見出し画像

狂気と理性の闇鍋!「ヘルドライバー」感想!ネタバレ注意!

はじめに

マジの激やば映画である「ヘルドライバー」を視聴しましたので、
いつものように感想を書きなぐっていきます!

未視聴者の方向けのおすすめ記事は
こちらです!

なのでこちらでは、完全に視聴済みの方向けに語っていきます!

名シーンをピックアップして語ります!

冒頭のゾンビ狩りのシーン

もうね、さっそく突っ込みどころですよ。
壁が低い!
ゾンビを閉じ込めておく目的なのに低すぎる!
普通にジャンプしても、手が届きそうな高さ!
予算かなーとか思うけど、しょっぱなから笑いました。

ここからの流れなんですけど、

  1. ゾンビの首を鎖鎌で引っかけて取ろうとする。

  2. ネックレスに引っかかり取れなくなる。

  3. なんか脊髄が伸びたゾンビにびっくりさせられて落ちる。

  4. ゾンビにたかられるも、なぜか生き残り、ゾンビたちの上に立つ。

  5. 大量のゾンビが積みあがりゾンビタワーが出来る。

  6. なぜか車が横に回転しながら空から飛んできて、ゾンビタワーを倒す。

  7. 脊髄が伸びまくってるゾンビの脊髄でポールダンスをしながら女子高生がゾンビを切り刻む。

これですよ。
もうね意味不明というか、突っ込みどころしかなくて、何から触ればいいのよ笑
でもこのシーンだけで、この映画がいかに荒唐無稽なのか、どこまでグロいのか、どこまでアホなのか。
こういう感じで見てください。というのを見せてくれているようで、良い導入だと思いました。

チェーンソーの日本刀を持った女子高生とか、嫌いな男いないだろ。
マジかっこいい!
あと、ポールダンスのシーンは普通にエロかったです。


主人公キカの過去とゾンビの元凶

まずびっくりするくらい足をぐちゃぐちゃにされる父親と
食人姉弟とかいうマジキチ場面。

なんでお父さんはこんなクソ女と結婚したのよ。
どう考えても、近寄らないべきだろ。
20人殺したとか。マジでいつの時代でも歴史に残るレベルの大犯罪者。
こんな母親でキカちゃんが健やかに育っているのは奇跡だろ。
お父さんマジでいい人だったんだな。

で逃げるキカさんを追う二人ですが
踊りくるう姉とナイフを投げる弟
どゆこと?
そこからさらに意味不明なシーンが。

  1. キカちゃんの首を絞めて持ち上げるリッカ(姉)

  2. 何かが宇宙から落ちてくる。

  3. リッカの胸に直撃。

  4. リッカブチ切れつつ、「これも私のものなんだよ!」と言ってキカちゃんの心臓を抜き取る。

  5. 自分の心臓に移植する。

  6. 両者ともに黄色い粘膜に覆われる。

  7. 姉の後頭部からヒトデ?みたいな生物が出てきて、黒い灰を周囲にまき散らす。

  8. 北海道、東北が覆われる。

あのね。意味不明ですよ笑(2回目)

まず宇宙から飛来してきたものが直撃したリッカさんが原型保ってるのおかしいだろ!なんで胸えぐれただけなんだよ!
頑丈すぎるだろ!
しかも、周囲に何の影響もないし!
あの大きさの飛翔体が落ちてきたら、最低限周囲の建物どころか地形が吹き飛ぶだろ!
この時点では推定一般人であるはずのリッカさんがなんで耐えてんだよ!
というか落ちてきた角度的にキカちゃんも巻き込まれてないとおかしいだろ!

そこから、なんで普通に生きててキカちゃんの心臓抜き取って自分に移植してんだよ!
マジで最初からミュータントじゃないと説明つかないだろ!
で、なんか黄色い膜に覆われるし、黒い灰が出てるし
意味わからん!頭が追い付かない!
こうやって文字にすると更に意味が分からない!
もう見てくれとしか思えない!


荒廃した世界の様子

ここも結構見所ですね。
一家庭三家族制とか、感染者の人権を訴える団体とか
かなりイカレタ世界観を上手く表現していると思いました!
食べ物もやばいですよね。
「寿司」と「ゴ〇ブリ揚げ」ですよ。

寿司はお米が貴重品になってしまったことから、具材の上に少量のコメが乗っているという上下逆転状態に。
食物そのものが貴重品なので、どこでも手に入る虫、特にゴキブリが主なタンパク源になっているようです。
あのゴキブリを素揚げしてむしゃむしゃ食べるシーンは、マジできつかったです。
そのまま食べてないと思うけど、妙にリアルで見てられなかったです。


タイトル

この映画はタイトルの出し方もイカレすぎてる。斬新。
開始40分くらいのところで、総理大臣がゾンビに四肢を引きちぎられ
首がすっ飛んで行って、タイトルドーン!

