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Webサイトは「顧客への約束」を書く場所。

「売り文句・提案内容とサービス・プロダクトが違う」という状況はビジネスで最もやってはいけないことの一つです。約束の不履行になるからです。

ぼくの職務はWeb活用支援です。「ビジネス=約束」と思っているので、言ったらやります。その代わり、顧客をめちゃくちゃ巻き込みます。お客さんだからなんて遠慮はしません。Web活用支援での成果は顧客の協力を得ないと実現できないので。


約束不履行は日々の信頼を吹き飛ばす

顧客に不満が生じた場合、「サービス・プロダクト」に問題がありそうですが、実は「売り文句・提案内容」に問題があるケースが多いと思っています。

自社の実力に見合わない言葉や提案は約束不履行につながります。信頼関係は日々の積み重ねから生まれるので、小さなことでも約束を守ることは重要です。「約束を守ってもらえなかった」という信頼喪失は案件やコトの大小とは関係ないので。 それまでの積み重ねを一瞬で吹き飛ばす破壊力があります。


Webサイトは「顧客への約束」を書く場所

だから、Webサイトに掲載する「自社の強み」や「サービス紹介」は重要です。見栄えのいい言葉や見栄を書く場ではありません。必要なのは顧客との約束です。そして、それらは全スタッフの行動原理として必ず守られなければなりません。企業のWebはポエムを書く場ではありません。約束を書く場所です。

「仕事って何ですか?/働くってどういうことですか?」と聞かれたら、「選ばれること。選ばれたら約束を守ること」と答えるようになりました。

この2つのために必要なこと&やるべきことを考え、実践し、経験と実績を積むこと。その循環がまた「選ばれること」につながる。ぼくはそう思っています。


「選ばれること」とは

「選ばれること。選ばれたら約束を守ること」は、「受動的な結果のために能動的に行動する」と言い換えることができます。つまり、最終決定権はこちら側にない。価値を決めるのは必ず他者。でも、そのためにやるべきことはやる。これが「選ばれること」だと思います。

実際にビジネスを推進するために大切なのは「誰に・どんな目的で・どう選ばれたいか」という目的設定と、「そのために必要なことを実行できているか」という行動設計です。

インバウンドマーケティングは上記とほぼ同義だと思っているし、仕事の原則でもあると思っています。いつも必ず相手がいる。

インバウンドマーケティングとは
価値あるコンテンツと顧客それぞれに合わせた体験を創出し、相手を惹きつけるビジネス手法です。望まれないコンテンツでオーディエンスの邪魔をしかねないアウトバウンドマーケティングとは異なり、インバウンドマーケティングでは、オーディエンスにとって望ましい形で信頼関係を構築しながら、オーディエンスが現在抱えている問題を解決できます。

https://www.hubspot.jp/inbound-marketing


仕事も企業のWebサイトも同じ

100人全てではなく、自社が選ばれたい人に選んでもらえるように約束を掲げる。自社の製品&サービスが必要な人に、必要な時に、選ばれるために行動する。選ばれたら、掲げた約束は絶対に守る。

それが仕事だし、企業のWebも同じだなあ…と思うようになりました。選んでくれた人との約束なんですよね。


関連note

「仕事とは?企業にとってのWebとは?」

仕事とは「選ばれること。約束を守ること」だと思うようになったら、企業のWeb活用も同じだな…とあまり迷わなくなった。業務や企業活動の延長線上にWebがあるのだから考えれば当然の話で。
Webの領域で「誰に・なぜ・いつ・選ばれるのか?次のアクションは何か?」から逆算して考えるのがWeb設計になる。
Webは企業活動の延長線上であり、「選ばれること。約束を守ること」を原則とする場である。そう考えると分かりやすい。選ばれるのはWebではなくプロダクトやサービス。源泉はそれらがもつ「選ばれる理由」。

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