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テスラの中国ライバル会社(シリーズその1) --- BYD

テスラが中国に進出して以来、中国における競合会社の追い上げが顕著になり、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、アメリカのメディアとのインタビューで「テスラの最大の競争相手は中国にあります」と述べています。

中国の電気自動車(EV)市場はまだ初期段階だが、他国に比べると巨大で、テスラとライバル企業との競争は一段と激しくなりつつあります。テスラに対抗する有力な勢力に浮上したのは、蔚来汽車(NIO)、小鵬汽車、理想汽車の中国大手3社です。また、もう一社の「BYD」もテスラに脅威をもたらしています。

BYDは1995年に王伝福によって設立されました。王伝福は1987年に中南大学を卒業し、冶金物理化学を専攻しました。同年、北京非鉄金属研究所に修士号を取得し、1990年に卒業後、その研究所に勤務しました。1995年に辞任して、BYDを設立しました。創業からたったの10余年で中国一で世界2位の電池メーカーへ上り詰め、2003年に自動車業界に参入しました。

2020年、BYDの販売台数に関しましては、13万台の純電気自動車(BEV)、4万8000台のプラグインハイブリッド(PHEV)車、および1万台以上の商用車を販売し、深センから北京まで、幅広く人気があり、2ヶ月連続で1万台以上売れています。

王会長によると、BYDのブレード・バッテリーが2020年3月に量産され、「王朝(Dynasty)」シリーズのBEV(純電気自動車)「漢(Han)」モデルのみに搭載予定です。「漢(Han)」は航続距離605キロで、0~100km/h加速が3.9秒で、2020年7月12日に正式に発売されました。

BYDは電気自動車の分野で広がり、バッテリー、モーター、電子制御の「3つの電気」技術を把握している中国における唯一の自動車企業です。現在、モーターと電子制御製品は市場占有率が中国で第1位で、バッテリーの搭載量は中国で第2位です。

BYDは新エネルギーの分野で独自の強みを発揮し、テスラにも脅威をもたらしていると考えています。

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