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楽しい人生は、楽しくないことを楽しくやることの繰り返しだ。

学校が楽しくない、仕事が楽しくない、人生が楽しくない・・・。

自分の環境に対して、愚痴をこぼしてしまう人は、たくさんいるでしょう。

僕自身も、そういう思いを持つことがあります。

特に、中学校に上がりたてのときは、「自分のクラスが楽しくない」と先生や周りの人に、よく言っていました。

こういう僕に対して、先生たちが言うことは、いつも同じことでした。

クラスは、自分で楽しくするもの。

はじめは、その言葉も全く無視して愚痴だけを言い続けていたのですが、1学期の終わり辺りで、その意識が変わっていきました。

放課後に担任の先生が僕を呼び出し、どこがどう楽しくないのか、どうなったら楽しいのか、先生が僕にクラスを盛り上げてほしいと思っていることなど、自分のクラスに対して、それぞれの思いを話しました。

その時僕は、わざわざクラスを嫌っている僕に、クラスを盛り上げてほしいと提案する必要はないのになぁと思いながら、「じゃあ、一応、2学期は学級委員長やってみるよ」と話をつけて、そのまま夏休みに突入しました。

夏休み期間中、一人で考えているときに、先生が僕を呼び出して、クラスについて話をしてくれた理由が分かってきました。

あくまで僕なりの推測ですが、僕を呼び出して話をしたのは、先生なりの「クラスを自分で楽しくする工夫」の1つだと思ったのです。

「クラスは、自分で楽しくするもの」という考えをもとに、まずは先生が、クラスを楽しくできそうな人に、声をかけたのです。

僕は2学期から、自分なりにクラスを楽しくする工夫を凝らして、実際に楽しくすることができました。それから中学卒業まで、ずっと学級委員長をやり続けました。

それからも、僕がやっていることは「楽しそう」と言われることが多くなりました。

僕は、「クラスは、自分で楽しくするもの」ではなく、「何事も、自分で楽しくするもの」なんだと、心から痛感しました。

正直言って、人生に降りかかるほとんどのことは、楽しくありません。

何かやろうとすれば、勇気がいるし、面倒くさいし、恥ずかしいし、怒られるし、嫌われる・・・。そういう可能性は、常に潜んでいます。

しかし、誰かが楽しくやり始めれば、周りの人たちも楽しくやっていい雰囲気になって、実際に自分も他人も楽しくなります。

結局、楽しい人生は、楽しくないことを楽しくやることの繰り返しなんです。

ときどき僕は、中学生の自分に戻って問いかけます。

「楽しくない」と言う前に、自分が楽しくしているか?

たったそれだけで、ものの見方が変わっていくんです。

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