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本質を見つけるための探求力

あなたの持つ可能性を最大限に開発、実現することで、もっと自分らしく生きる。
世界がひろがるアカデミー」校長の倉本美津留が聞き手となり、お笑い芸人 古坂大魔王の本質を見つけるための探求力に迫る。

倉本さん✕古坂さん

──古坂さんの突き詰める力はどこから来ているのでしょうか?

(古坂)
最近NewsPicks The UPDATEの番組でお話をしてて「あっ」と思ったのは、好きで得意なものを見つけなければ、今後は生きていけないよっていうこと。
ユニリーバの女性の方で、その人はもう「スキトク」(好きで得意なもの)っていう言葉にしているんです。ああ、なるほどなって思って。
好きで得意なものっていうのが1個あると、人間のハッシュタグが付くんです。

人間のハッシュタグをどれだけ増やしていけるのかっていうのが重要で、僕らの時代だと、一人一芸といいますか。
あの人にあれを頼むと完璧っていう感じだったんですが、今は1個のものを作り上げ、どう繋いでいくか。繋いだ後、それをどうやって後押していくか。
音源とアンプとスピーカーの全部の役割を担わなければならなくなってしまったんです。

ただ好きで1つを何十年も追求していく事はとてもいいんですけど、そういう人だと結局会社の歯車にされちゃうよっていうのを番組に出演いただいた皆さんはよく言われますね。

僕ら芸人なんて、売れる可能性が0.01%もないのに、ただ好きで来る。
その中で、たまたまコミュニケーションが得意な人とか、番組のコーナーに寄り添うのが得意な人が幅を広げていって、今いる総合商社みたいな芸人が生まれていると思うんですね。
でも大元、ウケたいっていう好きがあって、その中で例えばグーグルの検索が得意とか、人に話を聞きに行くのが得意だっていうのを、自分で最短で見つけていくんだと思うんです。

だから、僕が自分で思ったのは、無理くり締め切りを付ける癖をつける。
締め切りがないと仕事をしないと思うんです、僕ら。

(倉本)
わかるわかる

(古坂)
そうですよね。
特に倉本さんなんか毎日締め切りがあるじゃないですか。
人が永久にある命を手にしたら誰も仕事しないだろう、という哲学の論文があるんですけど、確かになって思って。

今人を好きになっても、また5万年後はああいう人来るしな。と思えば、告白もしない。やっぱり僕らは死ぬという締め切りがあって、年を取るっていう締め切りがある中でやっているんだと自覚した人間が勝つんです。
だから、好きで得意なものを自覚することが大事だなっていう風に思ったんですね。
こういうことは本当に自己分析力になってくると思うんですけど。

古坂さん①

──そもそも好きなものの見つけ方、探し方とは?

(古坂)
そこで大体質問が来るのは、「どうやって探せばいいんですか?」
「好きなものがないんですけど、どうすればいいですか?」

まずは、その考え方を取っ払う事から始めるんだと思うんです。
好きなものがないって言っている段階で、ものを見ていないんじゃないですかね。

きっと僕ら世代の芸人って、ダウンタウンさんとか、とんねるずさんとか、そういう人を子供の時に無条件でテレビで見せられて、無条件で「僕らはあそこだ!」って憧れて真似したんですよね。
真似して行くことによって、これは僕には難しい。これは僕にはできる。って必然と変わっていった気がするんです。

だから簡単に言うと、僕らの第一目標は「人気者になりたい」「モテたい」「お金持ちになりたい」っていう下俗な欲求なんです。
でもこれの大元を難しい言葉で言うと、自己承認欲求ってなってます。
好きな人に好きと思われたい、自分のファンに面白いと思われたい、自分が憧れている人にアイツ面白いねって言われたい。
こういった部分を、ただ好きでも得意でもないことを追求していくと不幸になるらしいんです。

