ネガティブは、もう足りてるから要らない。
他人は、自分が思っている以上に、ネガティブを避けたがる生き物です。
特に、自分が共感できないネガティブな話や、社会に支持されていないネガティブな話に関しては、話を聞こうともしないし、分かってくれようともしません。
いち個人の愚痴だと思われたら、それまでなのです。
その場合、その人を遠ざけたり、言葉を発さずに黙っていたりと、冷たい対応をとります。
そんな冷たい対応をされてしまったとき、僕はひどく後悔して、後で自分の発言を反省します。
それと同時に、「ちょっとぐらい、ネガティブな発言を許してくれよ!」と怒りのようなものが湧いてくることもあります。
なぜ、これほどにネガティブは、受け入れてもらえないのだろうか。
その理由は、みんな、ネガティブは足りているからです。
ネガティブは、もうすでに、いっぱい持っているんです。
それだけ不安を抱えているし、嫌なことを言われているし、見たくないものを見てきているからなんです。
もちろん、人によって程度は異なりますが、おそらくネガティブに触れずに生きている人は、ほとんどいないでしょう。
それなのに、さらにネガティブを自分めがけて投げ込まれると、誰だって避けたくなっちゃいます。
なるべく、自分のこと以外で、しんどい気持ちになりたくないのです。
そう言っている僕自身も、ネガティブで悩んでます感を出している人がいると、ちょっと面倒に感じることもあります。
もちろん、基本的には、前に向かえるように、明るい言葉をかけるのですが、ただネガティブな話を聞いてほしいだけの人もいるので、その場合、僕のできることはありません。
その結果、どうしても冷たい対応になってしまうのです。
どんどん気持ちが暗くなっていき、しまいには、「はいはい、そうなんじゃない?」と、投げやりになってしまいます。
これが、ポジティブな言葉だと、全く対応が変わります。
相手のポジティブな言葉に共感できていないとしても、「そんなに自己肯定しているんだー」「あの失敗を、そんなふうに捉えているんだ」など、自分にはない視点を学べるので、話を聞いていて勉強になります。
逆に、どんどん話をしてほしいぐらいです。
良いことはマネしたくなるのも、人間の特徴です。
そのため、ポジティブな言葉の方が、好まれやすいのです。
完全にネガティブを消すことはできなくても、少しでも他人の心を軽くするためには、伝え方を工夫するべきなんです。
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