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苦しみの正体

苦しみから早く逃げたい。こう思っているうちは、
苦しみはしつこくつきまとう。
苦しみを早く取り除きたい。こう思っているうちは、
苦しみの表層部、その多くは
「お金や健康、人間関係にまつわる問題」に現れるが、
それを改善することに没頭するだけで、
本当の苦しみはそのまま残る。

一旦ホッとしたとしても、苦しみは、
形を変えて再発する。
だから、いつか、苦しみの正体と腰を据えて
向き合う時がくる。

苦しみにどっぷり浸かってゆくと、
自分の醜さが露呈する。口先だけ、きれいごとだけ、
ごまかしとはったりが自分の姿。
見たくなかった自分の姿に疲弊する。絶望する。

生きる希望すら失う感覚になる。
苦しみの正体はこれだった。
見たくない醜い自分の姿こそ、苦しみの正体で
あったのだ。

「そんな自分を許し、認める」
親が無償の愛を子に与えるように、
醜い自分にも、救いようのない自分にも、
無条件の深い愛情を注ぐ。
そうやって苦しみが少しずつ
軽くなってゆくのだ。

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