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インディアンムービーウィーク2021 タミル・クライム映画特集

南インド、タミルナードゥ州チェンナイで製作されるタミル語映画では、ラジニカーントやヴィジャイなど、スター俳優主演の娯楽大作がヒットする一方で、2000年代の後半からは秀逸なクライムドラマやスリラー作品が多く生まれ、話題になっています。インディアンムービーウィークは2019年の初回開催以来、知られざるインド映画の魅力を紹介してきましたが、今回は犯罪を主題にしたタミル語映画に焦点を当て、5作品を日本語字幕付きで紹介します。
[4月27日追記] 緊急事態宣言を受け、日程が変更になりました。
[5月14日追記] 緊急事態宣言の延長を受け、埼玉開催を中止することとなりました。『囚人ディリ』のみ6月に上映します。楽しみにお待ちくださっていた方々に、深くお詫びを申し上げます。
[6月25日追記] シネ・リーブル梅田の上映スケジュールを掲載しました。

上映作品

マーリ(原題:Maari)

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鳩好きマーリの爽やか極道コメディ
チェンナイの下町に住むマーリは、身寄りなく育った若者。8年ほど前から土地を仕切る極道として皆に恐れられるようになっている。彼は鳩レースに入れ込んでおり、鳩の前では柔和な一面も見せる。そんな彼の前に、新しく地区の担当になったアルジュン警部とブティック経営者のシュリーが登場し、波乱が起こる。ダヌシュ(無職の大卒)のダンスも見どころ。

監督:バーラージ・モーハン
出演:ダヌシュ(無職の大卒)、カージャル・アグルワール(ジッラ 修羅のシマ)、ローボー・シャンカル、ヴィジャイ・イエースダース、マイム・ゴーピ、カッルーリ・ヴィノード
音楽:アニルド(無職の大卒)
映倫区分:G
ジャンル:コメディ、アクション
2015年/ タミル語/ 138分
日本初上映

▶︎作品トリヴィアは こちら

女神たちよ(原題:Iraivi)

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鬼才スッバラージ監督が描く、悲哀の群像劇
映画監督のアルルと幼なじみのマイケルは、内面に抱える問題のストレスを妻にぶつける日々。アルルの弟ジャガンが古寺の女神像の密売に手を出したことをきっかけに、彼らの運命は思わぬ方向に転がっていく。原題は「女神」の意。身勝手な男性に振り回され苦悩する女性たちが、古寺に留め置かれた女神像に重ねて描かれる。「雨」を重要なモチーフとして使い、女性への敬意に満ちたラストが印象的。

監督:カールティク・スッバラージ(ジガルタンダ)
出演:S・J・スーリヤー(マジック)、ヴィジャイ・セードゥパティ(キケンな誘拐)、ボビー・シンハー(ジガルタンダ)、アンジャリ、カマリニ・ムカルジー、カルナーカラン(キケンな誘拐)
音楽:サントーシュ・ナーラーヤナン(僕の名はパリエルム・ペルマール)
2016年/ タミル語/ 158分
映倫区分:G
ジャンル:クライム、ロマンス
日本初上映

▶︎ 作品トリヴィアは こちら

まばたかない瞳 バンガロール連続誘拐殺人(原題:Imaikkaa Nodigal)

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連続殺人犯 vs. 執念の捜査官
バンガロールを震撼させる連続誘拐殺人事件。富裕層の子弟が誘拐され、身代金が払われるにもかかわらず惨殺されるのだ。捜査に当たる中央捜査局のアンジャリは、犯人を自称するルドラという男に肉薄しながらも取り逃がしてしまう。犯人、警察、中央捜査局が三つ巴となっての息詰まる追跡劇。ナヤンターラ(ビギル 勝利のホイッスル)のアクションと、『血の抗争』『デーヴ・D』やNetflixシリーズ『聖なるゲーム』で知られるヒンディー語映画界の異才映画監督、アヌラーグ・カシャップの怪演が印象的。

監督:R・アジャイ・ニャーナムットゥ
出演:ナヤンターラ(ビギル 勝利のホイッスル)、アタルヴァー・ムラリ、アヌラーグ・カシャップ(血の抗争、聖なるゲーム 監督)、ラーシー・カンナー/ヴィジャイ・セードゥパティ(特別出演)
音楽:ヒップホップ・タミラー
2018年/ タミル語/ 168分
ジャンル:クライム・スリラー
映倫区分:PG-12(暴力シーンあり)
日本初上映

