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デザイン業界の未来:生成AIとユニークなデザイン

新しいFigmaにAIが搭載されたように、こらからますますデザイン業界は確実に変革していきます。

多くのデザイナーは生成AIによって仕事が激減するでしょう。
デザインの依頼には2つのパターンがあります。

  1.  誰でもいいから希望通りにデザインしてほしい

  2. この人にデザインしてほしい

残念ながら、①のパターンのデザイナーはAIに取って代わられる運命にあります。でも、②のデザイナーはこれからも需要が高まり、生き残っていくでしょう。

2024年のカンヌライオンズのキーワードは「ユニーク」。ここ十数年は社会課題やパーパスが重要視されてきましたが、最近では「ユニーク」に注目が集まっています。


ユニークなデザインとは

ここで注意が必要なのは「ユニークな(作家性やオリジナリティがある)デザイナー」が必要というわけではありません。

あくまで、「ユニークなデザインができるデザイナー」が求められています。

簡単に説明すると、

  • クライアントが気づいていない商品・サービスの課題を発見

  • 新しい視点から、商品・サービスの強み・世界観・独自性を表現することで課題を解決する

のが、ユニークなデザインと定義しています。
例えば、

例1:モンブラン

例えばWebデザイン業界に衝撃を与えたモンブランは、わざわざ架空の着ぐるみを実際に制作して撮影するユニークさを実現しています。
そこまでやるか!という驚くべきユニークが、この会社のデザインへの愛やこだわりを強く表現しています。

例2:DOISENA

 イラストレーター どいせなさんのポートフォリオサイトも、イラストの独自性を太いラインで表現することで、サイト全体で唯一無二のユニークさを発揮しています。

例3:PERFECT DAYS 公式サイト
2024年のカンヌライオンズでライオンを獲得した作品。
広告的な宣伝はほとんどなく、映画で描かれていない主人公平山の353日を通して、言葉と日々の音とを感じることができる。
映画の世界観を圧倒的な表現力で、ユニークなサイトに仕上がっています。


ユニークなデザインができるデザイナーになには

クライアントが気づいていない商品・サービスの課題を発見できる課題発見力と、それを解決する課題実現力が必要になります。

課題実現力には、発想力と表現力の2つの要素があり、
発想力と表現力は、多くの思考量と思考回数が必要不可欠です

だって新しい視点で、論理的に物事を捉え直すんですよ? 
人間は基本的に新しいことを考えたくありません。慣れ親しんでいてストレスや不安を感じずに過ごせる、心理的な安全領域に留まろうとします。

そんな人間の習性を突き破り、脳に汗をかいて、四六時中考え続けるでやっとユニークなデザインを実現することが可能になります。
(ちなみに、日々脳に汗をかく経験を積むと直感で閃いたりします)

  

そして、思考量と思考回数を増やすには、
クライアントからの依頼を自分ごと化し、
楽しみながら没頭できる時間とマインドが必要不可欠です。

他人ごとだと思ってたら
四六時中考えることなんて、誰にもできません。


まとめ

今後求められるのは、ユニークをデザインできるデザイナーです。

ユニークなデザインには、思考量と思考回数が欠かせません。
そのためには、クライアントの依頼を自分ごと化するマインドが必要です。

デザイナーの皆さん、生成AIと共存しながらユニークなデザインを追求しましょう!

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