「Webサイトをリニューアルしたら売上が上がるのか?」という問い。
「Webサイトをリニューアルしたら売上が上がるのか(意訳)」と稀に経営者様から質問をいただきます。色々な考え方はあると思いますが、ぼくは問いとして間違っていると思います。少なくともその問いの設定では肝心な部分を見逃してしまう。
Webサイトは必要条件のひとつです。他の要素(製品/営業/販促/市場)でも売上向上はあり得ます。ただ、「すぐ着手できること/伸び代があること」の点で他要素より選びやすいのがWeb活用です。ほとんどの地方中小企業は未着手の領域なので。
もし、現状のWebが事業の推進に全く機能していないとしたら、その状況自体が問題なのです。「リニューアルしたら売上が上がるのか」なんて無責任なことを経営者が言うべきではありません。その状況をこれまで放置してきたことが問題なんだから。宝くじではありません。
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製造系BtoBのWeb活用の目的は「必要なときに自社を想起してもらい、相談してもらう」です。
受注は営業パーソンの仕事があってこそなので、「Webから受注を取りたい」だと正確ではありません。正しくは「Webからの良質な相談を増やしたい」です。相談してもらうために重要なのが「想起」です。顧客が必要になったタイミングで自社を思い出してもらうこと。
想起してもらうためには継続的な接触が欠かせません。人は忘れる生き物なので。「◯◯だったらA社に相談しよう」と絶えず頭の片隅に置いてもらう必要があります。だからコンテンツやダウンロード資料やWebセミナーが必要になるし、メールでのデリバリーが大切になります。
有用なコンテンツをテーマ別に用意する
メールで継続的に案内する
「◯◯だったらA社に相談できそう」と期待を醸成する
必要なタイミングで想起してもらう
相談してもらう
この環境を作るのが製造系BtoBのWeb活用です。
Webから受注は生まれない。Web活用は「想起してもらう/相談してもらう」ためにやるんだ。そう思っていただくと製造系BtoB様は分かりやすいのではないでしょうか。
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