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人間関係は、「伝える」「聞く」の充実度にかかっている。

僕は、人間関係が得意ではありません。

人間関係を広げると、必ず疲弊してしまいます。

僕の周りには人間関係が得意な人が多いので、彼らの話を聞いては、「噓だろ?」と思ってしまうことがあります。

たとえば、高校の同級生の宮里くんは、一人でBARや居酒屋に入って、店員の方や周りのお客さんと話すことが楽しいと話していました。

僕にとっては、それはあまりにも辛く、できれば一生やりたくないことの一つです。

数年前、僕もそういう大人のたしなみに憧れて、何度か試みたことがあるのですが、どうしても続けることが辛くて、数カ月で断念しました。

そのとき、「どうして俺は、こんなに内向的なんだろう・・・」と自分を責めたりしましたが、あれから数年たって、「自分の人間関係観」について冷静に捉えることができるようになりました。

僕は、人間関係が不得意と言っても、初対面の人が苦手というわけではありません。

初対面の後輩とずっと喋り続けることもできるし、初めて会った女の子とも緊張せずに長く話し続けることができますし、友達のお母さんと長時間話し込むこともできます。

では、なぜ一人でBARや居酒屋に行って話すことは苦痛に感じるのか。

その理由は、「伝える」「聞く」が充実していないからです。

僕が人と話す理由は、この4つだけなんです。

①自分が相手に伝えたいことがある。
②自分が相手に聞きたいことがある。
③相手が自分に伝えたいことがある。
④相手が自分に聞きたいことがある。

この①~④まですべて揃っていると、とても話したくなります。

これから一緒に仕事をする後輩だったら、自分の経験を伝えたいし、パーソナルなことも聞きたいし、後輩も伝えたいことがあるだろうし、質問したいこともあるでしょう。

だから、楽しく話ができるし、話し続けることは苦にはなりません。

しかし、これが飲み屋で隣に座ったお客さんになると、話は別です。

どんな人間か分からない人に伝えたいことはないし、聞いてみたいことも思いつかないし、相手も自分に話したいことはないだろうし、自分に質問したいこともないでしょう。

つまり、人間関係が不得意というよりも、①~④を生み出す作業が億劫なのです。

なんとか、自分の努力で①~②までは埋められたとしても、自分が「話したいこと」「聞きたいこと」を受け入れてくれるかどうかは、人それぞれ違います。

相手の反応をみながら、少しずつ話の質を変えなきゃいけないのも、とてもストレスになります。

しかし、逆に言えば、①~④を充実させてしまえば、ある程度の人間関係はラクになります。

人と話したいなら、どんな相手にも共通するような、「伝えたいこと」「聞きたいこと」を持っておけばいい。

話しかけてもらいたいなら、自分の個性を伝えるなどして、相手に「伝えたいこと」「聞きたいこと」を作らせればいい。

①~④、何か一つあれば、人と人は話せるはずです。

僕はもう少し、①~④までフルに充実した人間関係の中で、生きて行こうと思います。

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