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生命という結界呪術。祭と健康と陰陽師。

※1

”生命は結界呪術である。

この宇宙に流れるエントロピーの増大という不可逆な川に流されぬために一時的に張られている結界。

それが身体であり、臓器であり、細胞膜であり、分子である。

それは生きてる内に結界の外に出られぬ呪いであり、散逸を免れ意識を創発する祝いでもある。”

12月26日、「鎌倉四響祭」という野外フェスを催します。
鶴岡八幡宮より伸びる参道、若宮大路を舞台に四神獣をあしらった4台の人力車の上に乗ったDJと参加者が踊り練り歩くサイレントフェス。

フェスの詳細についてはこちらをご参照いただくとして、ここではその核となるテーマについて考えてみたい。

今回の「鎌倉四響祭」は健康がテーマ。
SDGs3/3dのあとの世界を描いたソーシャルフェス®︎

と、いうのも自分自身今年の4月ごろから人生最大に体調を崩し初めて病院通いするような出来事があり(何故かこの時期から体調おかしくなった人が周りにめちゃくちゃ多い)コロナとの兼ね合いもあり、健康について考える機会が多かった。


健康ってなんだろう。考えてみた。

漢字を見ると「健康」は”康(安らかさ)を建てる”と書く。

「安らか」というのは非常に奥行きがある概念だ。生死も超越している。 

僕らは生まれてこのかた安らかさを建築していて、そして少しずつ綻んでいって、まるで空気を建築しているみたいなんだけど、手触りだけは確かにある。

健康の権化ことWHO曰く”健康とは「肉体」「精神」「社会」その全てが充実している状態”とされる。

社会とは社会的繋がりの意。
身体も心も他者との関係も満ちていれば安心できる、確かにそんな気がする。

とは言えそれぞれの充実度というか、尺度や価値観って時代によって変わるよなぁと思い、今回の舞台となる鎌倉時代と現代、そして100年後くらいの未来の健康を見渡してみた。

現代以外を生きたことがないので想像も入るのだけど、鎌倉時代の歴史を見るに疫病、飢餓、天災、争いと相当にハードモードな設定だったようで、精神的には日々今日を生きていたのではないかと想像。現代は明日、今日よりもよく生きることを志し、未来(前作KaMiNG SINGULARITYの世界を参照)は如何に死ぬかが精神的な充実に繋がると予感。

肉体のケアにおいても現代は人間というハードウェアの修繕だが、未来は遺伝子配列をデザインしハードウェアの改造まで手が届くだろう。”健康”は時代が変われば動詞が変わる。

今回の「鎌倉四響祭」は約800年前鎌倉時代に催された「四角四境祭」という陰陽道の除災の儀式をモチーフにしていて、当時も今と同じように疫病が蔓延っておりそれを鎮めるために音や舞を用いた祭が鎌倉で12月26日に催されていた。

当時は六浦、小坪、稲村、山内の四境の神社で開催

医療を培った現代からみると荒唐無稽にも見えるが、祭りは確かに精神と社会の充実をケアしている。楽に草で薬だし、音楽は古代から共同体意識の形成に使われ、歌がない民族は1つも存在しない。

医療を手にして感染対策を講じられるようになった現代では肉体のケアも可能にった。だからこそ、その両方をケアにしながら催すこともできるはずで今回のサブタイトルをSocial DisDanceとした。

全世界的に命の尊さを感じているこの季節を超えることができれば、人類のテーマはそろそろ毎日が祝祭ということでも良いんじゃないだろうかという超希望的観測な未来、と現代、そして鎌倉時代。それらを祭という器でチャンプルーし、健康という横串を一本通して見た時に、なにか肉体から聴こえる声があるんじゃないかと思う。それが今回の実験の1つ。

サイレントフェスにしているのは音量の道路交通法的な事情はありつつも、個と全、ハレとケを能動的にスイッチできることで祝祭に対しての自らの意識や態度を確認しやすくなる機能もあると思ってて、静寂に神が宿るというか、心の声が聴こえやすくなる環境かなと思う。

