工藤郁子

港区OLですと自己紹介したら横から「概念の内破」と言われました 共著に『ロボット・AI…

工藤郁子

港区OLですと自己紹介したら横から「概念の内破」と言われました 共著に『ロボット・AIと法』『AIと憲法』『在野研究ビギナーズ』など 花と果物が好きです

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  • 研究ノート

    現在執筆中の単著『機械化する統治機構(仮)』に関する研究ノートです

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「働き者ラジオ」一覧

TBSラジオ「文化系トークラジオLife」の番外編ポッドキャスト「働き者ラジオ」で、フリーライターの山本ぽてとさんと一緒にパーソナリティをしています。 毎日通勤している人、家事に忙しい人、草むしりをしている人、布団の中でも頭がぐるぐると働いている人、現代社会のすべての働き者たちに送るポッドキャストです。 毎週木曜の朝に配信されています。毎回およそ30分です。 ぜひ聴いてみてください。 第42回 書評家になろう!テーマは「締切との付き合い方」です。2024年4月3日配信。

    • 飯村大樹『サッド・バケーション』

      フリーランスでデザイン・書籍組版業をされている飯村大樹さんのエッセイ『サッド・バケーション』を読みました。とてもよかったです。 本日2024年3月16日(土)19:00から関連イベントも行われます。開催おめでとうございます! 記念に感想を書いてみました。 なお、飯村さんは TBSラジオ 文化系トークラジオLife 有志による ZINE「私のLife vol.1」のデザインをご担当いただきました。その舞台裏は Podcast のエピソード「『私のLife』ZINE制作の裏側

      • TBSラジオ「文化系トークラジオLife」ZINE 『私のLife vol.1』 #life954

        TBSラジオで放送している「文化系トークラジオLife」の有志によるZINE『私のLife vol.1』(塚越健司 編)に寄稿しました。 番組のメインパーソナリティーである charlie さんこと社会学者の鈴木謙介さんをはじめとする豪華執筆陣が、「私のLife」というテーマで、エッセイ・日記・小説・楽曲紹介などをのびのびと書いています。 同書は、2023年11月11日に開催された文学フリマ東京37にて初売。現在は、下記で購入できます。取扱い店舗に更新があれば随時お知らせ

        • 単著執筆準備作業 進捗報告互助会(2023年9月)

          「工藤郁子 単著執筆準備作業 進捗報告互助会」第2回は、2023年9月28日(木) 19:00 JST に開催されました。 以下は事実をもとにChatGPTに作ってもらった「あらすじ」です。 エピソード2: 知識の探求 第1回での互助会員たちからの助言を受けて、美智子は自身の研究書のための参考文献リストを作成し、第1章と第2章の執筆準備を開始する。彼女は仲間たちからの指摘やアイデアを取り入れながら、自分のビジョンを形にしていく。 さらに、互助会以外からもフィードバックを

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        • 研究ノート
          5本

        記事

          司法過程の機械化

           本記事は、2023年9月4日(月)に新潟大学で開催された、新潟「国家と法」研究会の報告資料の一部を抜粋・修正したものです。  参加者の皆さま、特に、開催校幹事の先生に改めて御礼申し上げます。 1. はじめに 対話型AI「ChatGPT」を裁判官にした模擬裁判イベントが、2023年5月に東京大学で開催されたことが話題になった[1]。また、諸外国での先駆的な導入事例について、一部報道では「AI裁判官」などの表現が利用されている[2]。  しかし、技術的課題もあって「AI裁判官

          司法過程の機械化

          単著執筆準備作業 進捗報告互助会(2023年8月)

          「工藤郁子 単著執筆準備作業 進捗報告互助会」第1回は、2023年8月26日(土) 19:00 JST に開催されました。 以下は事実をもとにChatGPTに作ってもらった「あらすじ」です。 エピソード1: 新たな旅立ち 主人公、山田美智子(演:田中京子)は、激務で疲れ果てていた。彼女は生活に息詰まりを感じ、何か新しい方向へ進む必要があると考えていた。 美智子はずっと心に秘めていた夢があった。それは、統治機構の機械化に関する研究書を書くこと。彼女は仕事を退職して長期休暇を

          単著執筆準備作業 進捗報告互助会(2023年8月)

