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プロダクトの崩壊は正しい推進から
正しく推進することが必ずしも事業を推進することにつながらない。
ということが、SaaSのプロダクト開発をやっていると良くあります。
経験上、事業の推進を妨げることになることの方が多いです。
例えば、
短期的にはある機能を開発をすることは正しいが、中長期的には負債になりえる
中長期的にはデザインシステムをコンポーネント化しておくことは正しいが、短期的にはエンジニアのリソースを圧迫している
ユーザー体験としてはこのUIが最善で正しいが、現状のフェーズでは過剰なコストになっている
などなど、日々のプロダクト開発で頻繁に起こる事象だと思います。
この、事業を上手く推進しながらも、正しく推進することのバランスをとることが重要で、、、とっても難しいです。
プロダクトデザイナーのバランス感覚
デザイナーはプロダクト開発における立場上、正しく推進することに偏りがちです。そして、正しいからこそ固執してしまいます。
デザイナーがユーザー体験だけにフォーカスすると、視座が低いままなので事業全体を見渡せません。
そうなると、
ロードマップ上のプロジェクトのUIデザインや、日々渡されるタスクを解決することに満足しているが、実は事業全体ではバリューを出せていない(ロールによります)
正論を振りかざして、チームのパフォーマンスを下げてしまう
などの良くない結果を招いてしまいます。
逆に、デザイナーが事業にだけフォーカスすると
事業の推進にフォーカスしすぎて、デザインのクオリティが低い
ユーザー理解が低いため、PdMやエンジニアのFBを全て受け入れて、UIが爆発する
などが起こります。
たからこそ、プロダクトデザイナーはユーザー理解とビジネス理解の両方が必須です。この二つを満たして初めて視座が上がり、事業としてどこをフォーカスするべきなのかが見えてきます。
視座を上げる
では、どうやって視座を上げたら良いのか?
自論では「自分より視座が高い人と対話する」しかないのかなーと、今のところは感じています。目標面談や1on1、雑談会などを通して、事業全体を見据えてユーザーの体験をどうして行きたいか話し合うことが大切です。
まとめ
以上のようなことを、最近いろいろな人と対話するなかで気付かされたので、忘れないようにドキュメント化しました。
特に視座が低いと自分の考えに固執して、チームとコンフリクトしがちです。やっかいなことに正しいんですよ。
正しいからこそ固執するし、ちゃんと言語化しないと反論も難しい。
ユーザー理解とビジネス理解
言葉にするのは簡単ですがこの二つを高いレベルで満たしながら、事業を上手く進めるバランス感覚を持っている人材は貴重ですね。
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