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HMC8レポート

HMC8に行ってきた。

HMC。それはニンジャヘッズがクラブに集まって踊ったり絵を描いたりボードゲームをしたり朗読したりする胡乱なイベント。去年の今頃は大阪での開催だったので、よっしゃこれは行かなと馳せ参じたわけだが、今回はトーキョー。みんな楽しんでくるといいよと構えていたのだが、ザ・リーサルウェポンズの電撃参戦決定により、光の速さで打ち上げまで参加エントリーをキメてしまったのだった。しかたない。

で、フラフラと会場に着いたのはだいたい13時過ぎぐらいだったか。HMCのホームらしい秋葉原mogra。1階のラウンジと地下のフロアに分かれたわかりやすいハコだ。すでに1階はヘッズで埋め尽くされており、壁もショドーが所狭しと貼られている。

ワオワオ!ショドーを見て、アッ、あの方がこの場におられるのか…!アッ、いま目の前で絵を描いてる人、この絵柄はあの!みたいな、そういうやつがある。というか前回も思ったんだけどニンジャヘッズは実体があるのだ。おれたちはインターネットが生み出した幻と戯れていたわけではない…。温かみ…。そういうのが、ある。暮らしなのですね。

サケを片手に知ってる人にアイサツしつつボドゲ卓に移動する。獄長さん、いつもお世話になっております。今回はソクラテスラ、ヒューゴ、チャオチャオ、クク、我流功夫極めロードを遊ばせて頂いたよ。

ソクラテスラ
偉人の名前が分解されたカードを組み合わせてオリジナル偉人を作り戦わせるゲーム。獄長さんの「失敗したFate」という解説があまりにもわかりやすい。バトル自体は数字の高い低いなので案外単調。なので出来上がった偉人のフレーバー勝負がキモである。自分のところにはナイチンゲールの「ナイ」、ガンジーの「ン」、モーセの「セ」が来たので「ナインセ(ビヨンセの先祖)」などを爆誕させたりした。

ヒューゴ
ループするスゴロクに途中から高速移動するおばけが追撃し始め、プレイヤーのSAN値が削り切れるまで地獄の底に何度でも叩き込み続ける悪魔のゲーム。追いつかれないよう走り続け、避難場所を奪い合う実に醜い戦いが顕現する。ヒューゴの可愛いデザインが逆に恐怖を煽る。

チャオチャオ
10マスぐらいの短いスゴロクだが、振ったダイスを見るのは自分だけなので1が出ても4(最高数値)と言っていい。ただし見破られたらコマは爆発四散しスタートに戻る。見破り損ねたらそいつが爆発四散する。じゃあ正直に言えばいいかと思えば、5と6の代わりにバツマークがあるため、絶対に嘘を言わなければならないターンがある。ここでも汚い人間の戦いが見られた。しれっと4が通った時はめちゃくちゃ気持ちいいぞ。

クク
配られた1枚のカードの数字の大小で勝敗を決めるカードゲーム。隣の人と一度だけ強制交換が可能なので、弱いカードはグルグル場を回っていく。ターンごとに最下位が減点。交換拒否とか細かい技はあるが、とにかく一番低くなければ良いので、回すか回さないかの判断のみで戦う。1セット終わったら貯まったポイントは勝者の総取り。仮想通貨でやったけど、勝つと相当儲かる。かつてはイタリアにて実弾(げんきん)を用いて行われていたらしい。うん。死人出るわこれ。やべえ。恐ろしい。

我流功夫極めロード
今回の個人的最優秀ゲーム。配られた漢字の札を使って「必殺技」を生み出せ!というやつだ。「光」とか「闇」とか「拳」とか回ってくるんですよ!燃える!考えても見てくださいよ。ここはなんですか?ニンジャスレイヤーのファンが集う場所ですよ。おれたちはニンジャの織りなすカラテのヒサツワザにチョー大興奮する人間ですよ。そしたらもう、コレですよ。

