UIで本当に参考になるSaaSは2つだけ
極論から言うと、SaaSプロダクト画面の8割はリストUIです。
商品管理・顧客管理・スタッフ管理・店舗管理・売上管理などなど、数十〜数千数万のデータを一覧で見るには…リストしかありません。
基本的に日本のUIデザインは海外に比べるとクオリティが低いです。これは結構謎なんですが仮説は2つあって
デザイナーは広告やブランディングに憧れている人が多く、スキルが高い人ほどコミュニケーションデザインの方向に進む。
インハウスのUIデザイナーは他制作会社との競争や個人が名声を得る機会が少ないため、非連続な成長を起こしにくい。
のかなー?
このインハウスデザイナーをどう成長させていくのかは結構大きな課題だなと思っていて、海外はどうやっているのか知りたいですね。非連続な成長をしたいDay1スタートアップと、市場価値が上がらないデザイナーどちらも不幸になるので。
USAはレイオフが簡単にできて人材の流動性が高いから、インハウスでもデザイナー同士の競争が激しいのかもしれませんね。日本の今の法制度だと難しいので、社内でチャレンジと競争を加速させる仕組みを作る必要がありそうです。
話が逸れましたが、UIで本当に参考になるSaaSは海外大手の2社です。
1. Square
決済、EC、予約、POSレジなんでも高クオリティで提供している怪物ホリゾンタルSaaS。管理画面は分かりやすいとは言い難いですが、商品管理・顧客管理・スッタフの権限・シフト管理などなど破綻なく完成されています。
さらに、C側のサイト作成機能や管理アプリのカレンダーUI&POS機能もとんでもないです。
2. Shopify
こちらも決して管理画面が使いやすいわけではないですが、注文管理、商品管理、在庫管理とECにおいての複雑な管理がスムーズに出来るようになっています。また、分析機能やマーケティング機能も多機能ながら分かりやすく設計されています。
まとめ
SaaSプロダクトは商品管理・顧客管理・スタッフ管理・店舗管理・売上管理などのオーナーによって全く異なるジョブを、どう使いやすく・分かりやすい設計で解決するのか?が最も重要です。
表現が洗練されたかっこいいUIデザインが本質ではありません。複雑に絡まったジョブをなんとか解決するのがUIデザインの醍醐味です。上記に挙げた2つのプロダクトは、オーナーのジョブを完璧に理解し解決しているからこそ世界中で雇用されています。
というわけで、実践でUIを研究するならまずはこの2つにしましょう!
補足:
私が無知なだけで他にも素晴らしいプロダクトはたくさんあります。もちろん日本にも。
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