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「頑張れ」で頑張れない人に伝えたい。

僕は、肩の力を抜くことが苦手です。

頭の中を空っぽにする、ボーっとする、何も考えないことも大の苦手です。

そういう人は、自分でも気づかないうちに力が入っていて、体が疲れているのに肩の力の抜き方が分からず、眠れなくなることもよくあります。

力んでしまう原因は、やはり緊張感です。

「自分が何かを頑張らなきゃいけない」と思い込んでいるときほど、肩に力は入ります。

そのためのガソリンとして、僕は「緊張感」を体に積んで、肩に力を入れています。

「頑張るぞ」「○○のために」「これをやらなきゃ」「周りも頑張っているんだから…」など、自分を奮い立たせるための言葉を自分にかけて、自分にたっぷりの緊張感を補給します。

それなのに大した結果が得られないと、「人生って、本当にしんどいな」と絶望することもよくあります(笑)。

真面目すぎる性格なのかもしれません。

僕らのような人の「頑張る」という言葉は、「目標に向かって取り組む」という意味合いよりも、「気を張る」という意味合いの方が近いです。

努力するのは当たり前で、その上で気を張って取り組む意識があるからこそ、ある程度のレベルまでは到達することはできますが、時々発狂したくなります。

努力はしているから、後は精神的に気を張って、集中力を上げて、他の人に追いつこうとしたり、目標を達成しようとします。

しかし不思議なことに、気を張ろうと思えば思うほど、物事へ取り組むスピード、努力の持続時間は下がってきます。

普段の自分の限界を超えるために緊張感を積んだのに、緊張感が体から漏れ出して、努力の邪魔をしてしまいます。

これでは、せっかくの努力も、自分を苦しめるだけの材料です。

緊張感を強く持ちやすい人は、肩の力を抜く必要があるのかもしれません。

そのためにできることがあるとすれば、「頑張れ」を禁止することです。

「頑張れ」を言ってはいけないし、受け入れてはいけません。

自分に対しても、相手に対しても、相手から言われても、全部ダメです。

それでも努力はしますし、結果的に頑張っていることにはなりますが、「頑張れ」は必要以上に気を張る原因になるので、真に受けない方が良いです。

自分が取り組んでいることは、必要以上に頑張っているわけではなく、ただ単純に呼吸しているだけなんです。

それを見つけて、「頑張って!」「偉いなぁー!」とプレッシャーをかける人がいるだけで、実は僕ら、何も特別なことはしていません。

僕もあなたも、当たり前のように息をしていればいいのです。

頑張っていると感じていることは、ごく普通の人間活動の一つなんです。

ただ、ほとんどの人が、人間活動に「努力」という美しいストーリーを意味づけることが好きなんです。

わざわざそれに応える必要もないですし、いちいち気を張るのも大変です。

頑張ることは、美しいことではなく、破滅に向かう前兆になりかねません。

頑張っている自覚がある人は、一人残らず、肩の力を抜きましょう。

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