「言い訳だよ」と言われて悔しいなら、それは言い訳じゃない。
「環境のせいにするな!」
「そんなのは言い訳だ!」
「お前よりも辛い人はいる!」
僕がもっとも言われたくない言葉は、この3つです。
それと同時に、僕が絶対に言いたくない言葉も、この3つです。
僕は、学生時代から、何度もこの言葉をかけられてきました。
その度に強烈な怒りが湧いて、それをこらえるのに必死でした。
僕は、周りと比べて環境が良いとは言えない家庭で、いつも周りの人を羨ましがっていました。
みんな、習い事させてもらえて羨ましい。
みんな、甘やかしてもらってて羨ましい。
みんな、純粋に部活と勉強に打ち込めてて羨ましい。
10代の僕は、いつも精神的にも経済的にもギリギリの状態で、学校ではそれを見せないようにすることで必死でした。
しかし、僕は弱い人間なので、ときどきは本音が出てしまいます。
「いやぁ~、昨日も兄貴が暴れてて、勉強できなかったんだよね~。今回のテスト、多分ヤバいことになるわ~!笑」
もどかしさを覆い隠すように、なんとか言葉で埋め尽くします。
周りには、「ハッキリ言うけどそれは言い訳だよ」「環境のせいにするな」といった、冷たい言葉をかけてくる人もいました。
「じゃあ、お前ら、俺の人生やってみろよ!」と言いたくなる衝動を飲み込んで、「まぁ、俺が言い訳しているから悪いんだよな」と、なんとか自分を落ち着かせていました。
そんなことを言われて悔しかったのは、僕が最大限頑張っていたからでしょう。
少ない勉強時間の中、成績も悪くなかったし、辛い環境でも弱い自分でも、できることを常にやっていました。
環境が悪いからといって、何もしていないわけではないのです。
しかし、この世の中は残酷なまでに不平等で公平です。
環境が悪い人が死に物狂いで努力してとった100点と、環境の良い人が軽く努力してとった100点の価値は、まったく同じものです。
劣悪な環境で努力した話なんて、同情されるだけで、何の価値もありません。
そのことに気づいたとき、全身から力が抜けていきました。
家庭環境が大きく影響するジャンルは、かなりの努力が必要なうえに、勝つのが難しい。
お金がかからず、親の力を借りず、自分に向いたことをやらないと、他の人と肩を並べて生きられない。
そうやって、人と違うことをやり続けて、なんとかここまで生きています。
環境が悪いと嘆いてもいい、お金がないことを恨んでもいい、人間関係が辛いと言ってもいいんです。
ただ、できることをやり続けることだけは、どうかやめないでください。
金持ちに「言い訳だ!」と言われたときに、「じゃあ、お前が俺の人生やってみろよ!」と反撃できるぐらい、胸を張れる人生でありましょう。
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