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苦手な言葉に負けないぜ。

人はそれぞれ、苦手な言葉があると思います。

それは、心ない誹謗中傷や触れてほしくない話題とかもそうですが、その他にも、それを言われると何も言い返せなくなってしまうような、嫌な言葉があるものです。

以前、先輩作家と話し込んでいたとき。僕は自分のプライベートのことを聞かれたため、「自分でゲームを作って、友達と遊んでいます!」と意気揚々と答えました。先輩作家は興味がある反応を示してくれたので、そのゲームについての説明をしつつ、実際にやってみた感想や他の人の反応、そのゲームの魅力を伝えていきました。

僕は約3分ぐらい、熱く語っていきます。先輩に自分を面白いと思ってもらいたいし、このゲームも面白いと思ってもらいたい。そんな気持ちを込めて話していきました。

しかし、僕の話を聞いてくれた先輩の第一声は、衝撃的なものでした。

「それって、面白いの?(笑)」

それを言われた瞬間、僕の熱は一気に冷めていきました…。こんなに面白いんだと説明したつもりなのに、余すことなく全部出し切ったのに、あっけなく惨敗です。ここまで話して面白いと思ってもらえないなら、きっと面白くないんでしょう(笑)。心はすぐに折れました。

結局のところ僕は、「えぇー・・・。まぁ、その~・・・」とか、曖昧な返事をしていました(笑)。

この言葉のパワーは、本当に強いです。どんなに興奮した相手でも黙らせる力があって、相手に自信を失わせてしまいます。僕は絶対に使わないようにしたいなと思いました。

では、相手の話が面白くなかったときに、僕はどうしているのか。「それって、面白いの?(笑)」を使いたくない僕が、面白くない話をされた時にどう返しているのかを、過去の記憶から引っ張り出していきます。

それは、同い年の男性が、好きなアーティストの歌詞の魅力について語っているときのことです。僕は彼の説明をしっかり聞きました。

「1番の歌詞ではこう言ってるんだけど、2番ではこう言ってるんだよね~!もう、これ、すごくない?」

その話は、アーティストの歌詞の魅力を独自の視点で語っているものではなく、アーティストの歌詞の一部一部を音読して、「すごくない?」と僕に問いかける、なんとも退屈な話でした。その話を聞くのは、2分ぐらいで限界がきます。僕は、たとえ面白くなくても、無視をすることはしたくない。話を聞いた証に言葉はかけたい。そして僕は、こう言いました。

「で、この話、いつ面白くなるの?」

気づいたら、もっと最悪の返し方をしていました(笑)。彼は僕の言葉を聞いて、もちろん怒りました。その話を続けることはしてくれませんでした。僕は、もっと面白くなる可能性を見込んで、それを言っていましたが、その気持ちは届きませんでした。

自分だって、よっぽど気を付けないと、相手を黙らせてしまう苦手な言葉を使っています。多分、自分の言葉も他人の言葉も防ぎようがないので、僕が苦手な言葉に負けないようにするしかありません。

そして、面白くない話は、無視するのが最も平和だと思いました(笑)。

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