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ジャック・アマノの”アメリカ NOW" 「フェイズ4の公園とアウトレットモール」

フェイズ4の公園とアウトレット・モール 自己検疫4日目のアメリカ=到着からだと5日目。1日2回の検温でも数字ずっと正常で、体調は良好。飛行機でも空港でもウィルスを拾わずに済んだみたいで、ちょっとホッとしている。

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このように素晴らしいグラウンドが、田舎町の公園に幾つもある。それがアメリカ。応援する家族が木陰に陣取れるよう、グラウンドの両サイドに木が植えられている

 今日は快晴だったので、昼過ぎに近所の公園に出かけてみた。日差しを浴びながら歩こうと。
 内野が土で外野は芝生、バックネットも完備した野球用グラウンドがたくさんあって、その幾つかで試合が行われていた。

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思わず微笑んでしまう子供たちのユニフォーム姿。彼らは小学校の中・高学年と見えてたけど、使っていたのは硬球だった。ボールを恐れずコミットしないと、ね。”プレイ・ハード・ボール!”ってフレーズ、アメリカではよく聞く

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土地に余裕があるとはいえ、こういう設備=バッティング・ケージも作っちゃうんだなぁ、アメリカは。もちろん、ピッチング練習にも使える。息子が暴投しても、お父さんは遠くまで拾いに行かなくていい

 投げる人を守るL型ネットまで備えたバッティング・ケージまであったし、少し離れたところにテニスとバスケットボールのコートも見つけた。こういう市民サーヴィスがアメリカは本当に充実している。駐車場も広々。羨ましい限りだ。

 世間ではいろいろ起きている。
 アウトレット・モールを覗きに行ったら、物すごい人出で怖くなって逃げるように帰って来た。おっかながり過ぎかな?

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シカゴからミルウォーキーに上がっていくインターステイト沿いにかなり前からあるガーニー・ミルズ・アウトレット・モール。泊まり先から北に10マイルほど行ったところ……ということで行ってみたが、駐車場にクルマがズラリ

 イリノイ州は今週末からビジネス解放レヴェルがフェイズ4にされたので、ショッピングや食事を楽しむもうと、たくさんの人たちが外出したってことらしい。モール内では各店舗が入れる人数を制限していて、ナイキとかVANSとかの人気ブランドは外に列ができていた。マスクが義務付けられているけれど、鼻を覆ってない人、マスクを外しちゃってる子供多し……で危うさを感じ、並んでまで買うものはないので、さっさと退散することに。

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フェイズ4になってからか、かなりの人出になっててビックリ。マスクは着用義務だけれど、ちゃんと着用してない人が多いので、危ういと思って退散。NIKEの店の前に長い列。ここに映ってないけれど、通路を挟んで少し離れたところに、この3倍以上の長さの列の続きがあった

 テレビや新聞では、ワシントンDCを51番目の州にする法案が下院を通過したというニュースが報道されていた。共和党優位の上院は通らない見込みだが、11月の選挙で上院も民主党議員が過半数を占めることになったら、来年には51番目の州が誕生、国旗の星が1個増えるってことかも。高い税金を払っている70万ほどの人たちは、上下院とも議員を送り込めないのだから憲法の下での平等に反している……という言い分と、ワシントンDCができたのは、合衆国政府が置かれるエリアは州とは異なる立場であるべきだという考え方から……という主張のどちらが勝つことになるのか。

 先週から感染が急拡大したことで、EU(欧州連合)はアメリカからの渡航者を受け入れないこととなりそう、というニュースもあった。感染のコントロールがうまくいってる国々(日本含む)からの入国は歓迎することとなるのに、アメリカとかロシアはアウトで、中国とは交換条件=彼らがヨーロピアンを受け入れるなら、EUも中国からの渡航を認める。
 世界で一番進んでるはずのアメリカが、なぜパンデミックを押さえ込むことに失敗したのか。それは、ビジネス再開に前のめり過ぎたからでしょう。「増えている感染者の多く35歳以下で症状は出てない。死亡率は低く、状況は決して悪くない」と政府は言っているけれど、説得力に欠ける。お隣りのカナダは、アメリカとは対照的に思いっ切り慎重。そういう対処が長い目で見れば正解だったってことになると思う。
 ありがたいことに、私は何事もなかったかのようにアメリカに入れてもらえている。到着から14日間の自己検疫って条件付きではあるけれど。

 家族には知られたくない情報。この週末のシカゴ・エリアで63人が銃撃され、そのうちの16人が亡くなったって。シカゴに住んでいたことのある友人が警告してくれたので新聞を見たが載ってなく、ネットをチェックしたら恐ろしいことになっていた。道で並んだクルマからいきなり銃撃されて後席に乗っていた1歳の男の子が死亡したとか、家で寛いでた10歳の女の子の頭に流れ弾が当たったとか、横道から出てきた男に突然撃たれたとか、歩いてたらクルマから撃たれたとか……悲惨過ぎる。2週続けて12人以上が亡くなっている異常さ。原因は?? ほぼすべての事件が金品目当てじゃなかったとのこと。そこも怖い。無差別殺人てことだから。
 銃撃が多発しているのはシカゴのダウンタウンとその周辺。アメリカはどこでも危険……ってことではない。そこはハッキリさせときたい。田舎町は長閑で、日本と変わらないぐらいに安全だ。レースのレポーターという仕事柄、ストリート・レース以外では都市部にいることがほとんどない私としては、今も畑の多い静かな田舎町に滞在中。レース取材に行ける日が来るまで、外出も日中だけにするなど、ここで大人しく生活して行こうと思っている。

以上

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