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遊星
知らずに光る
人の眼を
逃れて飛んだ
瞳から流れる見えない尾が触れて
雨になる
その前に刈り取って、瑞々しいまま
横たわる永遠の
息継ぎに付き合っていた、ここには
いないものばかりに
話したくなる日、
リングの綻びから伸びてゆくように
飛び立った行方知れずの翅音が
どこかで描いている、光る環は君の指で
回り続けて、また
ほどける
終わりから
聞こえてくる歌に目覚めて、顔を上げた
花を差し出すように
手向けた眼差しが、僕の
背中に触れている
向日葵のまばたき
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