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失うものがあるから、本気が湧いてくる。

僕は、人を誘うことが得意ではありません。

しかし、年に一度、沖縄に帰省するときは、片っ端から会いたい人に声をかけ、自分から誘うようにしています。

せっかく沖縄に帰るので、普段会えない友達と会いたいし、最近の様子だって知りたい。

でもやっぱり、年に一度しか誘わないので、とても緊張するし、落ち込みやすくもなります。

特に、何度も断られてしまうと、心が折れてしまいます。

「まぁ、俺のためにスケジュール空けるとか、めんどいよな・・・」
「まぁ、俺のためにお金を使うとか、嫌だよな・・・」

一つ断られるたびに、ネガティブな言葉も同時に出てきて、どんどんエネルギーを吸い取られていきます。

しかし、はっきりと断ってくれる人は、まだ良い方なのです。

LINEのやりとりをしている最中に、既読無視になってしまったり、回答を保留されてしまったまま、連絡が途絶えてしまうのが、一番最悪のパターンです。

「忘れられる」ぐらい、自分に価値がないと思わされると、自分が傷ついてしまうからです。

こうされたからと言って、決して相手を嫌いになったりするわけではありませんが、自分が傷つくのが怖すぎて、次からは誘わなくなります。

そのたびに、「自分のメンタルは、なんて弱いんだ・・・」と、さらに自分を嫌いになってしまうのですが、それも含めて、帰省の醍醐味だと思っています。

この一年、相手にとって、僕が「会いたい人」なのかどうかが、残酷なほどにハッキリと分かると、自分を見つめ直すきっかけになります。

ローカルというのは、横のつながりが太いので、僕が活躍すれば、ちゃんと良い噂が広まります。

「アイツ、○○っていう仕事しているらしいよ!」
「アイツと遊んで、超楽しかったよ!」
「アイツに相談して、心がラクになったよ!」

社会的なことから、コミュニケーション的なことまで、良いと思ったことは、ちゃんと広まって、自分に還元されていきます。

そして何より、僕と会って良い思いをした人は、また会いたいと思ってくれます。

当然のように、「今年も会うだろ?」と言ってくれると、とても嬉しいです。

しかし、今年は断られたり、既読無視されることが多かったので、この一年の僕の活躍は、全然足りなかったのでしょう。

だからこそ、僕はこう思います。

一回一回が勝負だと思って、しっかりと楽しませたい。

一回一回が最後だと思って、最高の思い出を作りたい。

好きな人たちに、「また会いたい」って、思ってもらえるように。

そうやって、失うものがあるからこそ、心の底から本気が湧いてくるのです。

今年は、後悔のない、楽しい年末にしようと思います。

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