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稲本稲三
2021年2月17日 20:49
「ケンリュウのバッティングって、当たるときと当たらない時の差、ヤバくない?」「アイツ、安定しないよなー」「ぶっちゃけ言っていい? 下手くそ!」「ハハハッ!」ケンリュウが誰なのかを知らない竜一は、ただただ、二人の会話を聞きながら歩いていた。毎朝、千田と周太は、誰かの悪口を楽しそうに言っている。その人物は、竜一が見たことのない他校の生徒、竜一が授業を受けたことない先生、竜一が喋ったこ