見出し画像

旅立ちの季節が近づいてきている。

もし,わたしがもう一度大学一年生の最初に戻れるとしたら…

サークルは,3つは入りたいな~
英語の勉強を真面目にしたいな~
入学してすぐにアルバイトを始めたいな~

などなどたくさん浮かんでくるけれど,
これは,できなかった自分のことを
後悔から責め立てているわけではなくて,
純粋にただの妄想であり,むしろ逆に
考えただけでわくわくさせてくれる。

やったことを振り返るのではなく,
やってこなかったことを見つけるという
振り返り方もまた,面白い。

それに,当時は当時の自分なりに
目の前のことに精一杯やっていたんだろう。
そして,いまはその延長線上にいるわけで。
毎日を楽しく生きることができているから,
きっと,これまでのわたしのことを
素直に認めてあげたらいいんだと思っている。


振り返って,いまを見る。

音楽を聴いたり,何か食べたり,
友達に会ったり,自転車に乗ったり,
バイトしたり,勉強したり。
何気ない,いま,を生きることが
楽しくて,居心地よい。
新しい世界にどんどん触れていきたい反面,
ずっとここに,留まっていたいような気もする。けれども…


いまを見ると,その先が見える。

刻々と時は過ぎて,
気が付けば,何かの余韻に浸る間もなく,
バタバタと引っ越しを始めるのだろうな。
旅立つときが,くるのだろうな。

引っ越しの日も,
この町を去ることも,
わたし自身が決めたことなんだけど。

この時も,この町も,この家も,あの人も,
もう,同じようには戻ってこないことは
分かってはいたはずなんだけど。

このところ,すぐまた
寂しくなっている自分が居る。


でも,寂しくなるのは,仕方がないことなのかもしれない。

だってわたしは,
この時が,町が,家が,人が,
大好きだ。

振り返るのも,いまを見るのも,
こんなに楽しいんだから。

大切なこの時間に,町に,家に,人に,
またお礼をいわなくっちゃ。

旅立ちの季節が近づいてきている。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?