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観劇

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記事一覧

ピーターが内包する矛盾~ミュージカル『ピーター・パン』(2024年)~

11代目ピーター・パン 山崎玲奈の2年目の夏。 小野田龍之介のフック船長も、そして演出の長谷…

アンマchan
2週間前

舞台『らんぼうものめ』

大人になっちゃったな。 53歳のオヤジが何を言うという感じだが、2024年夏のKAAT(神奈川芸術劇…

アンマchan
3週間前
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自分自身を簡単に他者に明け渡さないために~iaku公演 舞台『流れんな』~(追記)

「理想」や「正論」で腹一杯にはならない。 「不浄」だと忌み嫌っても、排泄をせずに生きては…

アンマchan
3週間前

舞台『ふくすけ2024 歌舞伎町黙示録』(ネタバレ?)

新宿・歌舞伎町にある全ての建物を見下ろせるビルに、本当にコズマ三姉妹が立つ日が来るとは!…

アンマchan
3週間前
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2025年東京サンシャインボーイズ 「30年の充電」から一時目覚める

2024年7月11日付「ステージナタリー」配信記事によると、1994年に「30年の充電」に入った三谷…

アンマchan
1か月前

舞台『逃奔政走』

2024年の東京都知事選。続投を目論む小池百合子現都知事が出馬表明する前に、蓮舫氏が出馬表明…

アンマchan
1か月前
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ナイロン100℃公演 舞台『江戸時代の思い出』(ただのデタラメ)

ナイロン100℃ 結成30周年記念公演 第二弾『江戸時代の思い出』(以下、本作)で、劇団の主宰者であり作・演出のケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)がそう語る作品に、何か云おうという私自身に対して、ナンだかなぁと思う(それは単に私個人のことであることに留意)。 そもそも『江戸時代の思い出』というタイトルで、江戸時代の人が数百年後の21世紀を「思い出」として語るという設定の物語は、既に何かを語る/考える上での「前提」を決定的に欠いていて、だから本作について何かを書く

ミュージカル『ダブリンの鐘つきカビ人間』(ただの感想)

名作『ダブリンの鐘つきカビ人間』(後藤ひろひと脚本、ウォーリー木下脚色・演出。以下、今回…

アンマchan
1か月前
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舞台『スジナシシアター・私の彼はすずが好き』(ただの感想)

2024年6月30日に「なかのZERO 大ホール」で上演された『私の彼はすずが好き』という二人芝居。…

アンマchan
1か月前
3

ラッパ屋公演 舞台『七人の墓友』

日本人にとって「お墓」とは何だろう? 本人は死んで「お骨」になっていて、(現代の科学至上主…

アンマchan
1か月前

誰の言葉なのか~舞台『メディスン』~

これは一体、誰の言葉なのか? 舞台『メディスン』(エンダ・ウォルシュ作、小宮山智津子訳、…

アンマchan
1か月前
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"自分大好き"のアンディーに救って欲しい"孤独"なメリッサ(ただの感想)~朗読劇『LO…

『いいえ、あれは別の猫です』 もう30年以上、100公演を超えるほど観て、初めて、メリッサの…

アンマchan
1か月前
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「想像力」を取り戻す~舞台『未来少年コナン』~

1970年生まれの私だが、正直に言うと、1978年に放送された日本アニメーション制作の『未来少年…

アンマchan
2か月前
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『TSURUBE BANASHI(鶴瓶噺) 2024』

「何で、こんなことが起こるんやろ?」 笑福亭鶴瓶師匠は、首を傾げながら、自虐的な呟きを繰り返す。 鶴瓶師匠の奇妙な出会いや出来事を観客に披露する、ライフワークともいえる「スタンディング・トークショー」(「落語会」に非ず!)、『TSURUBE BANASHI(鶴瓶噺)』。 今年もその季節がやってきた。 例年、(もちろん師匠の頭の中では、ある程度進行予定を決めているのだろうけれど)その場の雰囲気や話の流れでどんどん話題が変わり、広がってゆく、「フリートーク」のスタイルだったが