もうね、やりすぎよ笑
この時点で、私はこの映画の虜になっていました。
そして、ここから物語のギアが跳ね上がります!
まぁ、世界観説明とか人物設定とかやり切ったので、あとはぐちゃぐちゃです。
もう最高だね。

東北潜入開始

ゾンビの元凶である姉のリッカを殺すために、旅に出るキカ一行。
ここの頭だけで飛んでくるゾンビのシーンもすごかった!
前の記事で「ホームラン戦法」を解説しましたが、マジですごい!

「ホームラン戦法」

「何をしても死なない」「頭の角に衝撃を与えると爆発」という二つの設定を活かして、ゾンビを横一列に並べ、巨大バットでゾンビの頭をホームランして敵に向けてかっ飛ばし、遠距離爆弾として利用するという戦法。

角が接地すれば爆発。頭が相手に取り付けばそのまま噛み殺せる。

このあたりから、外連味だけでなく、設定を活かしつつ展開されるロジカルな戦闘を見ることが出来ます。
というか、ここでヤクザ組が死ぬのが意外だった。もっと活躍するものかと。
組長さんのとことかすごかった。
あのシーンだけでも見てほしいね。
大量の生首ゾンビに食いつかれて、顔以外の肉が削ぎ落され
骨だけで立っているという凄まじい絵面。
これがグロと芸術の融合ですよ。

そして最後は本作の生身の人類最強であるカイトさんが登場します。
人物解説は後程。


ゾンビ酒場

なにがゾンビ酒場なのか分かりませんが、ここから怒涛の展開の連続!
まず、ナナシの妹かわいそうでしょ。
中指ちぎられて、胸もね…。
他にもグロいとこあるけど、ここがみてて一番苦しかった。

そして、
キカ VS クモゾンビ
タクとナナシ VS 妊婦ゾンビ
カイト VS 刀ゾンビ

というそれぞれの戦闘に突入します。
マジでテンションあがるよね!

クモの大量の手足を用いた戦闘シーン!(すこしギャグ)
妊婦の赤ちゃん鎖鎌!
刀ゾンビの見た目の迫力に全く及ばない力のなさ!

「赤ちゃん鎖鎌戦法」

妊婦のゾンビによる戦い方で、へその緒で繋がっている赤ちゃんを使い、鎖鎌のようにぐるぐる回して敵に赤ちゃんを投げつけます!

倫理観ゼロの作戦!赤ちゃんは歯が生えてないので相手に取り付いても噛みつけないというオチも含めてよく考えられているなぁと感心しました!

もうねマジで最高ですね!
それぞれの戦いが同時展開される中で、最後は全員が集合し綺麗に同士討ち!
トドメはきっちりカイトさんがする!
マジでここの戦闘描写は神ですよ!
漫画とかアニメが好きなら大好きだと思います!
あと、キカさんの刀さばきがここら辺からマジでキレが増してきて格好いいです!
大量の銃弾をはじくとことかね!

ゾンビバイク!仲間との別れ

そしてこの映画でも飛び切りのトンチキシーンである。
ゾンビバイクです。

相手がひき殺したゾンビのパーツを追いかけながらくっつけていってバイクの形に成型するという。マジで荒唐無稽。
この映画ほんとにバカなんだな笑と感心しました!
「動力ないじゃん!」と私は突っ込みましたが、例の角の接触の爆発を動力に活用するという。私のような凡人が突っ込むポイントには先回りして答えが用意されていました。
此れのせいで妙に納得してしまうんだよな。
ほんとに設定を上手く活用してる。

タクの両足が切断され、地面に落下してしまうとおもったら、ゾンビバイクに乗ってしまうという。
なんだこれ。そのまま切断された足でアクセルを踏み込むタク!
マジでかっこいいよ。

そして、車上でのキカさんと花魁ゾンビとの切り合い!
ここのアクションもかなり迫力あってよかった!

