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宇多田ヒカル「Fantôme」の魅力

1番好きな歌手である宇多田ヒカルさん
6thアルバムである名盤Fantôme
自分なりの解釈と魅力を書き綴る…

以下,
尊敬の念を込めて''さん''を省略。

''人間活動''を経て劇的な復活
宇多田ヒカル自身,
6枚目のアルバムに位置するこのFantôme
このアルバム制作にあたる背景を少し紹介。


亡き母に捧げるこのアルバム

人間活動と称した活動休止期間のなかで自身の母を亡くす。

宇多田ヒカルの母、藤圭子さんは昭和を代表する演歌歌手だ。
当然のように母の影響で身近に''歌''があったという宇多田ヒカル。
歌手として活動する中で原点とも言えるのが母であった。
そんな当時の心境が垣間見えつつも休止期間を経て、いままでの作品よりもさらに奥の心情を表現している様に感じた。

タイトル「Fantôme」

このアルバムのタイトルである"Fantôme"の言葉の意味はフランス語で"幻"、"亡霊"など指す。この言葉は亡き母に捧げられたように感じられる

美しい日本語を

このFantômeの歌詞は,ほぼ日本語で構成されている。
その意図には宇多田ヒカル自身の日本語の美しさを表現しかった意図があったという。
これまでの宇多田ヒカルは英語と日本語のバイリンガルということもあり,その感性を用いた特徴的なリリック,本番アメリカで培ったR&Bの要素が強い曲調を用いた音楽表現が特徴と言えた。

今作は,今までの英語と日本語を用いた歌詞ではなく、大方を日本語で表現することによって,歌詞の奥深さとメロディーとの深い関係性が今までより強調されたのではないかと感じた。

セットリスト

  1. 俺の彼女

  2. 花束を君に

  3. 2時間だけのバカンス(feat.椎名林檎)

  4. 人魚

  5. ともだち with 小袋成彬

  6. 真夏の通り雨

  7. 荒野の狼

  8. 忘却 (feat. KOHH)

  9. 人生最高の日

  10. 桜流し

あとがき

 このアルバム,否この''宇多田ヒカル''という人物は,最近の流行り言葉での''エモい''、''深い''、''渋い''と言った、言葉で表現することは到底し難い。

このアルバムから語る魅力を挙げるとするならば
 どこか''哀愁漂う雰囲気''
 今にも''壊れてしまいそうな繊細な歌声"
 歌詞に感じる''普遍的な優しさと暖かみ"

 そう簡単に言語化できない魅力が感じられる,このアルバム,あの人に,私含めファンは魅了されているのだろう。

現在も新たにアルバム「BADモード」をリリース。
新たな一面を見せてくれた

15歳でデビューしてから,現在までの変化の過程を楽曲を通して,''1人''の人生を感じ取ることができる素晴らしいアーティスト
''宇多田ヒカル''

これからも宇多田ヒカルが紡ぐメロディーと言葉達にふれあいたいと思う。

最後にCDの下に隠された,宇多田ヒカルの手書きと思われるメッセージを記す。


Only you can show me love
Even when you're not around
only you can make me found

あなただけが私に愛を示すことができる
あなたがいないときでも......
あなただけが私を見つけることができる

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