雀bot=サンの「命砕空幻爆閃星」で「命砕くは空の幻、爆ぜて閃く星となれ!」でボルテージが上がりまくったところで四方塚環=サンの「月閃烈白星」で「月に閃け!ベテルギウス!」が飛び出しグルーヴがかんぜんに爆発した。詠唱、ルビ芸当たり前!人によって英語使ったり、明らかに段階踏んでパワーアップしそうだったり、その人が歩んできたオタク地力が見れて最高である。ちなみに僕は「陣」の字で反射技を編み出してちょっとだけ場を沸かせた。

さてボードゲームの事ばっかり書いてるが、ずっと卓にいたわけではなく、フロアに降りてゆらゆら揺れたり、冷凍ピザを食べてピザタキ気分を味わったり、この場にいないヘッズの絵を描いたりした。

ちなみにこの会場の絵はあらかじめ付箋を貼っておくと帰り際に譲ってもらうことが可能だ。ありがたいね。ぼくはぎだ=サンのフェイタルをゲットしたよ。いままさにホットなフェイタルさんだ。

フロアは今回ポンズが来るということで全体的にテクノよりであり、電子のなんらかの何かによりたいへんゆらゆらでゴリゴリでサイバーな空間だ。頭空っぽにしてゆらゆらしていると、わたくしは、爆音の中でも、平気で、寝る…。あ、ロックマンだ。ロックマンが流れてる…!

そして大トリ、ザ・リーサルウェポンズの登場だ。

響き渡るアニキコールでフロアの後ろから現れるティアドロップサングラスの怪しい米国人サイボーグジョーとアメフトマスクの怪しいツナギアイキッド!意外と背が低い!しかしそんなことはどうでもいい!ハナからフロアに降りてきてサイボーグメカニンジャ熱唱だ!サイボーグメカニンジャ、よく考えるとそんなに合唱には向いてないけど、会場は全員ニンジャヘッズ!一般人よりもずっとサイボーグメカニンジャに近い!おれたちは全員で天井のミラーボールを指差してひとかたまりのサイボーグメカニンジャとなった…。いやしかしサイボーグジョーさんは何者なんだ。ステージ慣れしすぎだろ。なんかバンドやってたんかな。

ジョー「コノなかにー!ニンジャいるかーい?!」

ジョー「コレ、ナニ?」
ヘッズ「モスキート」
ジョー「オー!モスキート!(ハグ)」

なんだこの光景。

とりあえずほぼ全員予習バッチリなので、どの曲もチョー盛り上がった。謎のバズりを見せたあの「きみはマザーファッカー」もやった。これ完全にネオサイタマで生まれた曲だろ!全員ひどすぎるFワード連呼だったよ。サノバビッチ!

最後はもう一度サイボーグメカニンジャやって嵐のように去っていったのでした。やー、すごいものを見た。よく来てくれたね…。ありがたやありがたや。来てよかった。本当に楽しかった。

その後打ち上げでも色々な人と話をしたが、酔っていたのであまり覚えていない。ほとんどの人にカメラロールを見せつけて猫の自慢をしていない記憶しかない。あと四方塚=サンが隣のなつひろ=サンに「そういえば推しニンは誰なんですか〜?」と話を振られた瞬間「に…ニ゛ズイ゛〜〜〜アアアァーッ!!!」と泣き出してその場にいた全員で献杯したりしました。感情の振り幅!

あと秋月翼=サンは会場ではフェイタルコスだったので、コス解除して話しかけられても誰だかわからなかったぜ。コスプレイヤーあるある。関西勢ですしまた遊びましょうね。

ホッピー飲んでいい感じにハッピーになりつつ、総勢50名のニンジャヘッズはおのおの夜の闇に消えていったのでした。わたくしも近くのホテルで泥のように眠り、翌朝サッと大阪に戻り、猫とともにまた泥のように寝たのでした。

やぁ、しかし右を見ても左を見ても同好の士ばかりというのは良いですね。こんな場じゃないとわしは隣のテーブルまでホッピー片手にフラフラ遊びに行ったり出来ませんよ。次のHMCも東京だと思うんですけど、どうにかして行きたいなぁと思う次第です。運営の皆さん、アリガトゴザマス。

いじょうです。


ところで秋葉原mograのスタッフにヤモちゃんみたいな子がいた。幻覚かもしれないけど。


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