工藤郁子

港区OLですと自己紹介したら横から「概念の内破」と言われました 共著に『ロボット・AI…

工藤郁子

港区OLですと自己紹介したら横から「概念の内破」と言われました 共著に『ロボット・AIと法』『AIと憲法』『在野研究ビギナーズ』など 花と果物が好きです

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  • 研究ノート

    現在執筆中の単著『機械化する統治機構(仮)』に関する研究ノートです

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「働き者ラジオ」一覧

TBSラジオ「文化系トークラジオLife」の番外編ポッドキャスト「働き者ラジオ」で、フリーライターの山本ぽてとさんと一緒にパーソナリティをしています。 毎日通勤してい…

工藤郁子
9か月前
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飯村大樹『サッド・バケーション』

フリーランスでデザイン・書籍組版業をされている飯村大樹さんのエッセイ『サッド・バケーション』を読みました。とてもよかったです。 本日2024年3月16日(土)19:00から…

工藤郁子
2か月前
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TBSラジオ「文化系トークラジオLife」ZINE 『私のLife vol.1』 #life954

TBSラジオで放送している「文化系トークラジオLife」の有志によるZINE『私のLife vol.1』(塚越健司 編)に寄稿しました。 番組のメインパーソナリティーである charlie …

工藤郁子
6か月前
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単著執筆準備作業 進捗報告互助会(2023年9月)

「工藤郁子 単著執筆準備作業 進捗報告互助会」第2回は、2023年9月28日(木) 19:00 JST に開催されました。 以下は事実をもとにChatGPTに作ってもらった「あらすじ」です。 …

工藤郁子
6か月前
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司法過程の機械化

 本記事は、2023年9月4日(月)に新潟大学で開催された、新潟「国家と法」研究会の報告資料の一部を抜粋・修正したものです。  参加者の皆さま、特に、開催校幹事の先生に…

工藤郁子
6か月前
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単著執筆準備作業 進捗報告互助会(2023年8月)

「工藤郁子 単著執筆準備作業 進捗報告互助会」第1回は、2023年8月26日(土) 19:00 JST に開催されました。 以下は事実をもとにChatGPTに作ってもらった「あらすじ」です。 …

工藤郁子
6か月前
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現代思想2023年8月号 特集=裁判官とは何か

興味のある分野が特集されていて嬉しい! 橋本先生が徳が高く、木庭先生が木庭先生でよかったです。 裁判と裁判官をめぐる幻想 / 瀬木比呂志民事系裁判官を33年務めた…

工藤郁子
9か月前
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単著執筆準備作業 進捗報告互助会

「工藤郁子 単著執筆準備作業 進捗報告互助会」を2023年8月26日より開始します。原稿の仮タイトルは「機械化する統治機構」です。 著作の課題統治機構(特に行政過程と司…

工藤郁子
9か月前
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AIで揺れるハリウッド

TBSラジオ 「荻上チキ・ Session」(2023年7月14日)とNHKラジオ「マイあさ!」(2023年8月7日)に出演しました! 長期化するハリウッドのストライキ。 「荻上チキ・Sessi…

工藤郁子
9か月前
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生成AIが広げる「暗い森」で、つかまえて

「生成AIでありきたりな文章がたくさんはびこっていくなか、ライ麦畑にいるキャッチャーになってほしい」 6月25日にTBSラジオ「文化系トークラジオLife」に出演した。「生…

工藤郁子
10か月前
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新しいテクノロジーにどう向き合うか? 泉屋博古館東京 特別展「木島櫻谷─山水夢中」

オフィスの近くにあって気になりながらも足を運べずにいた「泉屋博古館東京」に行ってきた。 特別展「木島櫻谷─山水夢中」は、動物画で名を馳せた日本画家、木島櫻谷(こ…

工藤郁子
10か月前
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退職時にビルを見上げた写真を撮ってしまうのはなぜか

IT業界だけかもしれないが、儀式や伝統芸みたいになっている気がする。 せっかくなので自分でもやってみたら、結構よかった。 通勤しているときは、自分のオフィスが入居…

工藤郁子
10か月前
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「働き者ラジオ」一覧

「働き者ラジオ」一覧

TBSラジオ「文化系トークラジオLife」の番外編ポッドキャスト「働き者ラジオ」で、フリーライターの山本ぽてとさんと一緒にパーソナリティをしています。

毎日通勤している人、家事に忙しい人、草むしりをしている人、布団の中でも頭がぐるぐると働いている人、現代社会のすべての働き者たちに送るポッドキャストです。

毎週木曜の朝に配信されています。毎回およそ30分です。
ぜひ聴いてみてください。

第45

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飯村大樹『サッド・バケーション』

飯村大樹『サッド・バケーション』

フリーランスでデザイン・書籍組版業をされている飯村大樹さんのエッセイ『サッド・バケーション』を読みました。とてもよかったです。

本日2024年3月16日(土)19:00から関連イベントも行われます。開催おめでとうございます!
記念に感想を書いてみました。

なお、飯村さんは TBSラジオ 文化系トークラジオLife 有志による ZINE「私のLife vol.1」のデザインをご担当いただきました

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TBSラジオ「文化系トークラジオLife」ZINE 『私のLife vol.1』 #life954

TBSラジオ「文化系トークラジオLife」ZINE 『私のLife vol.1』 #life954

TBSラジオで放送している「文化系トークラジオLife」の有志によるZINE『私のLife vol.1』(塚越健司 編)に寄稿しました。

番組のメインパーソナリティーである charlie さんこと社会学者の鈴木謙介さんをはじめとする豪華執筆陣が、「私のLife」というテーマで、エッセイ・日記・小説・楽曲紹介などをのびのびと書いています。