そして、ゾンビどもを道連れに爆発するタク。
マジで名シーンしかないのか、この映画は。


最終決戦 ゾンビ飛行機

あのね。意味不明ですよ(3回目)

ゾンビたちが大量に集まって超巨大ゾンビは分かるよ。
最後だもんな。
でも、飛んできたミサイルを両手で一つずつ掴んで、ミサイルの噴射を利用して空に飛ぶって…。
もう頭おかしくなりそう。そのまま東京まで行きますからね。
ゾンビものって行くとこまで行くとこうなるのか。
何喰ったらこんな発想出てくるのよ。ゴキブリか。

しかも、片方のミサイルが壊れて、北海道まで帰ってくるという。
なんでだよ!
その場で回って墜落だろ!
なんで、北海道まで片方の動力でかえってくるんだよ!


そして、ラストバトル。
母親であるリッカとの対決。
ここは地味な殴り合いだけど、キカさんの演技が鬼気迫りすぎて
迫力がすごい。
「お父さん返してよ!人生を返してよ!心臓を返してよ!プリン返してよ!」と
今まで自分のすべてを奪ってきた母親に対して、感情ぐちゃぐちゃで吐き出し続けます。

そして、心臓を引き抜き、首を切断。
復讐をちゃんと終わらせているので、マジですっきり。

最後は、恒例の謎の大ジャンプする車がキカさんを助けます。
この時のナナシの「死んじゃだめだ!」は感動ものよ!

細かいこと気になりません!
大団円でした!


登場人物について

キカさん

本作主人公のキカさん。
改造前から熱された鉄を敵の顔面に押し付ける等、野蛮さは据え置き。
改造後は結構感情が抜け落ちて無口な印象ですが、復讐対象であるリッカさんに対しては感情爆発です。ずっとブチ切れ。

基本的に復讐を原動力に生きていますが、人間性は結構まとも。
助けてくれたタクやナナシ、カイトさんに対しては仲間意識があり、優しいですね。
タクが命がけで助けてくれる時も「もうはなせ!」とか
タクが死を覚悟した時も最後まで諦めないなど、他者に向ける思いは人一倍強そうですよね。

彼女が備えている「暴」ですが、チェーンソーの刀を持ち大量のゾンビどもをものともしません。改造人間第1号とのことなので、単体の戦力としては最強レベルな気がします。
雑魚相手には強いですが、知恵をつけたゾンビ相手だと結構苦戦しています。
ネームドだと、まとめて殺されたダンサーゾンビやほぼギャグのムエタイゾンビは完封。
クモゾンビ相手は終始苦戦しており銃を取られ窮地に。トドメはカイトさんが刺します。
花魁ゾンビ戦も、タクやカイトの援護ありで勝ってる。
弟ゾンビ戦も、元の肉体ではないうえに伸びる手で近づけず相手の自滅待ちだし、リッカ戦は殴り合いからの命乞い斬首。
近接戦闘力は高いですがあくまでチェーンソーの刀ありきであり、遠距離だと対抗策がないですね。
しかも、リッカにより心臓チクチクの呪いがあるので、いつ戦えなくなるかが不安です。劇中で何回かそれでピンチになってますからね。
まぁ、そう考えるとゾンビどもの進化がヤバすぎる気もしますけどね笑
あと、ゾンビ酒場のシーンでカイトに助けを求められますが、ゾンビを殺すことに集中しすぎて聞こえてません。
元の肉体は女子高生なので、とっさの判断能力はあまり高くないのかも。

印象的なのは、リッカに言った「全部返してよ!」のシーン。
生まれてからなにもかもリッカに奪われてきたキカが、感情を爆発させながら叫ぶところですね。
人生や父親のことに加えて、プリンのことも返してほしいと言っています。
キカからすると、プリンという私たちにとって些細な食べ物1つですら奪われてきた人生だったのでしょう。だからこそ、この場面ではリッカに奪われたものをすべて思い返しつつ殴っていたのではと。

そしてラストの復讐後の飛行機から落ちていくシーン。
今まで奪われてきた人生に一区切りを打ったキカさんは、その先のことは考えられていなかったのだと思います。
全ては母親に復讐するため。最後の場面ではほぼ死んでもいいと思っていたのだと感じました。
だからこそ、大切なものを奪われても前を向こうとするナナシが「死んじゃだめだ」とキカを助けるのが素晴らしいんだよな。

