた社員にはそのマニュアル通りに育成をして、
育たない社員は切って、次の新しい社員を入れてみたいな感じで人の入れ替わりが激しい会社でした。

でもって、求人の媒体には「アットホーム」な会社ですよとか載せてたり・・。
いわゆる今でいうと「ブラック」に近い「グレー」な感じの会社です。

この時の私の思考の状態って、

「自分が一番正しくて、ついてこれない社員は力がないから仕方ない」

という状態だったんですね。
最初はそれでうまくいってましたが、どんどん右肩下がりに業績は悪くなり解散するしかなくなりました。

その失敗があり、恩師に「勉強をやりなおせ」言われ色々経験させてもらい今があるわけですが。

人はどうしても、相手よりも優位な状況・立場になると自分の考え(我)を押し付けたくなるんですよね。

自分が正しいと思って。

その結果がうまくいかないと、無意識・意識は別として「相手のせい」にしてしまうという事をしてしまいます。

でも、よく考えてください。

十人十色という言葉があるように、人は育った環境も違えば人間性や考え方も違ってくるんです。

当然、会社という組織にいれば会社のルールというものは当然守るべきですが、成長に関してはルールを定めるべきではないんですね。本当は。

でも、慈善事業で会社を運営しているわけではないですし
結果が出なければ、当然潰れてしまいます。
なので手っ取り早く10人中半数でも育てばいいように、
育成に関してもマニュアルというものを作り
早く結果を出す社員を作ることで利益を出そうという考えになってしまうんです。

私が、前記に書いた相談内容の

「社員(新人含む)がうまく育たない・結果が出せない」

という会社ほどマニュアル化して育成をしていることが多いんです。

そこばかりに頼ってしまうと、今度は何が起きてくるかというと

「社員や部下の考え方を変えよう・変化させよう」
という罠にはまっていきます。

こうなるとですね・・・・もう上司・上長はじめ役員・社長までも部下の
細かい粗探しが始まってしまい悪循環が起きちゃうんですよね。

またこの悪循環はたちが悪いことに
逆に、社員や部下、後輩が上長や上司の細かい部分まで粗探しを始めちゃったりもします。

その状態になると大変ですよ。
もう「ハラスメントだー!」「ブラックだ―!」の言葉が飛び交う状態になってしまうので・・。

ちなみに、2021年7月に「日本労働調査組合」が20~49歳までの会社員に
「ブラック企業に関するアンケート調査」をおこないました。

結果、自身の勤務している会社をブラック企業だと思っている方は
なんと31.2%もいたんですよね。

約3人に1人の割合です。

先ほど、十人十色という言葉を使って説明しましたが、
考え方や思考は人それぞれ違うのと同時に
それが個性や性格だったりもします。

コンサルの依頼を受け本題の相談内容を聞いたときに私は必ず聞きます。
なぜ理想と現実のギャップが起きているのかの考えをですね。

もしこの記事を読んでいただいている読者の方の中で
「会社という組織で働いているよ」
「部下や後輩がいるよ」
「会社を経営しているよ」などの人がいましたら

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ぶっちゃけ、長年育った環境で培われた個性や性格は他人が変えることは難しすぎます。

それよりも、
自分が・組織・会社が変化する方が簡単です、というかそういう時代です。

理由は2つあります。

1つ目は、社員や部下が育たないのであれば
そのマニュアルを見直して進化させる方が簡単ですし
その個性や性格を認めて、アウトプットする言葉を変えれば良いからです。

今あるもの、環境、マニュアル、などは100%の完成形ではありませんよ。


2つ目は、今の時代は昔ほど帰属意識を持っている方、会社に執着している方は少なくなっています。

会社を辞める理由も、「なんとなく」「もういいかな」が多くなっています。
で、その辞めた方たちは「自分の個性を生かしてフリーランスで成功」していたり「自分の性格に合った会社を見つけて結果を出したり」しちゃってるんですよね。

これって、客観的にみると
「才能ある人材を育て上げられなかった」結果、損益になってしまっているんですよね。


賛否両論はあるとは思いますが
私の考え方は「社員(新人を含め)が育たない・結果が出せない」のは
ほとんどが、上長・上司・会社のせいだと思っています。

なので私が「1社目の会社は潰れてしまった、ではなく潰してしまった。」という言葉を使うのはこの記事の考えが元になっているからなんです。

育成は大変なのはわかります。
子どもを独り立ちさせるのも大変なんですから。
でも大変だった分、育てて独り立ちできた時を見るの喜びも大きいはずですよ。

ですので育成するにはまず、育てる側の自分が成長するべきなんです

・本当に今の育成方法で合っているのか?
・マニュアルがあるのならば穴や足りない部分はないのか?
・本当に今の言葉で伝わるのか?
・伝えたい相手の個性を認め成長速度に合わせているのか?
・信頼関係はできているのか?
・粗探しをしてしまっていないか?


色々試して、エビデンスをとって試行錯誤してください。
そうすれば、今よりは
良い組織・良い仲間・良い会社になって結果がついてくると思いますよ。

長くなってしまいましたが今回の
「失敗や成果がうまく出ないのはホントは誰のせい?」
以上にしたいと思います。

乱文、長文すみません。
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。

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