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”夢は叶えるもの”じゃなく、”叶え続けるもの”。

大人になってから抱く「夢」は、子どもの時みたいに、キラキラしているものだけではありません。

もしかしたら僕は、子どもの時のように、大きな希望を抱いて、そこに向かって走っていくタイプの「夢」は、もう持たないのかもしれません。

その理由は、もう一つのタイプの「夢」ができるからです。

それは、「現状の質を高め続ける」という夢です。

子どもの時は、席次で10番以内に入りたい、あんな仕事に就きたい、あんなことを達成したいなどと、自分の現状とはかけ離れた夢を抱いて、そこに走っていくことが楽しいですし、できそうな気がしました。

それらを達成することがゴールで、達成したことを褒めたたえられました。

しかし、大人になってからは、そうもいきません。

大人は、叶えたことを維持していくために労力をかけなくちゃいけません。その上で、質を高めることが「夢」になるのです。

僕で言えば、「作家になる」という夢を叶えた先は、「作家であり続ける」という現状を維持していくために労力をかけます。その後で、仕事でも私生活でも、もっと質を高めていくのです。

もっと面白い仕事に取り組んでやりがいを感じたいし、もっと面白い遊びを友達とやって笑い合いたいです。このnoteでも、もっと完成度の高い文章を書きたいです。

これが自分の「夢」なのかと思うと、なんて地味なんだと落胆してしまいますが、もしかすると、これが大人が抱く「夢」なのかもしれません。

僕だけではなく、ほとんどの大人は何かしらの夢は叶えられたでしょう。「一人暮らしがしたい」「車が欲しい」「恋人が欲しい」など、自分が望むことを何かしら達成し、それを維持しながら生きています。

例えば、「恋人が欲しい」という夢を達成した人は、質を高めるために、「同棲したい」という夢を抱きます。しかし、そのためには、「恋人がいる状態」を維持しなくてはいけません。質を高めていくためには、「現状を維持する」という工程が必ず必要になります。

現状を維持するというのは、結構大変なことです。ときどき、現状を維持するだけで体がヘトヘトになってしまうこともあります。

現状の質を高め続けていくことは、地味だけど容易なことではありません。

僕が抱く夢は、地味に辛いですが、それを自分が望むのなら、叶え続けていきたいと思います。

「隣の芝生は青く見える」と言いますが、実は、自分の芝生だって十分青いんです。手入れを怠らずに綺麗に整備していきましょう。

面白いと感じてくれた方、よろしければサポートお願いします。純粋に僕が嬉しいだけでなく、もっと量が多く、もっと高品質な作家活動ができます。どうぞ、よろしくお願いします!