彼女のこの先の人生に幸あれ。

タク

基本便利屋の親父という感じだけど、「家族を失った話せない少年」「体が改造された女の子」を「まぁいいか」の一言で保護するなんて、度量がでかすぎる。
彼がいたからこそ、キカは前を向くことが出来たと思うんだよな。
キカにとっては荒廃した世界での生き方を教えてくれて、仲間にもなってくれた。
物語としてもかなり重要な存在。
最後の特攻もかっこいいよ。足が切られて自分が役に立たないとわかり、キカやナナシのことを想いながら、敵を道ずれに死んでいく。
マジで男のなかの男。

名無し(ナナシ)

この腐敗した世界の象徴のような存在。
大切な妹失っても前を向く姿は、ほんとにたくましいよ。
あと、最終決戦でキカが動けないとわかるや否や、GPS銃をすぐに打ち込むのはかなりのファインプレーだと思う。
キカだよりじゃないのがいいよな。
彼は彼で自分のやるべきことを理解して動いている。
最後の「死んじゃだめだ!」は大切な家族を失った彼だからこそ言えるセリフだよな。

「暴」の方はそんなに高くはないけれど、大量のゾンビ相手に死なないまでも前線張ってるし、ゾンビの頭をしっかり打ち返してるし、弱くはない。
他が化け物すぎるだけ。

カイト

はい。この映画の生身の人類最強のカイトさんです。
そしてフラグクラッシャーでもある。
最初の登場から、空から降ってくる大量のゾンビの頭を正確に撃ち抜き
誘爆させ、みんなを守るとかいうクソかっこいい登場。
ゾンビ酒場に家族を助けに行くとか無謀な提案するさっき会ったばかりの奴らに、「俺はいつ死んでもいい」「囮になる」とか覚悟決まりすぎてる。

そして、弟ゾンビに襲われキカに助けを求めるが無視され「これ死ぬじゃん」とか思ったら一人で車で撃退するし。
そのあとの刀ゾンビが出てきて「うわ今度こそ死ぬじゃん」とか思ったらなんか一人で車で吹き飛ばすし。ついでにクモゾンビ瞬殺するし
なんか一人だけおかしい。
ほんとに生身とは思えない。

もちうる暴だけど、キカとは逆で近接能力はあくまで生身なので弱い。近寄られると危険。しかし彼の真骨頂は武器を持った時です。
まず、携帯してる銃ですが、劇中ほぼ百発百中です。
エイムがバグり散らかしてる。ゾンビの弱点が頭のツノなので、毎回ヘッドショット。化け物。
そして車の運転技術もイカレテル。
先端に刃物を取り付けた改造車で、刀ゾンビと鍔迫り合いして、相手の刀を弾き飛ばしてる。もう意味わかんない。
生身最強は確定ですね。

元々刑事で、家族を探すために東北に来たが、すでに家族は死んでいた。
ある意味ナナシやキカと同じ。大切なものを失った人。
この出会いで、新しい大切なものを見つけたと思いたいですね。

組長&部下

意外と簡単に死んだお二人。
死刑執行からパーティに加わったので、なんか活躍するかなと思いきや、
ゾンビの餌食でした。
組長の最後はマジですごいね。
映像技術のすさまじさがよくわかる。

精鋭部隊?

あのね、こういう時の後発部隊とか2号とか、新型とかは大体かませキャラなのよ。
案の定やられてしまう精鋭部隊さん。
その中でも、斎藤工は強かった。
しっかり生き残るし。
続編があれば、彼も活躍させてほしいな。

ゾンビについて

もう色んなゾンビが出てきて、造形フェチにはたまらないですよ!
個人的に好きなのは花魁ゾンビ!
グロさと妖艶さが絶妙にマッチしていて素敵でした!
かなり知能があるみたいでかなり理性的。戦闘スタイルも刀だし、かっこいい!相手が悪かったね。

あと最後に総理を殺しにきた「上半身だけゾンビ」
上半身だけなので肋骨で移動するとかいう荒唐無稽さ。
暗殺に長けていそうだし、知能も高そう。
もっと長引いていればあんな感じの局地戦特化のゾンビがもっと生まれていて取り返しがつかなかったのかもしれない。
というか、知能のある個体ってなんだよ。
進化しすぎだろ。

俳優さん

浪岡一喜さん、斎藤工さん、津田寛治さん、ガダルカナルタカさん
駿河太郎さんなど、かなり有名な俳優さんが出演されています。
それなのにあっけなく死んでしまうのも、見所かと。

最後に

あの本当にね。今年一番ですよ。
冗談抜きで。それぐらい自分の癖に突き刺さった!
グロだし、下品だけど、どこかコメディで、男の心をくすぐる!
そんな作品でした!

興味ある方はぜひ!
責任は取りません!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?