心を逃がしてあげましょう。
辛い仕事が連続した時、人の期待に応えようとしすぎた時、評価を気にするあまり自分をさらけ出せなかったり、自分のことが分からなくなった時、間違いなく心は疲弊してしまいます。
心が疲れきってしまうと、何やるのも面倒になってきます。
僕も、週に一度ぐらいは何もかも面倒になってしまい、何に対しても「あぁ、面倒くさい…」と独り言を何十回と繰り返しています。
愚痴を言ってもしょうがないのに、何十回も不平不満を漏らしている自分を嫌になって、余計にストレスを抱え込みます。
心の疲弊は、出口の見えない暗い洞窟のようなものです。
どこに行っても、幸せな光が見えないような気がして、どこを歩いて行っても不平不満に出会ってしまいます。
ある程度、時間をかければ脱出することはできますが、出口を見つけたと思った矢先に、またストレスが洞窟へと導きます。
そんな時、たまに周りを見渡して考えます。
大体の人は「ストレスなんて寝たら忘れる」「ストレスはお酒飲んだら忘れる」と言います。
僕は、本当にそうなのかもしれないと思って、一度睡眠とお酒を頑張ってみましたが、むしろ心の疲弊が悪化しました。
じゃあ、よく寝る人やよくお酒を飲む人が嘘をついているのかというと、そういうことではないと思います。
僕とその人たちとの違いは、たった一つ。
心の逃げ道を作ってあげているかどうか。
彼らは睡眠やお酒に幸福感を抱いていますが、僕は睡眠やお酒に対して、幸福感を全く抱いていません。
睡眠とお酒で現実を忘れると考えているのが彼らで、睡眠とお酒で事態は良くならないと考えるのが僕です。
僕の考えは正論かもしれませんが、それは自分の首を締めているだけでした。
つまり、仕事でストレスを抱えても、その問題を解決するまで仕事のことから逃げずに考えるため、日に日にストレスが溜まっていきます。
休日を迎えるころには、何も手につかなくなり、何のやる気も起きなくなります。
しかしながら、睡眠とお酒が逃げ道と考えている人は、一日ごとに心を逃がしてあげることによって、心を回復させています。
心が回復することによって、僕のようにストレスを溜めず、洞窟をさまようような気分にならずに済んでいるのかもしれません。
ストレス解消に大事なことは、ストレスの原因から離れることです。
睡眠とお酒に幸福感を感じない人は、違う幸福に身を委ねて心を逃がしてあげることが大事なのでしょう。
毎日逃がしてあげれば、より心が楽になるでしょう。
特にストイックな人は、心を逃がしてあげられることを一つでも多く見つけて、その時間を大事にすることからはじめていった方がいいです。
そう偉そうに言う僕も、まだまだストイック心を暴走させています(笑)。
これからは、強制的に心を逃がしてあげたいと思います。
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