          現代思想2023年8月号 特集=裁判官とは何か

          興味のある分野が特集されていて嬉しい! 橋本先生が徳が高く、木庭先生が木庭先生でよかったです。 裁判と裁判官をめぐる幻想 / 瀬木比呂志民事系裁判官を33年務めた後に大学教授に転身した、民事訴訟法学者による論考。 はじめに「裁判官・裁判の本質と役割等」がコンパクトに概観されており、特集の筆頭という位置付けとして親切な設計になっている。 その上で「裁判の神格化と儀礼・幻想の必然性」「儀礼の実際」「幻想の実態」について考察されているが、実定法の専門誌ではあまり見かけないので

          現代思想2023年8月号 特集=裁判官とは何か

          単著執筆準備作業 進捗報告互助会

          「工藤郁子 単著執筆準備作業 進捗報告互助会」を2023年8月26日より開始します。原稿の仮タイトルは「機械化する統治機構」です。 著作の課題統治機構(特に行政過程と司法過程)の機械化・自動化はどのような形で進んでいるか?それらはどのように規範的に評価できるか? 官僚や裁判官の仕事はAIに(一部)置き換えられるか?可能だと仮定して、それは許されるか?そこで前提とされている「官僚」像や「裁判官」像とは? 構成案はじめに 第一章 行政過程の機械化 第二章 司法過程の機械

          単著執筆準備作業 進捗報告互助会

          AIで揺れるハリウッド

          TBSラジオ 「荻上チキ・ Session」(2023年7月14日)とNHKラジオ「マイあさ!」(2023年8月7日)に出演しました! 長期化するハリウッドのストライキ。 「荻上チキ・Session」に出演したときは「アメリカの俳優組合と脚本家組合がストライキ突入」という速報でした。それから3週間以上経った「マイあさ!」出演時も、ストライキは続いています。 その間、ハリウッド・スターであるトム・クルーズさんやマーゴット・ロビーさんの来日予定がストライキでキャンセルになった

          AIで揺れるハリウッド

          生成AIが広げる「暗い森」で、つかまえて

          「生成AIでありきたりな文章がたくさんはびこっていくなか、ライ麦畑にいるキャッチャーになってほしい」 6月25日にTBSラジオ「文化系トークラジオLife」に出演した。「生成AIに負けないぞ! 人間に残された“ことば”とは」がテーマだった。 その最後の方で、生成AIによってライター失業の危機にあると言う山本ぽてとさんに対して伝えたのが、前記の言葉だ。 同番組に出演していた、ライター・編集者の速水健朗さんが「めっちゃ感動した」「サリンジャーも山本ぽてとも持ち上げる、工藤さん

          生成AIが広げる「暗い森」で、つかまえて

          新しいテクノロジーにどう向き合うか? 泉屋博古館東京 特別展「木島櫻谷─山水夢中」

          オフィスの近くにあって気になりながらも足を運べずにいた「泉屋博古館東京」に行ってきた。 特別展「木島櫻谷─山水夢中」は、動物画で名を馳せた日本画家、木島櫻谷(このしま・おうこく)の写生帖と山水画に注目した展示だ。 明治後半から昭和初期にかけて活躍した櫻谷が、新しいテクノロジーとしての西洋画を受けとめ、写生を「物を生きたる如くに写すにあらずして物を生かして写す」と位置付けていた点が興味深かった。 泉屋博古館は、住友家の美術コレクションに端を発する。「泉屋(せんおく)」は、

          新しいテクノロジーにどう向き合うか? 泉屋博古館東京 特別展「木島櫻谷─山水夢中」

          退職時にビルを見上げた写真を撮ってしまうのはなぜか

          IT業界だけかもしれないが、儀式や伝統芸みたいになっている気がする。 せっかくなので自分でもやってみたら、結構よかった。 通勤しているときは、自分のオフィスが入居するビルを見上げることがあまりない。風景の一部になっているし、時間に余裕がないことも多い。 でも改めて見ると、ちょっとしみじみできる。 そして、ビルはオフィスの外観だ。執務スペースなど内部そのものではなく、しかし、職場の周縁ではある。 さっきまでいた内側にはスタッフとしては入ることはもうないけれど、同僚や仕事の

          退職時にビルを見上げた写真を撮ってしまうのはなぜか