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【毒親連載小説#49】中国渡航編2-3〜リベンジへの道〜

私はとある中国人の男の子と
インターネットを通じて知り合った。

「男の子」と表現するのは、
当時、初めて彼の写真を見たとき、
まだあどけなさの残る大学生だったからだ。

彼は私の11歳年下で、
初めは中国語を勉強する目的で
チャットをしていた。

次第に仲が良くなり、
そのうち、チャットではなく、
直接、電話をするようになった。

彼は私の下手な中国語も
笑ったりすることなく
受け入れてくれて、
それがとても嬉しかったし、
かわいい弟のような気持ちで
接していた。

何よりも職場とは離れて
リラックスして話せるのが
楽しかったのかもしれない。

私はチャットや電話での
コミュニケーションを通して、
彼に対して親近感を
持つようになっていった。

そこからしばらくして彼から
「週末に会わないか?」と
誘われることがたびたびあった。

もしやこれはデートのお誘い?

…と思う一方私はどこかで
(11歳も年下だし、
 私なんか恋愛対象ではないだろう…)
と思ってあまり相手にせずにいた。

それでも
電話をするたびになんども誘われ、
さすがに断る理由も見つからず、
彼とは語学勉強をするつもりで
会うことにしてみた。

初めて彼と会うことになった当日。

私は彼と一緒に食べようと
ガラでもなくお弁当を作った。

彼は電話を通して食べることが
とても好きだったので、
私が作ったお弁当が
とても気に入ってくれて
美味しそうに食べてくれた。

彼に会った時は純粋に楽しくて
「弟のようにかわいい」という感情から、
気がつけば「好き」という感情に
変わっていた。

私たちは会ったその日から
誰からいうでもなく
付き合うようになった。

この時、
この彼との出会いが
人生の恋愛の中で最も楽しく、
そして、最も苦しい結末に
なることになるとは
一体、誰か予測することが
できただろうか…。

(つづく)

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