他人の要求に応えるだけでは、仕事は楽しくならない。
仕事というのは、他人の要求に応えないといけない一面を、常に持ち合わせています。
特に、誰かに依頼されてやる仕事は、お金をもらっている以上、「他人の要求に応えなきゃいけない」という強迫観念があったり、他人に求められる仕上がりにしたいと強く思うのは、仕方のないことです。
しかし、ここで注意しないといけないことがあります。
それは、「他人の要求だけに応えない」ということです。
忙しくなればなるほど、効率よく仕事を終わらせようと思うため、他人の要求だけに応える仕事のやり方をしてしまいがちですが、他人の要求だけに応え続けるのは、ものすごく苦しいです。
どんなに好きな仕事でも、「自分がやりたいことをさせてもらっている」という感覚はなくなっていくし、その仕事に“自分の魂”はなくなります。
そこに残るのは、疲れた体と、疲れた心だけ。
自分の仕事ぶりを自分が認めていないので、誰にも誇れなくなります。さらに、評価されなかったら、他人にも認められていないため、どんどん落ち込んでいきます。
他人の要求だけに応えている日々なので、自分の実力を活かしているような気もしないし、そもそも自分の実力が何なのかも分からなくなって、目の前が真っ暗になります。
やはり、言われたことをやり続ける毎日に、自己肯定感もなければ、楽しい未来を描く体力もないのです。
そんな僕たちにできることは、たった一つです。
それは、自分の実力を発揮するということです。
他人の要求に応え続けていて、そんな毎日に嫌気がさしてきたということは、自分の実力を発揮したくなったということです。
もちろん、他人の要求に応える力も実力のうちに入るのですが、それよりも自分が発揮したい実力があるから、他人の要求に応えることに苦しさを感じているのです。
まずは、自分が発揮したい実力が何なのかを見極めて、それを今の立場で発揮できそうなのかどうかを考えることからはじめます。
意外と、自分の発揮したい実力を出せるチャンスが、今の仕事の中に残っていることもあります。
もし、今の立場で発揮できないなら、その仕事を諦めてしまうのも良いですし、立場が上がって発揮できそうなら、上を目指して頑張っても良いでしょう。
だって僕たちは、自分を見失うために仕事をしているわけではありません。
自分の実力を使って、世の中に貢献していくことが本望なはずです。
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