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ゼロイチを生み出す突破力、進化を支える持続力

あなたの持つ可能性を最大限に開発、実現することで、もっと自分らしく生きる。
世界がひろがるアカデミー」校長の倉本美津留が聞き手となり、編集長 田中杏子のゼロイチを生み出す突破力、進化を支える持続力に迫る。

倉本さん✕田中さん

──ファッション雑誌「Numero TOKYO」の編集長として普段何を心がけていますか?

(田中)
ファッションにはトレンドというものが必ずあったり、流れが結構あったりするんですけど、そこにずっと飛び付いているわけではなく、如何に自分のアイデンティティに変えていくのか。最終的にはそれを起点にどう広がりを持たせるのかが大切かなとは思っています。

自己表現をしていくという意味で服を装うって多分一番手っ取り早いんですよね。髪の色を変えたりとか、眼鏡の色を変えたりとかも一緒なんですけど。
どんな服装でいるのかっていうのが意外とその人の表面的な見える部分ではあるんだけど、なんとなく服装で「この人こういうタイプの人なのかな」って見えちゃうという意味では、割と手っ取り早く自分を表現出来るツールではありますよね。

私は、前例のないことってすごい好きなので、前例がないことをやっていくっていうのは今までにも何度もあって、これからもそれしか自分達の存在意義がないなと思っています。
例えばVOGUEとかELLEみたいな、もう出来上がったメジャーなファッション誌があるので、そこにはどう足掻いても絶対に勝てない。
それならば「私達にしか出来ないことって何?」っていうのを常に考えて意識しています。

田中様15

(倉本)
ファッションってそういうところがなかったら駄目なんですよね、きっとね。
僕全然詳しくないですけど、ハイブランドでも最近変わったポスターを作ってますよね?
シュールだったり、チープで派手みたいな感じのものを。

(田中)
ファッション業界ってやっぱファッションだけだともう頭打ちしてるので。
少し前までは現代アートと絡むのが好きで、常に絡みながらお互いWin-Winの関係を作っていたんですが、最近は現代アートも絡みつつ、漫画と組んだり、キャラクターと組んだり。すごいカルチャー的なところにどんどん突っ込んできてるんですよね。

(倉本)
思い切ったことをしていくということがやっぱり継続に繋がっていくということなんでしょうね、きっとね。

──今、このコロナ渦だからこそ大切な「突破力」「持続力」とは?

(田中)
いやもう駄目かもしれない!みたいな局面って何回かあって。やっぱりそこでこうグッと踏ん張るのが大事ですね。

今までずっと安泰だったんですよ。本当にずっと右肩上がりで、すんごい順調だったんですけど、やっぱりコロナになってファッション業界もすごい大打撃で。広告収入も去年ガクーンと半減したんですよ。

さあどうする?みたいな。今はとりあえず首の皮三枚くらいで繋がってるんですけど。
それが二枚になり一枚になり。減っていくのか?強化して増やしていけるのか?っていう岐路に立っています。

でもやっぱりどんな時も、安泰ではないって常に思いながらベストを尽くしてるんですよ。なんかずっと右肩上がりの時もすごく不安で、これが常に続くと思わない。「なにかあるんじゃないか」「なにかあったらどう回避するために別の施策を打つか」とか。
そういう事に対してすごく危機管理があって、常にそんなことを考えてたんですが…。

去年のコロナは、びっくりするくらいの大打撃だったので、「うわっこう来たか!」って感じでした。まあとにかく、どう踏ん張っていくのかっていうのはありますけどね。
常にそれの戦いかもしれないですね。

継続させるために、何を選んで何を捨てるのか。
Numéro TOKYOを創刊して15年目なので、なんかそろそろ飽きてきたなと思ってた時だったんです。このままでいいのかな?ルーティンになってるな?飽き始めてるのかな?って時にバーン!ってコロナの波がやってきて(笑)
「ああ、そういうことでしたー!すみませんー!」って思いました。その時に(笑)

田中様7

(倉本)
杏子さんは、今まで誰もやってないことをやったじゃないですか。誰にも頼まれてないことを勝手に(笑)0を1にしてるんです。だから突破力はすごいはずなんですよ。それを形にして、更に15年持続させてるっていうそれはパワーが熱いなと。
だから、持続していく大事さや、乗り越える術など、このあたりのお話も絶対受講者には勉強になると思うんですよね。

──新しい人との出会いは、新しいなにかを生み出すきっかけ。

(田中)
そもそも倉本さんとどこでお会いしたんでしたっけ?

(倉本)
一番最初ね、それこそトークイベントだったんですよね
大阪市が頑張っているのを東京でアピールしたいみたいなそんなイベントに、僕と杏子さんとヤノベケンジと呼ばれたんですよ。大阪ってなんであんなエネルギッシュなんやみたいな話になって、僕は基本アホやからおもろいでってみたいな話をしたと思うんですよね(笑)

倉本2

(田中)
楽しかった(笑)
そうだ、それでその後私達がNuméro Osakaの別冊付録を作る時に倉本さんに出てもらおうよってなって、倉本さんにお声を掛けたんですよね。

(倉本)
まあだからこのアカデミー自体が出会いの場になると思うんですよね。受講生同士が全く知らないタイミングで出会えるでしょうし、やっぱり講師の方と直接出会えるというのはすごく大きなことなので。そこから面白い人材を見つけていただきたいと思いますよ、よかったらね。そんな感じの場になったらいいかなって思ってますね。

(田中)
新しい人と出会って、新しいことをするとそこからまた別の何かが生まれるみたいなことってありますよね。是非、視野を広げることで世界を広げてほしいです。

田中杏子

田中 杏子

10月30日生まれ。ミラノに渡りファッションを学んだ後、第一線で活躍するファッション・エディターのもとで、雑誌や広告などに携わる。
帰国後はミラノでの経験を活かし、フリーランスのスタイリストとして活動。流行通信やELLE JAPONの契約スタイリストを経て、VOGUE NIPPON創刊時より編集スタッフとして参加。ファッション・エディターとしてのキャリアを重ねるとともに、広告やTV番組の司会、また資生堂「Maquillage」キャンペーンのファッション・ディレクタ−の職を2年間兼務するなど多方面で活躍。
2005年11月より Numéro TOKYO編集長に就任し、1年半の準備期間を経て、2007年2月に創刊、現在にいたる。編集長としてのみならず、同誌ファッションページのスタイリングや、他ブランドのアドバイザーやディレクション、講演やトークショウなども行う。
著書 『AKO’S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ刊)

世界がひろがるアカデミー

世界がひろがるアカデミーとは、各分野で成功した12名の特別講師から、実体験、考え方、テクニックなど、このアカデミーだけの特別授業を1年間に渡って受講してもらうことで、あなたの可能性を最大化する力を身につけてもらうためのアカデミーです。
12人12色の授業から、日常で出会うことのできない学びや刺激を得てもらい、1年をかけてあなたの力を次のステージへと生まれ変わらせることを目的としています。 「感じる力」「考える力」「伝える力」をアップデートして、昨日までの自分には見えなかった世界へ踏み出してみませんか?
https://sekahiro.jp/





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