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「怒りの感情」が苦手な理由が見つかった話

誰かの怒鳴り声が聞こえてくると、なんだか自分が怒られているような気持ちになってしまう方も、そうでない方も。

この記事は「メンタルシードの法則」という教えに出会い、それを実践した結果、子どもの頃からの「怒りの感情への苦手意識」を和らげることができた体験談です。


※この記事には「Class Euphoria年間講座」のプロモーションを含みます。

私は2024年の春から、内なる幸福(Euphoria)をテーマにした「ClassEuphoria」の運営に携わり、講座を準備してきました。

今回の講師は、熊木智子さん
占星術とチベット密教をもとにした「空の理論」「メンタルシードの法則」などを、分かち合っていただく予定です。

私は講座を準備する流れで、その内容を一足先に教えていただきました。

そして、日常でさっそく実践の機会があったんですね。
その結果、大きな心境の変化がありました。

何が起きたかというと「なぜ、怒りに反射的に恐怖を覚えるのか」が、わかりました。「怒りと恐怖の渦のそばで、心穏やかに過ごす感覚」も。

スーパーで怒鳴り散らす客に出くわす

その日、私は午前中から、心がざわついていました。

仕事の打ち合わせで利用していた、お気に入りの静かで落ち着いた雰囲気のレストランが、その日は隣席のお客さんが騒々しかったからです。

公共の場である以上、こんな日もある。仕方がないことだと場所を移したのですが、次に入ったカフェも、なんだか隣席が騒々しい。

「今日はいったいどうしたことだ?」と、2件目のカフェでも集中を欠いたまま。やむなく席を立った私は、帰りがけにスーパーに立ち寄ります。

そこで事件は起きました。

突然、レジ付近から、店中に響き渡るほどの怒鳴り声が聞こえてきたのです。

50代以上の男性でしょうか。
何を言っているのか聞き取れないほど、怒りまかせにまくし立てていて、店員さんが必死に対応されていました。

私の心のざわつきは、ピークに達します。
蛇ににらまれた蛙のように、緊張が身体を凍りつかせました。

怒りの感情が苦手

私は、怒りの感情がとても苦手です。
トラウマと言ってもいいかもしれません。

それは、自分に向けられた怒りはもちろん、そうでない怒りも同様です。

子どもの頃、学校で先生がクラスの誰かを叱っていたとしても、いつも自分が怒られているかのような感覚になっていました。

だから、いつもクラスメイトに「頼むから余計なことしないでくれ。波風立てないでくれ」と、何度も心の中で願ったものです。

親子関係の影響もあったかもしれません。
私の父親は、突然強烈に怒る人でした。

まるでカミナリを落とすかのように、爆弾が爆発するかのように、いきなりキレ散らかす人で、家でも心が落ち着かず、父の感情を刺激しないように、常に警戒していました。

気がつけば、私は家でも外でも、反射的に怒りに反応して、恐怖で身体が縮み上がってしまうようになっていました。

時々「怒られ続ければ慣れる」とか言う人がいますが、あれはウソだと思います。元々、怒りに鈍感な人がたくさん怒られたってだけじゃないかな(笑)

自分に向けられていなくても、誰かの怒りに恐怖してしまう。
この感覚は大人になっても解消されないまま。

この日もまさに、子ども時代と全く同じように、私は恐怖で身体が凍りついていました。

早く収まってほしいなあ…
なんであんなに怒る必要があるんだろう…
こっちにまで、怒りの矛先を向けられたらどうしよう…
今すぐに止められるなら、いっそ、割って入って止めたいぐらい辛い…

なんて思いながら、吹き荒れる怒りの嵐が早く過ぎ去るのを、ただじっと待っていたのです。

メンタルシードの法則

それにしても、なぜ今日はこんなに心をざわつかせる場面にばかり遭遇するのだろう?

ふと、私は先日教わった「メンタルシードの法則」を思い出しました。

「今この場で起きていること、自分が認識している出来事は、自分の心の種が作り出したものだ」

という教えです。

であるならば、この状況も、見知らぬ男性がスーパーで店員さんに怒鳴り散らしていることも、自分の中の心の種が作り出したものなのだろうか?

全く無関係の人たち同士のやりとりなのに?
自分は、たまたま同じ時間に買い物に来ただけの、部外者なのに?

そういえば、全く無関係なのに、なぜ昔から私は自分ごとのように、怒りに恐怖してしまうのだろう?怒鳴り声が怖いのだろう?

