人間は、器用型とセンス型に分けられる。
よく、人間は「努力型」と「天才型」に分けられがちですが、あれは噓だと思います。
おそらく、「努力型」と「天才型」に分けることによって、自分たちを守っているのだと考えられます。
例えば、自分を「努力型」と分類すれば、「自分はすごく努力しないといけない」と奮い立たせることができます。
誰かを「天才型」と分類すれば、「自分はあの人には敵わない」と諦めやすくもなります。
人を「努力型」と「天才型」に分類することで、より自分を追い込むようになってしまいます。
つまりこれは、努力型と思っている人のために、作られた概念なのです。
だとすれば、人間は、何型と何型に分けられるのでしょうか?
おそらく人間は、「器用型」と「センス型」に分けられます。
おそらく、他人に「上手いなぁー!」と思わせる器用な人と、他人に「新しいなぁー!」と思わせるセンスが鋭い人がいるのです。
「努力型」と言われている人は、おそらく「器用型」の人です。
その人たちの特徴は、自分の好き嫌いに関わらず、物事のコツを早く捉え、能力を上げることができます。
そのため、人から認められやすく、失敗が少ないです。
対して「天才型」と言われている人は、おそらく「センス型」の人です。
その人たちの特徴は、自分が好きで楽しいと思えることだけ習得が早く、そこに自分なりのカラーを取り入れることができます。
そのため、人によっては評価が分かれ、好まれる人には高い評価を得ます。
もちろん、どちらも努力はしないといけません。
ただ、努力でなんとかなる器用型と、努力じゃどうしようもないこともあるセンス型が、この世にはいます。
勉強でも、全部の平均点が高い人と、教科によって大きく差が出る人がいるように、タイプによって、努力の仕方も大きく変わると思います。
「器用型」の人は、他人を意識しながら努力した方が結果が出やすいですが、「センス型」の人は、自分の感覚を信じて努力した方が結果が出やすいです。
器用型は、なんでもチャレンジした方が自分の価値を高められますが、センス型は、向いていると思うことを突き詰めた方が良いでしょう。
そう考えると、「なんでもできる人」になれる器用型も、「一つを追求できる人」になれるセンス型も、誇らしく思えます。
どちらのタイプだろうが、結果さえ出れば「天才」と言われます。つまり、どのタイプでも、「天才」になりうるのです。
従来の「努力型」と「天才型」という概念は、どうしても優劣を感じます。
「天才だね」と言われるのは嬉しいですが、「努力家だね」と言われるのは、あまり気持ちよくありません。
それなら、「器用だね!」もしくは「センスあるね!」と言われた方が、素直に嬉しいですし、実際にどっちかしかないと思います。
これからは、「努力」と「天才」という言葉に頼るのはやめましょう。
「努力」は全員に共通する労力のことで、「天才」は全員に共通する結果のことです。
努力して結果が出た人にだけ、「天才」の称号が与えられるのです。
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