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心のバランスをとるには、『役割の数』を見直す必要がある。

人は、なんとなく元気がなくなることがあります。

僕も、なんとなく元気をなくすことがあるのですが、その元気をなくすタイミングが、自分には把握できませんでした。

落ち込んでしまうときは、いつもなんとなく元気がなくて、何もする気が起きなくて、そのたびに悩んでいました。

ただ、元気をなくしているときの共通点は、すぐに見つかりました。

それは、自分が何もしていないと感じるときです。

「何もしていない」というのは、社会の役割を全うしていないということです。

仕事をしていない、誰かを笑わせていない、自己投資をしていないことなど、非生産的時間のことを「何もしていないこと」とカウントします。

もちろん、絶対に人の役に立たないといけないルールはないのですが、自分に何も役割がないと感じた瞬間、自分の存在価値を疑ってしまう人も、少なからずいるのです。

特に、そんなときにSNSで何かの活動に取り組んでいる人を見ると、まぶしすぎて目がクラクラして、自分が情けなくなります。

しかし、常に人の役に立つ役割をするのは、実際のところ難しいです。

いつも働いていると倒れてしまうし、確実に見返りが返ってくるわけでもないし、自分だけが頑張りすぎると不満を抱くだけです。

そこで必要になる考え方が、「役割の分散」です。

今、自分が抱えている役割を頭に浮かべてみて、そのバランスをとっていくという考え方です。

誰だって、「仕事をする」という役割の他にも、社会や人とつながれる役割があります。

大体の人は、会社員でありながら、誰かの友達であり、行きつけの店の客であり、誰かの恋人であり、誰かの子どもです。

相手にとっては、すごく大事な役割の一つで、その役割を全うすることで、自分が必要とされている感じを得ながら、人生を生きられます。

意識が高い人や真面目な人が陥りがちなのが、「仕事」以外の役割を甘く見てしまうことです。

仕事しているときは、役割を全うしているので、多少生きている感じがありますが、そればっかりに押しつぶされて、仕事以外の時間を「無駄」と感じたり、「サボっている」と感じたりします。

そうやって、一つの役割だけに依存してしまうと、それと関わっていないだけで、すぐに落ち込んでしまうし、誰にも必要とされていない感覚に陥ってしまいます。

恋人がいない、友達に会いにくい状況にある人は、自ら役割を見いだして良いと思います。

僕で言えば、この「noteを更新する」という役割を自ら見い出しています。

正直、誰がどんな顔で読んでいて、どのぐらい必要とされているかは分かりませんが、僕のnoteを読んでくれる人のために、毎日更新することで、自分なりの役割を全うしています。

さらに、毎日誰かと接している感覚を自分の中にちゃんと持てば、自分が「何もしていない時間」を過ごすとしても、「サボっている」という感覚よりも「休んでいる」という感覚になります。

自分にはたくさんの役割があるのだから、休むのは必然だと思えるようになると、なんとなく落ち込むこともなくなっていきます。

そして不思議なことに、しっかりと休むことができれば、より役割を全うできます。

僕の中で、最も反響があったnoteの記事は以下の記事です。

これは、「しっかりと休むこと」を大事にしたからこそ生まれた記事ですし、自ら「noteを更新する」という役割を見いだしていなければ、書けなかった記事です。

人は、役割の数で、心のバランスを取ることができます。

もし、精神が乱れているのなら、自分の役割が少なすぎるか、多すぎるかのどちらかでしょう。

自分の役割を見直すだけで、ちょっと生きやすくなるかもしれません。

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