…と、ここで、はたと気づきました。

ついさっき、自分が考えていたことに。

早く収まってほしいなあ…
なんであんなに怒る必要があるんだろう…
こっちにまで、怒りの矛先を向けられたらどうしよう…
今すぐに止められるなら、いっそ、割って入って止めたいぐらい辛い…

と、脳内であれこれと、怒鳴り散らす客と対峙したときのことをシミュレートしていたのを思い出しました。

ああ言われたら、こうやり過ごそう。
ああされたら、こうやって立ち向かおう、と。

ハッとしました。

脳内で私は、戦おうとしていたと。
争いが嫌いなのに。怒りが怖いのに。
実際に言い争いに巻き込まれてもいないのに。

私は無関係。にも関わらず、
とばっちりを受けたらどうしようか?
巻き添えを受けたら、どう対処しようか?
いっそ、自分が仲裁に入ろうか?

などと、気持ちは戦いに備えていたことに、そのとき気がつきました。

怒りと戦おうとしていた

私は(イヤだって感じているのに)戦いたがっていました。
戦おうとしていたのです。
あの時と同じように。

それは幼い頃からあった闘争心であり、小さなプライドであり、ビビって立ち向かわなきゃ男じゃない!止めなきゃ!という、ちっぽけな使命感や正義感でした。

そういえば、突然キレ散らかす父から、母や小さな弟たちを守るため、少しでも怒りの矛先を自分に向けようと、子どもの私は必死になっていたっけ。

私は、戦おうとしている自分に、怒りに立ち向かおうとしている自分に、こう心の中で語りかけてみました。

「戦わなくていいんだよ」

すると、不思議なことが起きました。
さっきまで、あれほど怒りに身体が縮み上がっていたのに、恐怖が一気にゆるみ、身体の緊張が解けていったのです。

ふと気がつくと、怒鳴り散らす客の怒声もピタっと止んでいました。
どうやら、店から出ていって、いなくなったようです。

驚きました。
私の心の変化と、目の前の現実とがリンクしたことに。

そして、怒りに対する恐怖は「立ち向かわなきゃ」「戦わなくちゃ」という幼心の正義感、闘争心を奮い立たせていたからでした。

小さな子どもが、大人の怒りの矛先が自分に向けられることを覚悟するかのように。震えながら威嚇するような感覚が、ずっと今も残っていました。

戦わなくていい。
戦う必要はない。
危険には遭わない。

そう心の中で、幼い私の正義感をなだめると、恐怖が解けて、心と身体の緊張も解けていったのは、立ち向かおうとしていたから。

常に誰かの怒りが、自分ごとのように感じられていたからなのでしょう。

戦おうとするから、怒りの矛先が自分に向けられる恐怖を常に感じていたのでしょう。

「あの人の怒りと、私は戦わなくていい」

怒りへの恐怖を克服しようとしても出来なかった私は、戦うことを止めることで、怒りを遠ざけ、恐怖を手放すことができました。

あの人は私の心の種に気づかせるために現れた

この一連の出来事があって、私の心の中は、スーパーに入ったときと出るときとで、全く違っていました。

なにせ、30年来の怒りに対する恐怖が止んだのだから。

あの怒鳴り散らしていた男性は、私の中の「怒りと戦おうとする」心のクセに気づかせるため、現れたのかもしれません。

もっと言えば、私は周りの人の感情が乱れるのは、すべて私の責任だと勘違いして、背負い込むところがありました(今もあります)。

だから、たとえ見知らぬ人であっても、怒りや恐れで心がざわつくのを見過ごせなかったのでしょう。

「今この場で起きていること、自分が認識している出来事は、自分の心の種が作り出したもの」

まさに、メンタルシードの法則そのものだったと、実感するばかりでした。

私と同じように、誰かの怒鳴り声が聞こえてくると、なんだか自分が怒られているような気持ちになってしまう方も、そうでない方も。

もしかしたら、行く先々で怒りと戦おうとしていたから、怒りに反応してしまうのかもしれません。

それは無理もないこと。攻撃してくる人、威嚇してくる相手から身を守るため、身構えるのは当然のことです。

だけど、だからこそ戦わなくていい。
自分に矛先が向けられていない、誰かが誰かに向けた怒りならば、なおさら。

もしも、あなたがどこかで、誰かの怒りに巻き込まれてしまう機会があったら、ゆっくり深呼吸して、こう胸の中でつぶやいてみてください。
「戦わなくていいんだよ」と。

「メンタルシードの法則」を学んでみたい方へ

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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講師の熊木智子さんと、ClassEuphoria主宰の高嶋れい子さんによる対談です。

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