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本当にあったヤバい話~〇〇住宅のT・I氏

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#短編小説

〇〇住宅のT・I氏~第七話~完結

〇〇住宅のT・I氏~第七話~完結

12月24日クリスマス・イブ当日。決戦は…木曜日だった。

相手からの連絡を待つことはせず、オープン時間に〇〇住宅へ向かった。

先手必勝。

相手が予想もしていない角度から攻め入る。

戦国時代にも使われていたであろう奇襲攻撃。

ダウンジャケットにモンベルの長靴を履き、マスク姿にサングラスで〇〇住宅に到着した。

夏場はサンダルを履きつぶし、冬場は厚手の靴下に長靴を履きつぶすのが僕のスタイルだ

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〇〇住宅のT・I氏~第六話

〇〇住宅のT・I氏~第六話

その日の夜、妻と晩酌をしていた。

確かにあの電話は怪しいわよね~。絶対上司に内緒で動いてる感じだと思うわよ、私も。

だよな。上司に話せばすぐに解決する話じゃんか?
例えばさ、他の物件を紹介していく流れで、ひとまず仲介手数料を預かったままでおくっていう提案ならわかるぜ。最終的に決まった物件で手数料を差し引き計算すればいいわけだし、自社で紹介をキープできるわけだからさ。
それもなく、ただ返金しない

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〇〇住宅のT・I氏~第五話

〇〇住宅のT・I氏~第五話

翌日12月20日、いつものようにサロンで仕事をしている妻の携帯が鳴った。

知らない番号が表示されている。

新規のお客さんから電話が入ることも度々ある妻は、接客中ではあったものの電話にでた。

すると相手はT・I氏だった。

〇〇住宅のT・Iです。昨日はありがとうございました。
奥様、あの…、会社から電話をかけているのですが、少し話しづらい内容でしたので離れたところから携帯でかけさせていただきま

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〇〇住宅のT・I氏~第四話

〇〇住宅のT・I氏~第四話

〇〇住宅へ着くと、他のお客さんを接客しているT・I氏が目に入った。

軽くお辞儀をし、アイコンタクトで繋がっているかのような視線を送っている。

受付の女性にカギを渡し、少しでいいのでT・I氏を呼んでいただけるようにお願いした。

すぐにT・I氏が現れる。

わざわざありがとうございます!どうかされました?

T・Iさん、ちょっと問題が起きてね。

僕がそう言うと、T・I氏の表情が変わったのが確認

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〇〇住宅のT・I氏~第三話

〇〇住宅のT・I氏~第三話

僕ら夫婦が今回引っ越す物件。

大家さんの敷地内に隣接しているその物件は、1階は車庫・物置として大家さんが使用する。

2階の住居が僕らのスペースとなる。

キャンピングカーで旅をしながら生活をする。

このことを中心に考えているため、間取りの中心は妻のサロン営業に使用するつもりだ。

リビングとお風呂場やトイレさえ使えれば十分だと考えていた。

家の前に車1台分の駐車スペースが備えられており、も

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〇〇住宅のT・I氏~第二話

〇〇住宅のT・I氏~第二話

数日後、僕の携帯が鳴った。

相手は先日のT・I氏だった。

大家さんへ各条件を提案したところ、すぐに次が決まるならと了承してもらえたようだ。

そして離れにある駐車場の件だが、別の建物が建つ予定となっており、現在は使えないようだった。

そこで大家さんの母屋横にある芝生のスペースに停めていいことになったらしい。

そっちのほうが近くて好都合ですよ。ありがとうございます。

確か以前に物件前まで見

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本当にあったヤバい話~〇〇住宅のT・I氏~第一話

本当にあったヤバい話~〇〇住宅のT・I氏~第一話

僕ら夫婦は来年に向けて引っ越しを考えていた。

キャンピングカーが納車するまでに、その大きさに対応する駐車スペースがある敷地が必要だったからだ。

もちろん駐車場だけ探してもよかったのだが、自宅の敷地内にキャンピングカーがある風景は、男なら一度は憧れるのではないだろうか。

希望する物件を探すため、妻と手分けしてネットサーフィンする日々が続いていた。

11月初旬のこと、妻が1件の物件を見つけた。

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