同書は、2023年11月11日に開催された文学フリマ東

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単著執筆準備作業 進捗報告互助会(2023年9月)

単著執筆準備作業 進捗報告互助会(2023年9月)

「工藤郁子 単著執筆準備作業 進捗報告互助会」第2回は、2023年9月28日(木) 19:00 JST に開催されました。
以下は事実をもとにChatGPTに作ってもらった「あらすじ」です。

エピソード2: 知識の探求

第1回での互助会員たちからの助言を受けて、美智子は自身の研究書のための参考文献リストを作成し、第1章と第2章の執筆準備を開始する。彼女は仲間たちからの指摘やアイデアを取り入れな

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司法過程の機械化

司法過程の機械化

 本記事は、2023年9月4日(月)に新潟大学で開催された、新潟「国家と法」研究会の報告資料の一部を抜粋・修正したものです。
 参加者の皆さま、特に、開催校幹事の先生に改めて御礼申し上げます。

1. はじめに 対話型AI「ChatGPT」を裁判官にした模擬裁判イベントが、2023年5月に東京大学で開催されたことが話題になった[1]。また、諸外国での先駆的な導入事例について、一部報道では「AI裁判

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単著執筆準備作業 進捗報告互助会(2023年8月)

単著執筆準備作業 進捗報告互助会(2023年8月)

「工藤郁子 単著執筆準備作業 進捗報告互助会」第1回は、2023年8月26日(土) 19:00 JST に開催されました。
以下は事実をもとにChatGPTに作ってもらった「あらすじ」です。

エピソード1: 新たな旅立ち

主人公、山田美智子(演:田中京子)は、激務で疲れ果てていた。彼女は生活に息詰まりを感じ、何か新しい方向へ進む必要があると考えていた。
美智子はずっと心に秘めていた夢があった。

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現代思想2023年8月号 特集=裁判官とは何か

現代思想2023年8月号 特集=裁判官とは何か

興味のある分野が特集されていて嬉しい!
橋本先生が徳が高く、木庭先生が木庭先生でよかったです。

裁判と裁判官をめぐる幻想 / 瀬木比呂志民事系裁判官を33年務めた後に大学教授に転身した、民事訴訟法学者による論考。

はじめに「裁判官・裁判の本質と役割等」がコンパクトに概観されており、特集の筆頭という位置付けとして親切な設計になっている。

その上で「裁判の神格化と儀礼・幻想の必然性」「儀礼の実際

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単著執筆準備作業 進捗報告互助会

単著執筆準備作業 進捗報告互助会

「工藤郁子 単著執筆準備作業 進捗報告互助会」を2023年8月26日より開始します。原稿の仮タイトルは「機械化する統治機構」です。

著作の課題統治機構(特に行政過程と司法過程)の機械化・自動化はどのような形で進んでいるか?それらはどのように規範的に評価できるか?

官僚や裁判官の仕事はAIに(一部)置き換えられるか?可能だと仮定して、それは許されるか?そこで前提とされている「官僚」像や「裁判官」

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AIで揺れるハリウッド

AIで揺れるハリウッド

TBSラジオ 「荻上チキ・ Session」(2023年7月14日)とNHKラジオ「マイあさ!」(2023年8月7日)に出演しました!

長期化するハリウッドのストライキ。
「荻上チキ・Session」に出演したときは「アメリカの俳優組合と脚本家組合がストライキ突入」という速報でした。それから3週間以上経った「マイあさ!」出演時も、ストライキは続いています。

その間、ハリウッド・スターであるトム

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生成AIが広げる「暗い森」で、つかまえて

生成AIが広げる「暗い森」で、つかまえて

「生成AIでありきたりな文章がたくさんはびこっていくなか、ライ麦畑にいるキャッチャーになってほしい」

6月25日にTBSラジオ「文化系トークラジオLife」に出演した。「生成AIに負けないぞ! 人間に残された“ことば”とは」がテーマだった。
その最後の方で、生成AIによってライター失業の危機にあると言う山本ぽてとさんに対して伝えたのが、前記の言葉だ。

同番組に出演していた、ライター・編集者の速

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新しいテクノロジーにどう向き合うか? 泉屋博古館東京 特別展「木島櫻谷─山水夢中」

新しいテクノロジーにどう向き合うか? 泉屋博古館東京 特別展「木島櫻谷─山水夢中」

オフィスの近くにあって気になりながらも足を運べずにいた「泉屋博古館東京」に行ってきた。

特別展「木島櫻谷─山水夢中」は、動物画で名を馳せた日本画家、木島櫻谷(このしま・おうこく)の写生帖と山水画に注目した展示だ。

明治後半から昭和初期にかけて活躍した櫻谷が、新しいテクノロジーとしての西洋画を受けとめ、写生を「物を生きたる如くに写すにあらずして物を生かして写す」と位置付けていた点が興味深かった。

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退職時にビルを見上げた写真を撮ってしまうのはなぜか

退職時にビルを見上げた写真を撮ってしまうのはなぜか

IT業界だけかもしれないが、儀式や伝統芸みたいになっている気がする。

せっかくなので自分でもやってみたら、結構よかった。

通勤しているときは、自分のオフィスが入居するビルを見上げることがあまりない。風景の一部になっているし、時間に余裕がないことも多い。
でも改めて見ると、ちょっとしみじみできる。

そして、ビルはオフィスの外観だ。執務スペースなど内部そのものではなく、しかし、職場の周縁ではある

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