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未熟な僕は根を伸ばす。

今日から茶道を習い始めた。
理由はいくつかあるけれど、何だかんだおじいちゃんの影響が大きい。

おじいちゃんは数年前までお茶屋さんを営んでいて
幼い頃から、お店の手伝いをしたり日頃からお茶を飲んだりする機会が多かった。

1月中旬、少し遅めの新年の挨拶に会いに行った時に、おじいちゃんが裏千家の茶名をもっていることを初めて聞いた。
おじいちゃんが目を輝かせて、遠くを眺めながら昔を思い返して話してくれた。


稽古初日に出会ったのは、相生の松の掛け軸だった。
相生の松とは、「雌株・雄株の2本の松が寄り添って生え、1つ根から立ち上がるように見えるもの」らしい。

松は長寿や永遠の意味があり、お互いに向き合って共に成長していくことから、相生の松は長寿や縁結びの意味を示す。


正直、茶道は大学の単位にも含まれないし、就活に役立つわけでもない。
利益とは遠く離れた、好奇心が僕を動かした。

100年、120年生きそびえ立つ松。
大きな幹だけれど、少し不完全で、隙がある。
そんな大人になりたい。

そして、たぶん、茶道は自分の人生の根をゆっくりと伸ばす作業なんだと思う。

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