だからまずはチャレンジしてみて、「あっ、得意じゃないな」と思ったら、その部分を強めても良いんですけど、得意なものを増やしていって、ハッシュタグを付けていく。
僕の場合は、体が大きい、眼鏡をかけている、青森出身である、音楽が得意、パソコンが得意、サブカルが詳しいとか。そういうのをバ~っとハッシュタグを付けていって、今の時代に少しずつあわせていく。

だから先ずは自分の好きなもの・得意なものを自覚して探していく。
そのためには、インプットを増やして、インプットの倍アウトプットを増やすっていうことをしていくと、形成追求されて自分の好きなものができるようになる。
それを自分の周りに「アイツすげ~な~」って認めてもらって、お金が発生していくんじゃないのか。っていうのが、ここ3年位NewsPicksをやっていて、色んな人の話を聞いた結果、どんなテーマでも最終的にそこに行き着いちゃうんです。

だから世の中に出ている自己啓発本は僕も好きで見るんですけど、言っていることは全部一緒で、努力しないで報われることはないし、努力は報われないこともない。
全部ではないんですけど、全てが不確定要素で、再現性がないんだと思うんです。
方程式に当てはめるとこれができるっていうのがない。

昨日当てはまっていても今日は当てはまらないので、ここからは想像力と、自分の感覚と、
それに頼っていかなきゃいけないっていう事は、もう好きで得意なものを突っ走る以外道はない。正解はないんです。

──初心に戻る、立ち返れるところが軸

(古坂)
僕のマネージャーが事務所の執行役員で、幼馴染なんです。
そこの関係性がいつでも初心に戻れるんです。

例えば、「良い番組の話が来たけど、こういう依頼が来ること自体が嬉しいよね、ありがたいよね」って。
50歳くらいの人間なんだけど『ありがたい』っていう言葉がほぼ毎回、必ず出てくるんです。

立ち返れるところがきっと軸だと思います。
そんな時にだいたい周りの方は「ウケたいよね~」って言うんですよ。
だからみんなウケるために配信したり、単独ライブやったり、自分の軸を探すために一番苦労して一番金にならないことをするんでしょうね。
そうしてきっと自分を見直していっていると思うんです。

倉本さんの大喜利の番組(くるみらTV)なんか、まさにそうですよね。
あれが、言ってみれば倉本さんなんですもんね!

(倉本)
そうなんですよ。
好きなことだから努力も苦労も感じないというか、努力している感覚ではないですよね。
誰でもそういうモノがあったはずなのに、忘れてしまっているというか、「伝手も無いんですよ」って簡単にみんな言いがちですよね。

倉本さん

(古坂)
そうですよね。でも忘れちゃうんですよ、僕もそうなんですよ。
単純に軸を忘れちゃっている人って思い出す方法は1個だけで、休むしかないと思うんです。
寝るか、休むか。

充電期間ってよく言うんですけど、あれは充電でも放電でもなく、ただの休止というか。
休憩時間なんじゃないですかね。やっぱり忙しいと駄目になりません?
もう、自分の小手先のテクニックが年を取れば取るほど素晴らしくなって、それで世の中回っているのを見ると悲しくなる時が。

(倉本)
ちょっとしたごまかしが、どんどんと増えてくるみたいなね。

(古坂)
どんどん増えて。またそれが上手いこといくじゃないですか(笑)
ごまかした方が上手いこと行く時があるんですよね。これが腹立つんです。
あれ何なんでしょうね?

──授業を通して是非行って欲しい事。

(古坂)
僕はもっとみんなにアウトプットしてほしいですね。
最近の学習塾でもみんな先生役をするじゃないですか。
結局教えられているうちは1個も覚えてなくて、自分が教え始めると急に覚えられる。
だからきっと、アメトーーク!は発明だと思うんですよね。

あそこから、芸人みんな異常に頭良くなっちゃいましたもんね。
番組出る前にエピソードトークまとめて発表するじゃないですか。

そうなると、どんどんみんなのエピソードトークが自分の中に入ってくる。
「芸人て何でそんなにいっぱい話が出てくるの?」っていう質問があるけど、それは普段からまとめて発表しているだけだからっていう話なんです。
だから、みなさんがやりたいことが無いなら、無いなりに発表する。
それで、発表していくうちに、口から気持ちいいものが出てきます。