当日はきっと源頼朝もびっくりの史上かつてないカオスな鎌倉が現れる。そしてカオスこそが変態の機会であり、あなた自身が街、世界、自分とどう関
係するかを問う
。強烈に。

何を祀るのか。


祭りたるもの、何を祀るかが肝要である。
実はこの対象は制作が始まって尚見えていなかった。
祭だー!と騒ぎ立ててはいるものの、誰も何を祭り上げているか分かっていなかった。なんというシュールレアリスム。

でもやっと見えてきた。多分僕らは”結界”を祀る。

なぜかって、生命は結界だから。健康とはつまり結界のことだから。(冒頭の※1へ)

身体は細胞や粒子の、精神は記憶や環境の、社会は他者や国家との関係の結晶を結節点として作られた結界。安らかさとは結界の中にいる状態。

宇宙という結界、地球という結界、鎌倉という結界、そこに四神獣をあしらった4台の人力車による結界を張り、各人力車ごとに四角の結界を張り、各自ヘッドホンを装着し結界を張るのだ。

約800年前に陰陽師により催された四角四境祭をリスペクトして結界を祭り上げる。マスクやソーシャルディスタンスなどの結界を張り、身を守りながら。

陰陽道という遍く学問を和えた実に日本的な独自の体系には1080の術があるとされるが、結界術が全ての基礎とされるものらしい。現代においても様々な術(技術)が開発されているものの、まず基礎となるのは結界(あなたとわたし、有と無、0と1)であり、僕らは常に自ら結界を張り、結界の中で生きている。それを祭る。

それと共に、例年比40%減ともされる鎌倉の観光市場に少しでも潤いを与えたいし、三密回避の都市型野外フェスの新様式として全国でこの仕組みを転用してもらいたい。何より街の人たちに本当に久しぶりに催されるフィジカルな祭を心の底から楽しんでもらいたい。

そんな想いで12月26日、催します。



ー概要ー

日時:2021年 12月26日(日) 13:00~15:00
場所:若宮大路
受付場所:人力車のえびす屋鎌倉店
周回コース:鶴岡八幡宮からニノ鳥居までのコースを周回

人力車のえびす屋鎌倉店住所: 神奈川県鎌倉市12 雪ノ下1丁目12-3 フロント アベニュー 雪ノ下 1F

アクセス:JR鎌倉駅東口から徒歩3分

参加費:
チケット:¥1,000 【先着限定80名】

ご参加方法:

・事前申し込み:事前に下記Peatixページよりお申し込みいただくことで開演前より受付が可能になり、確実にご参加いただくことができます。
https://silentfes79.peatix.com/

・当日参加:当日専用のワイヤレスヘッドホンの在庫が残っていれば(※1)、えびす屋鎌倉店の受付にて参加費をお支払いいただくことでご参加可能です。

※1 : ヘッドホンの在庫状況はSilent it公式Twitter(@silent__it)より随時ご報告いたします。 https://twitter.com/silent__it

ー出演者ー

[Music]

KEIZOmachine! (from HIFANA)
赤坂陽月
DJ DEKKA(デッカチャン)
Yon Yon
DJカッパ(イマジン盆踊り部) feat.オニ(あふりらんぽ)
DJ濡れ天狗
玉様祭壇
コスガツヨシ(cro-magnon)

[Dancer]

青龍:NATACHA/Shaieera
朱雀:Satri/Yuhki/Inti/Uoomin/イマジン盆踊り部
白虎:神 真紀子/大友友美
玄武:Eva+白鳥紗也子

[Decoration Artist]

青龍:KUKAN
朱雀:パラダイスアレイ
白虎:Kyoko Yoshioka
玄武:玉様祭壇

主催:鎌倉四響祭実行委員会/株式会社drapology/Silent it
企画制作:鎌倉四響祭実行委員会/Ozone合同会社(Silent it)
協力:人力車のえびす屋 鎌倉店
後援:鎌倉市観光協会/ARTS for the future!
協賛:Jackery Japan株式会社/ヤマハ株式会社/ENDOCA CBD/Imbaya/atelier HIKITSUGI/鈴木屋酒店/きものレンタル都/鎌倉彫刻資料館


ー4つのポイントー

①誰も見たことがない、都市型野外フェスの新様式!

