「目を合わせること」から、全てがはじまる。
コミュニケーションが苦手な人は、周りの人に比べて、何が足りていないのでしょうか。
本日は、コミュニケーションに最も必要なものを考えていきます。
僕の兄は、コミュニケーションがかなり苦手です。
自分から話しかけることはできないのはもちろん、あまり知らない大勢の人がいると、会話に割って入ることができません。
親戚の集いでも、僕の隣にいることが多く、ずっと僕だけに話しかけていることが多いです。
しかし、ここ最近、彼の様子が変わってきました。
以前、実家に帰省したときには、僕だけに集中的に話しかけることはしなくなっていました。
周りにいる人の顔をちゃんと見て、ほぼ全員とちゃんと話していました。
兄の前では言いませんでしたが、父はその姿に感動して、後日、僕に電話で「いやぁ、アイツ成長したと思わない? スゴいよなぁ」としみじみ語っていました。
兄の行動の何が大きく変わったのか。
それは、みんなと目を合わせるようになったということです。
喋っている内容は、大して変わっていないし、精神的に大人になったようにも思えませんが、人と目を合わせることが多くなりました。
以前なら、何か言いたいことがあれば、僕の目を見て振られるのを待っていましたが、それが全員と目を合わすことによって、みんなと会話をせざるを得ない状況を作っていたのです。
僕はその時、「目を合わせること」が、コミュニケーションにおいて、最も大事なことだと気がつきました。
まずは、話しかけやすい雰囲気を作らないことには、コミュニケーションは生まれません。
その第一歩として、「目を合わせること」は必須なのです。
兄がいろんな人と目を合わせない理由は、なんとなく理解できます。
目を合わせたからといって、相手が自分のことを受け入れるとは限らないし、嫌な話題を振ってくるかもしれないし、バカにされてしまうリスクもあります。
だったら、はじめから目を合わさない方が良く、自分のことを理解してくれる人にだけ話しかければいいのです。
しかし、そんなことを怖れていては、相手と自分の可能性を削ぐことにもなります。
もっと相手と仲良くなれるかもしれない、自分のことを肯定されるかもしれない、その全ての可能性を失ってしまいます。
相手を怖れるか、相手を信じるか、その二択の選択肢がコミュニケーションには付きまとうのです。
兄が相手を信じて目を合わせた結果、それを見ていた父がひっそりと感動していたのなら、兄のコミュニケーションは大成功です。
弟が偉そうに言うのも変ですが、これからもたくさんの人の目を見てほしいなと願います(笑)。
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