(倉本)
口が気持ちいい(笑)
後ろ側に回って、はじめて自分がちゃんと吸収できる。
結局自分に教えながら、人に言ってる感じあるじゃないですか。

(古坂)
飲み会でよくありますよね。結構説教臭く言っている人が「これ、オレにも言っているんだけどね」って。

それって、自分にも言っている風に始まっていない。言っていくうちに自分に響いちゃったんでしょうね。「オレにも言うけどね」「オレにも言ってるみたいなもんだよコレは」って後から気付くんですよね。

インタビューでバーッと喋って、インタビュー記事読んで後で「なるほど!」って思うときありますから。正に自分の言っている通りだって思うんです。
PPAPも自分でプロデュースしたんですが、記事を読んで「こうやって出来たんだ」って思いました(笑)

古坂さん③

──気軽に僕とお話しに来てください。

(古坂)
世界がひろがるアカデミーを「講義」「アカデミー」「講演会」っていう風に思っている人は、今すぐ頭の中で「トークライブ」に変換してほしいですです。
「ためになるトークライブ」「ためになるおもしろトークライブ」って捉えてもらったら参加しやすいんじゃないかって思っています。

(倉本)
聞くだけじゃなくて、一緒にトークができるっていうことですね。

(古坂)
そうです。ためになるっていう。
「あなた主催の飲み会にあいつがやってきた!」みたいに思ってもらってもいいかもしれません。
こんなに人の生配信をあっさり観られる日が来るとはと思っていなかったんですけど、検索じゃ新しい出会いはないですから、ぜひ楽な気持ちで来てほしいですね。

(倉本)
このアカデミーは出会いでしかないと僕も思うし、古坂さんの講義を受けたい、トークライブしたいっていう人が来た時に、他の人が、他の講師目当てに来ていたりするわけですよ。
同じ空間にいて、そこの出会いもあるじゃないですか。
人脈がどんどん広がっていくっていうことが、もうこの瞬間、そこではじまるんです。

(古坂)
サマーソニックみたいなものですよね。推しが1人いたとしても、他の人ものぞいてみてくださいっていう感じで。
僕サマーソニックにベビーメタル観に行った時に、TOKIOがたまたまライブやっていて。TOKIOは会ったこともあるし、曲も知っている。でもちょっと見てみようと思ってみていたら、本当にTOKIOがかっこよくて!サマソニのTOKIOがヤバかったんですよね。

僕はTOKIOを何十年も観ているんですけど、永久にこの感じはなかったですね。
「長瀬君やっぱかっこいい~」「スゲ~な~」って思いました。

もう知ってるから観なくていい。じゃなくて、「あれ?実はそうだったんだ!」って思うような体験をみなさんにしてもらえたら、嬉しいなと思います。

古坂大魔王

古坂大魔王

1992年お笑い芸人「底ぬけAIR-LINE」でデビュー。ピコ太郎プロデューサー。
文部科学省・CCC大使、総務省・異能vation推進大使、国連環境計画UNEPサスティナビリティアクション・アドバイザー。
現在は、バラエティ・情報番組への出演をはじめ、世界のトップランナーと音楽、エンターテインメント等についてトークセッションを行うなど、幅広い分野で活躍中。

世界がひろがるアカデミー

世界がひろがるアカデミーとは、各分野で成功した12名の特別講師から、実体験、考え方、テクニックなど、このアカデミーだけの特別授業を1年間に渡って受講してもらうことで、あなたの可能性を最大化する力を身につけてもらうためのアカデミーです。
12人12色の授業から、日常で出会うことのできない学びや刺激を得てもらい、1年をかけてあなたの力を次のステージへと生まれ変わらせることを目的としています。 「感じる力」「考える力」「伝える力」をアップデートして、昨日までの自分には見えなかった世界へ踏み出してみませんか?
https://sekahiro.jp/

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