人力車をステージとして使い、かつヘッドホンをつけた参加者たちが周りから見ると無音で練り歩く姿を見たことがあるでしょうか? 通常であれば開催することができない街のあらゆる場所で、めくるめく街の景観と生のDJライブを自由自在に楽しむことができる新しいエンターテイメントとなります。

②サイレントフェス®︎ならではの自由度と観光地へ負担のない賑わい創出

通常の野外フェスと違い各エリアの音が干渉する恐れがないため、小さな境界内においても複数の音楽エリアを自由に行き来できることができます。ヘッドホンを外せば日常にすっと戻ることができるので、街の観光を楽しみつつ、遊びたくなったらヘッドホンをつける、といった自由な遊び方が可能になります。また周辺店舗への騒音問題もないため、街の日常を壊すことなくハレとケが共存します。

③人、街、自然にやさしいソーシャルディスダンス

前述の騒音問題の解決はもちろんのこと、ディスタンスを取りながらマスク着用の上オープンエアーで開催することで感染対策を徹底します。また、サイレントフェス®︎は今回の会場の規模で通常使用される野外フェス用音響機材に比べ電気使用量が3分の1以下にまで節電することができます。かつヘッドホンに使用する充電池は100%自然エネルギーで充電し環境負荷を軽減しています。

④各人力車で異なる演出。街の企業とのコラボレーション!

青龍、白虎、朱雀、玄武の四神獣をテーマにした4台の人力車の装飾はそれぞれ新進気鋭のクリエイターが手がけ、各人力車ごとに街の企業とのコラボコンテンツを企画しています。例えば玄武では鎌倉山に本社を置くCBDオイルの販売店「ENDOCA」のCBDオイルのお試し体験ができたり、朱雀では鎌倉中央食品市場のパン屋「パラダイスアレイ」とのコラボも予定しています。

Q&A

ヘッドホンは持参する必要がありますか?

専用のワイヤレスヘッドホンを配布しますので、ご持参不要です。ワイヤレスヘッドホンを持参いただいても聴けませんのでご了承ください。

当日参加はできますか?

当日専用のワイヤレスヘッドホンの在庫が残っていれば、えびす屋鎌倉店の 受付にて参加費をお支払いいただくことでご参加可能です。確実にご参加いただきたい場合はこちらより事前にご予約くださいませ。

※ヘッドホンの在庫状況はSilent it公式Twitterより随時ご報告いたします。

飲食販売はありますか?

特にご用意しておりませんので、ぜひ鎌倉でお買い物いただき食べ飲み歩きをお楽しみください。

​※ゴミは必ずお持ち帰りください。

クロークはありますか?

クロークのご用意はございません。出来るだけ軽装でお越しの上、お近くのロッカーなどをご利用ください。

​サイレントフェスとはなんですか?

専用のワイヤレスヘッドホンを装着し、DJやライブをオンタイムで共有する”無”音楽イベ ントです。周りから見ると無音に見えるため、どこでも、いつでも、大人数で高音質、大音量 のライブを楽しむことができます。ヘッドホンならではの立体音響も再現可能で、最大半径30m以内であれば何名でも同時に不思議な一体感と没入感を味わうことが可能です。

雨天時は開催しますか?

雨天中止となります。開催判断は当日12時までに判断の上、本HP上にてご報告いたします。

途中入退場はできますか?

可能です。各人力車のヘッドホン配布スタッフに受付時にお渡しするマスクチャームをご提示いただければ開演時間内はいつでもご参加いただけます。途中退場時は必ずスタッフへヘッドホンを返却いただくようお願い致します。

服装はどうすればいいですか?

どのような服装でもご参加可能ですが、歩きやすい靴でのご参加がお勧めです。また鎌倉時代に想いを馳せて、着物を着てみたり、陰陽師や式神のような衣装でのご参加も大歓迎です。
 

チケットはこちらから!
https://silentfes79.peatix.com/

「こんな未来あったらどう?」という問いをフェスティバルを使ってつくってます。サポートいただけるとまた1つ未知の体験を、未踏の体感を、つくれる時間が生まれます。あとシンプルに嬉しいです。