ナイロン100℃公演 舞台『江戸時代の思い出』(ただのデタラメ)
ナイロン100℃ 結成30周年記念公演 第二弾『江戸時代の思い出』(以下、本作)で、劇団の主宰者であり作・演出のケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)がそう語る作品に、何か云おうという私自身に対して、ナンだかなぁと思う(それは単に私個人のことであることに留意)。
そもそも『江戸時代の思い出』というタイトルで、江戸時代の人が数百年後の21世紀を「思い出」として語るという設定の物語は、既に何かを語る/考える上での「前提」を決定的に欠いていて、だから本作について何かを書く