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価値観は、精度を上げていくもの。

人によって、価値観は違います。

自分の人生において、恋人が一番という人もいれば、仕事が一番という人もいます。それはもちろん、それぞれ勝手で良いと思います。

ただ、『価値観は変わる』ということを忘れてはいけないです。

価値観というものは、生まれつきだと思っている人も多く、自分が相手の価値観を理解できないと思ったら、相手を突き放す人もいます。

しかしながら、価値観は環境とともに、いくらでも変化していくものですし、誰かが決めた人間の絶対的な価値観なんてものもありません。

例えば、何かに所属することが大事だと思っている人と、何かに所属しなくてもいいと思っている人がいるとします。

所属人間は、非所属人間のことを、あざ笑うことがあるでしょう。

「その年齢でフリーターって、ダサくない?」
「安定していないけど、将来大丈夫なの?」
「え? どうやって生きてるの?」

実際に、そう言う大人はたくさんいます。それをあざ笑うのは、若干気持ちの良いことですし、自分の価値観に従った素直な言葉なのでしょう。

ただ、自分と価値観が合わない人間を見て、一気に突き放したところで、何か得することがあるのでしょうか?

どうせ、価値観なんて変わる可能性があるものなんですから、価値観の違う人の話は、しっかりと聞いた方が良いに決まっています。

そうなると、所属人間は、非所属人間のことを、あざ笑わないでしょう。

「何も所属しないと、どういうところが楽なの?」
「これから、どんなことしようと思っているの?」
「1日の流れって、どんな感じなの?」

こんな風に話が続くと思います。そうすることで、価値観の合わない人とも仲良く喋ることができると思いますし、何より自分の価値観が変わるとき、うってつけの参考資料にもなります。

こうして、価値観の精度を上げていく方が得策です。

非所属人間を否定する所属人間と、非所属人間の魅力も理解する所属人間では、意味が全く違います。

相手に対するリスペクト、相手に対する思いやり、そして自分自身の価値観の精度の高さが保てます。

それらが備わっているだけで、自分で自分を苦しめることも少なくなります。

自分の人生において、非所属を選んだ方が近道なこともあるでしょう。そんな時に、「フリーターなんて悪だ!」とわめいていると、遠回りすることもあるでしょうし、永遠にジレンマに苦しみます。

実際に僕は、そういう頑固な価値観を持っていました。

それは、「大学に入らないと、負け組だ!」という価値観です(笑)。

しかし僕は、それを手放して自由に生きることにしました。今もそれにがんじがらめになっていたら、奨学金返済の地獄の日々だったと思います。

僕は、そこから非所属人間の価値観を持ちつつも、所属人間の価値観も理解できる人間になったので、大学に所属しないといけないと思っている人の気持ちも分かります。なので、「大学なんて行って、バカだなー!」とも思いません。

それから、真逆の価値観であっても、その人の熱い気持ちをちゃんと受け取るようにしています。

価値観の精度を上げて、自分の世界を広げるために。

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