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社会にこびりつく「休みにくい問題」

大人になると、体調が悪くても仕事は休みにくいです。

特に男社会の中で生きている男性だと、簡単に休みにくいでしょう。

20代前半の僕でさえ、未だに体調不良で休んでいる人を悪く言う人を見たことがありますし、僕自身も体調不良で休むと伝えて怒られたり、場合によっては、辞めさせられたこともあります。

もう、この価値観は終わったと言いたいところですが、実際には休むと周りに迷惑がかかりますし、自分の給料も減ったり、病気から復帰したら仕事量が倍になっていたりする現実は、変わることはなく続いています。

どれほど健康が大事かは、言うまでもありません。

しかしながら、どれだけ気を付けていても、病気になったりケガをすることはあります。

その時に、堂々と休むと言えるかどうかは大事だと思います。

仕事のことを考えずに、体調を治すために時間を使えるかどうか。

これは、精神的にも肉体的にもかなり大事なことです。

特に男性は、昔から「男なら泣くな!」と強制されて育っています。その教育をほぼ全員が受けているからこそ、なかなか自分の弱さを見せることができません。

さらに、上下関係が強くなると、より弱さを見せることができず、上の言うことを従うしか選択肢がなくなります。

重圧に押しつぶされて、何もしたくない状態が生まれます。

その結果起きることが、「いきなり姿を消す」ということです。

ある日から連絡がつかなくなって、どこを探しても見つからなくなった人を、散々見てきました。

正直に「もう、キツいです」と誰かに相談できれば良かったのに、それすら言えない状況が、自分を狂わせていくのでしょう。

もちろん、周りも追い込んでいる気はないでしょう。

知らないうちに、その人がおかしくなっていて、気がついたら姿を消しているから、その人の精神が弱いことが原因だと思っています。

でも、本当は「休みにくいこと」が一番悪いと思うんです。

当たり前のように体調不良を言えないこと、当たり前のように精神に異常があると言えないこと、当たり前のように誰も休まないこと。

そんな状況の中で、空気を壊して自分の都合を訴えることはできません。

でも、世の中はそう簡単に変わらないので、自分が変わるしかないのが悲しい現実です。

空気を壊す勇気を持って、誰かに批判される勇気を持って、堂々と休むと宣言するのが、最も速い方法です。

その時ばかりは、周りに対して正しくある必要はないと思います。

というか、自分が狂っていくことが正しいはずなんてないですから(笑)。

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