街の人は、街の価値には気付けない。
「え、日置市の街灯って可愛くない??」
そんなことを言われて、新しい目線で街を眺める。
当たり前の景色、当たり前の日常に潜む価値は、中の人では意外と気付けない。
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先日、鹿児島市にいる2人の友人に、日置市のおすすめスポットを巡る旅・ツアーをした。
想定していたルートはこちら。
個人的に連れて行きたいところばかりをピックアップしたものの、寄り道ばかりでほぼこの予定通りにはいかなかった。
しかし、この寄り道こそが多くの気づきを与えてくれた。
今日は、これをnoteを通して紐解きたい。
「風の人」の気づきが「地域肯定感」を上げる
今回来ていただいたお2人は、日置市には住んでいない。(上記の定義における「風の人」と言える)。また、観光や地域づくりに関する見識がある。その2人が、いろんなスポットや道中で色々と気づきを口にしてくれた。
例えば、徳重神社近くの橋や街灯を「このデザイン可愛くない??」と。
そう言われるとそんな風にも見えてきた。
街を上げて行われる「妙円寺詣り」というお祭りの動線や戦国島津を意識した場所にはデザインが意識されて設計されていたのかもしれない。他にも城山公園や湯之元のレトロな街灯を見ては褒めてくれた。
予定には無かったものの道中で気になり立ち寄った「リトル東京」。作っているおじちゃんが解説してくれるのだが、2人のリアクションが良くて、おじちゃんは子どものように夢中にお話ししてくれる。怪獣になった気持ちで写真を撮ったり、けっこう大人でも楽しい。こんな場所が日置市にあったんだ。
大汝牟遅神社という、いま鹿児島で一番熱いパワースポットがある。その神社には人が多く集まっているものの、そのすぐ近くの「吹上町護国神社」には誰も見向きもしない。
そんな中、近くの少し古い看板を見て「こっちにも行こう」と寄り道をしてみる。
全く期待していなかった分、白くあまり見ないタイプの神社で、「え、なんか不思議!」「これって面白くない?」「どの国の文化が入っているんだろう」と興味を持って深掘ってくれる。
こんな風に、きっと僕1人では気づかなかった価値が沢山あった。2人が細かいところまで見てコメントしてくれるもんだから、なんだか僕の中の自己肯定感じゃないけれど「地域肯定感」のようなものが上がっていく。
「風の人」のもたらすポジティブな視点は、「土の人」に気づきを与え、価値を認識することにつながる。
新たな旅のありよう
これまでの旅は「検索」→「確認」の時代であったように感じる。それはGoogleやSNSで検索した「いかにもみんなが認める価値」を確認しに行く旅だ。
でもこれからは、「探索」→「発見」の時代になるんじゃないかと思っている。
好奇心を軸に街を探索し、まだ誰も知らない街の魅力を発見する。自分で見つけるから嬉しいし、愛着が湧く。そして何より、その人が来たことに意味があるし、価値がある。
これからはきっと、そんな旅が広がっていくし、広げていくべきだと感じた。
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