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ゼロから音楽メディアをつくったら、1年後どうなった?③

こんにちは。マクドナルドの季節限定バーガーで四季の移ろいを実感する、株式会社ヂラフ代表の三橋(ミツハシ)です。

いろんなことがありすぎた2020年も、もうグラコロの季節ですね。


検索流入の威力は凄まじい

前回は、弊社が運営する音楽発掘ウェブマガジン『ヂラフマガジン』にもたらされたビギナーズラックについてお話ししましたが、メディアのアクセス数がぐーーーんと伸びたのは、オープンから2か月後の2019年12月のこと。

なにが起こったかって、憧れの「オーガニック検索」をゲットすることができたのです。しかも1日で数千PVと、それまででは考えられなかった勢いで。

検索されたのは『20周年を迎えるアラバキロックフェス2020! 初参加に向けて概要や出演者を予習!』の記事。その日はアラバキのチケット先行発売日で、「アラバキ」「2020」のキーワード検索を狙って早々に記事を掲載していたヂラフマガジンは、アラバキ公式サイトなどに次いで検索結果3位を獲得していました。

その後、オープン当初に種をまいていたSEO対策記事が徐々に芽吹きはじめ、現在でも安定的に検索流入を得られている記事が多数あります。ドメインの威力が最高潮に発揮されるのは半年後くらい、とどこかの記事で読んだことがあったので、気長に待つつもりでしたが、最初の段階から仕込んでいて正解だったなと思いました。

もちろん、みなさんに紹介したいと心から思う音楽情報を発信しているため、SEOありきのコンテンツ制作はしません。が、まずはメディアに訪れてもらえる土壌をつくらなければ意味がない。Webマーケティングのプロに言わせればあっったりまえのことだと思いますが、メディア運営ビギナーのわたしには大きな出来事でした。

コロナ禍に見舞われて

アラバキをはじめ、フェス関連記事の人気が高まりつつあったころ。新型コロナウイルスが世の中に暗い影を落としはじめました。クラスターの発生したライブハウスが悪者あつかいされ、予定していたライブやフェスがどんどん中止に追い込まれ、高校時代に通った地元札幌のライブハウスがいち早く閉店の選択を余儀なくされました。

本当なら、2020年は全国各地のフェスを取材し(これぞ公私混同)、レポート記事をたくさんお届けしてマガジンを成長させようと思っていた。そのために各フェスのプレスさんと連絡をとったりもしていた。

っていうかそれ以上に、今後ライブハウスはどうなるの? アーティストやスタッフの方々はどうなるの? 音楽業界はどうなっていくの…? なにもできない無力感と、人生でこれまで欠かすことのなかった「生の音楽に浸るよろこび」を突如奪われた悔しさで、毎日、暗闇のなかにいるようでした。

なにもできないながらも、音楽関連のいろんなクラウドファンディングに参加したり、ライブハウス支援企画を立ち上げた方々に電話でインタビューしてマガジンに掲載したり、頭と手はどうにか止めずに地道に行動を続けました。いや、そうすることで自分の心を保っていたのかも。結局、音楽に救われているんですよね、どんなときも。

この時期にインタビューにご協力いただいたみなさんの行動力と音楽愛たるや。いまでも尊敬の気持ちでいっぱいです。

メディア立ち上げ当初からの夢が、叶うかも

当然ですが、わたしは編集長として、全記事の1文字1文字に目を通して適宜編集したうえで掲載しています。「編集長として」というか「ただの文章オタクだから」という説もあるのですが、文章を書くこと・読むことが好きすぎて、自分が書くときも1単語ごと・1句読点ごとに推敲を楽しみながら書いてしまう(だからものすごく時間がかかる)。そのため、ほかの人が書いた原稿も細かいところまで気になってしまうのです。

これ、メディアを運営するうえでは障壁でした。そんなことをしていたら時間も労力も足りないし、それ以前に「ライターが自分の推したい音楽を自分のことばで紹介する」というコンセプトを自ら台無しにしてしまうことに…。

だから自分のなかでルールを設けました。誤字脱字(これはダメ、ゼッタイ。)、ことばの誤用、日本語としてわかりにくい部分、そしてSEO観点の調整以外は、その人の文章や感性を最大限尊重する。そう決めてからは、原稿を確認するのがより一層楽しくなった気がします。

なにより、ライターさんの目線を介した「あたらしい音楽」と出会えることが楽しくてしかたない。以前より幅広いジャンルの音楽を聴くようになったし、わたし自身も発掘作業により勤しむようになりました。個人的に激推ししている若手バンドや、昔から大好きなバンドの所属レーベルとお付き合いさせていただき、インタビューやライブレポートを書かせていただいたりね。ヂラフマガジンをいちばん楽しんでいるのは、わたしかもしれません。

そんな「ヂラフマガジンらしさ」に魅力と可能性を感じてくださった、とある企業のかたから、光栄なお問い合わせをいただいたのは今年10月のこと。オープン1周年を迎えた直後でした。まだ詳細を公表できず歯がゆいのですが、メディアを立ち上げると決めたときから、いや、もっと以前からチャレンジしてみたかったことを、実現するきっかけをいただきました。う、れ、し、い!

コロナ禍で失速したかに見えた2020年でしたが、エンジンが急速にフル稼働しつつある下半期。このまま2021年も楽しく駆け抜けられますように。まずはコロナ収束を切に願います。

ここまで長文を読んでいただき、ありがとうございました。


🦒音楽発掘ウェブマガジン『ヂラフマガジン』
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(カバー撮影・髙田みづほ)

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