資産形成クイズ!ほとんどの人が間違える、積立て投資の効果
市場がどう動くと、資産の評価額がどう動くか、
人間の感覚は必ずしも正しくはないーー。
これは「体感」と「実態」の間には、大きな乖離があることを指しています。日々の市場の動きを見ていると、どうしても感情に左右されがちで、実際のリターンとは異なる印象を持ってしまうことが多いものです。そんな資産形成の「勘違い」を、今回はクイズを通じて、数学的に計算しながら、少しでも解消できればと思いこのブログを書いてみました。
ぜひ一緒に考えてみましょう!
クイズ!皆さん考えて
さて、早速皆さんに、
クイズを出してみたいと思います。
(PIVOTにでてた問題を拝借しますね)
次の4つのグラフを見てください。
X軸には5つのタイミングを
(1月~5月と思ってもらっても大丈夫です)Y軸には価格(つまり基準価格)
Y軸の単位はA~D全て異なる点に注意!
では、ここでクイズです。
毎回(5つのタイミングで)同じ金額を積立てて、投資をしたとします。なので購入する口数は違う、ということですよね。
A~Dの中で、最終的にどれが一番儲かったと思いますか?
一つのヒントは、各ケースのY軸は価格(≒基準価格)をよ~く見てみてください!
意外な答え
答えです。
正解はBです!
皆さんはおわかりになりましたか?
ちなみに、私たちは間違えました笑
Bは価格が一度”大きく”下がった後、再び上昇したケースが最も利益を上げています。少しの落差ではなく、”大きく”下落したのがミソですね。
次にC、A、最後にDの順となります。
それぞれの、実際の投資効率(=最終評価額÷元本)を以下に示します。
一見して上昇しているAが最も利益を上げているように見えますよね。でも実際には下落時にも積立を続けたBやCの方が、より高いリターンをもたらしているのです。Dは逆に高くなって買ってるので、下落した時にその分損してマイナスの評価額となります。
皆さん当たりましたか?
意外な結果かもしれませんが、価格が下がったときに積立を続けたことで、より多くの口数を購入できたことが、この結果につながったのです。
「体感」と「実態」の乖離を
感じて頂けたのではないでしょうか?
ただ、それが私たちにどのような示唆があるのかーー。
私たちへの示唆1️⃣
一つ目のポイントは、下落は決して悪いことではないということ。
ただし、重要なのは売らないことです。
仮にBやCの下落局面で売却してしまうと、もちろん損を確定させてしまうことになります。8月の下落局面でニュースになったのが、まさにこれですよね。
市場は一時的に下がることもありますが、その時に冷静さを失わず、積立を続けることが肝心です。それが高い評価額に繋がる、というのが改めて数字をもってわかりました。
私たちへの示唆2️⃣
次に強調したいのは、積立投資の強さです。
仮にBの初期に一括投資をしていた場合、資産は最終的に-50%の減少となっていたでしょう。Bが最終的に+33%の投資倍率になったのは、その間にもっと下落局面があり、その間に買い増ししていたからです。
このように、積立を続けることで、下落時により多くの口数を購入でき、その後の回復時に大きなリターンを得ることができるのです。
市場の動きは読めません。
だからこそ、コツコツと積立をする意義がここにあります。
実世界はA~Dのどれでもない
では、実際の市場はどうでしょうか?
このクイズを通して「実際はA~Dで表せないのでは」
という声が聞こえてきそうです。
私たちもそう思います。
AでもBでもCでもDでもない。むしろすべてが繋がっていると言えます。
A→B→C→Dという順番で動いているかもしれませんし、
B→Aのような動きかもしれません。
しかし、過去200年の株式市場の動きを見ると、全体としては緩やかな右肩上がりを続けています。局面ごとの乱高下はあれど、長期的には成長しているのです。
🏃♂️ 行動に移そう
皆さん、いかがだったでしょうか。
冒頭のクイズの「体感」と「実態」のギャップを感じてもらえたのではないでしょうか?市場の動きは誰にも予測できません。それに加えて、市場の動きに伴う自分の資産額ですらわからないのです。
しかし、①下落時にも冷静さを保ち、売らないこと、②どの相場でもコツコツと積立を続けること。
焦らず、慌てず、着実に。これが資産形成の秘訣です。
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