▶︎ 作品トリヴィアは こちら

双璧のアリバイ(原題:Thadam)

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殺人容疑者の男には、確かなアリバイがあった
大雨の夜に静かな住宅街の一軒で起こった殺人事件。犯人を特定できる遺留物は見つからず、被害者の交遊関係にも怪しい人物は見当たらなかった。しかし、同じ夜に隣家の住人が偶然撮影したセルフィーの片隅に、怪しい人影が映り込んでいた。土木技師のエリルはその人影と同一人物であるとして拘束される。法の抜け穴をきわどく攻める犯罪スリラー。

監督:マギル・ティルメーニ
出演:アルン・ヴィジャイ(サーホー )、タニヤー・ホープ、スムルティ・ヴェンカト、ヨーギ・バーブ(僕の名はパリエルム・ペルマール)、ジョージ・マリヤーン(囚人ディリ)、ヴィディヤ・プラディープ、、ソニヤ・アグルワール
音楽:アルン・ラージ
映倫区分:G
ジャンル:クライム・スリラー
2019年/ タミル語/131分
日本初上映

▶︎ 作品トリヴィアは こちら

[特別上映]  囚人ディリ(原題:Kaithi)

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爆走トラックの行く手を阻む麻薬組織、深夜の攻防戦
ティルチ郊外にある警察ゲストハウスで開かれていた署長の退任パーティーで、警察官たちが次々に意識を失う。警察は麻薬ギャングから大量のコカインを押収したばかり。ギャングの内通者が報復で飲み物にクスリを盛っていたのだ。昏睡状態にある数十名の警官の命を救うため、80キロ先の市街地の病院に移送する大型車を運転できるのは、10年の服役を終え出所したばかりで、偶然その場にいたディリしかいなかった。だが彼の行く手には、ギャングたちからの襲撃が待っていた。ほぼ全編が夜間シーンで、歌も踊りもないストイックな作りでありながら、アドレナリンが大放出の痛快アクション。

監督:ローケーシュ・カナガラージ(Master)
出演:カールティ(吹き渡る風に)、ナレーン、ラーマナー、ジョージ・マリヤーン(双璧のアリバイ)、アルジュン・ダース(Master)、ハリーシュ・ペーラディ、ハリーシュ・ウッタマン
音楽:サム・C・S(ヴィクラムとヴェーダ)
映倫区分:PG-12(暴力シーンあり)
ジャンル:ドラマ、アクション
2019年/ タミル語/ 145分
日本語字幕版初上映
※本作のみ、特別上映のため、各会場1回のみ上映します。

▶︎作品トリヴィアはこちら

開催日程

大阪:シネ・リーブル梅田: 7/2(金)~7/8(木)

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※6/21~7/11まで「まん延防止等重点措置」の対象地域となっているため、不測の事態により、上映が変更になる可能性があります。変更の場合は、SNSや公式サイト等でお知らせします。

▼チラシPDFはこちら(6月25日更新版)

▼劇場ウェブサイトはこちら
https://www.ttcg.jp/cinelibre_umeda/

埼玉:SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ 4F映像ホール
『囚人ディリ』
2021年6月26日(土)14時〜 
▼ご予約はSpace Box ウェブサイトにて受け付けます。
http://www.spaceboxjapan.com/
※上記サイトからのご予約には、Space Boxウェブサイトへの会員登録が必要になります。
登録をご希望されない場合は、1) お名前(ハンドルネーム可)、2) ご希望枚数、3)  事前振込か当日支払いか、4) 差し支えなければ緊急連絡先のお電話番号 の4点を、spaceboxjp [a] gmail.com  までご連絡ください([a] -> @に変換してください)。当日会場にてお支払いの場合は、お釣りのないようご用意いただけると大変助かります。メールでのお申し込みの場合は、上記メールアドレスを受け取れるよう、メール設定をご確認ください。

▼SKIPシティへのアクセスはこちら
http://www.skipcity.jp/visit/access/

チケット料金

1,800円(税込)均一
※全席指定/入替制。
※特別興行のため、各種割引・招待券・株主優待券は、ご使用いただけません。

主催:SPACE BOX

※2021年6月25日時点の情報です。今後の状況によっては、変更が生じる可能性があります。何卒ご了承ください。

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