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二年前に書いたブログを読み返してみる。(検索時代の終わりとは)

二年前に書いたブログを読み返したら面白かったので、noteにも再録してみます。

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二年前のブログ

元同僚からの急な質問

元同僚であり、今は『まぐ.NET』の代表であり、Webアクセシビリティにおける個人的メンターでもある松下まぐさんから、下記の問いが投げかけられました。

ときどき @inada_hさんにからんでみる。 最近、 Googleの検索結果がつまらなくなった というツイートを割と見るのですが、どう思いますか? 何か思うところがあれば答えてもらってもいいし、 別になければスルーしてくれてもよいです。


稲田からのお返事

唐突だなあ…
ということで、以下、松下さんへのお返事です。
テーマは『Googleの検索結果はつまらなくなったのか?』

「Googleの検索結果がつまらなくなった」というのは感情の話なので、同意も否定もあると思います。ぼくが印象的なのは 「検索の時代は終わりつつある」という指摘がネットで散見するようになったことです。

例えばけんすうさんのツイート

Y!とLINE経営統合がされた時の戦略を、今スタートアップ全社、みんな超考えているはず。
たとえば、検索、Googleをやめて、Y!とLINEが本気で取り組むというのはありそう。検索の時代はすでに終わりつつある、検索ですべてをやらなくていいので、逆に検索難易度が下がっているという考え方。


「検索の時代の終わり」については、湯川鶴章さんが十年前にすでに指摘していて驚きます。

「主戦場はソーシャルメディアの領域であり、最大の敵はFacebookである。(略)なのでヤフーとグーグルが組んだのである。 時代は検索の時代から、ソーシャルメディアの時代に移行した」

【ヤフー、Google提携解説】検索の時代が終わった、それだけのこと【湯川】


ぼく個人でいえば「検索の時代は終わりつつある」というフレーズを見たときに、「あ、そうだろうな」と反射的に思ったことが重要で。

「実生活で感じているが、まだ言語化してないこと」ぼくは自身の反射的な同意はそのように捉えています。まず反射的な同意を信じる。ロジックはその後でいい。

ということで、ぼくは「検索の時代は終わりつつある」に反射的に同意している人間なのです。

そこから興味関心を推進力に読み散らかすことになるのですが。

「ブロックチェーンによる非中央集権型サービス」という未来予想も、ぼくは湯川鶴章さんの解説が読みやすいです。

新しいアーキテクチャーは、Google、Amazon、Facebook、Appleなどへのパワーの集中を逆戻りさせ、クラウド上に集中するコンピューティングやコマースを解体させます。
クラウドコンピューティングの課題はセキュリティ。最近ではFacebookが大量の個人情報をリークさせたことが米国では大きな社会問題になっている。もしクラウドよりも安価で安全な技術があるのなら、産業界も消費者もそちらに流れるはず。クラウドにAIが搭載されるようになっても、一部メディアが予測するような「全産業支配」には発展しない。Gilder氏はそう予測するわけだ。

https://community.exawizards.com/aishinbun/20180427/


ただ、「ブロックチェーンによる非中央集権型サービス」という未来予想だとあまりにも現在から遠いよ…というツッコミもあると思いますので、検索をめぐる「今」の変化としては次のように考えています。

検索の時代はすでに終わりつつある

  • 検索で全てをやらなくていい

  • 網のような各SNSも重要な流入チャネル

  • 新しいコミュニケーションツールは今後も無数に登場する

  • 検索は君臨していた「唯一無二」の座から降りる

  • 検索は「重要な流入チャネルの一つ」という存在になる

かもしれない。と思っています。

まだ個人的な「かもしれない」という話ですが、「変化」は間違いなく起きるし、今も起きていると思っています。最近のぼくが注力しているSNS活用も、上記の「かもしれない」から考える取り組みの一つです。

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二年後の自分

再録は以上です。二年ぶりに読み返して、「まあ、そうだよね」と思いました。検索は唯一無二の存在ではありませんが、「重要な流入チャネルの一つ」という点ではまだまだ圧倒的な存在感です。SEOも超大事ですから。

というか、オンライン・オフラインの境界がなく『オムニチャネル』という状況がわざわざ指摘するまでもないくらい一般化した2年だったんだなあ…と改めて思いました。



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