見出し画像

引寄せレイアウト

皆さん

駅ビルやショッピングモールでお買い物をする時、元から好きなお店に入ったり、なぁんとなくな感じでお店に入って商品を選ぶと思います。

実は後者の「なぁんとなく」でお店に入る時

あなたはそのお店の術中にハマってます。


理由は以下です。

まず、お店の一番最初の狙いは「店内に入ってもらうことです」
店内に入ってもらって初めて買って頂けるチャンスができます。

その為にお店のレイアウトは思っている以上によく考えられています。


まず今の時期を例に上げると、、、

どのお店も店頭は冬物のセール品を置いています。
赤いポップや赤文字で値段を表示して。

これは「集客」のためです。

「赤」を使用するのは気持ち(購買意欲)を向上させ、お客様を店に引きつけ、足止めさせる為です。

画像1

人は明るい物に引きつけられます。

ちょっと脱線しますが、

セール時期じゃなくてもショーウィンドウでやたら明るい装飾の店構えになってるお店があります。

たまに「こんな着方 しないでしょ?」みたいなコーディネートのマネキンが置かれていたりして。

あれ 遠くから見ても視界に入るようにしてるんです。

特に銀座のプランド店なんかがわかりやすいですね。

トレンドカラーを打ち出している意味もありますが、
「遠くから見つけさせて」→「引寄せて」→「店内入ってもらう」
狙いもあります。

画像2

話を戻しまして、

そして、皆さんはセール品を見た後、おそらく店の中をパッと見ると思います。そこで最初に目に付くのが壁面(店内奥の陳列壁)です。

そこにはトーンが明るめの春物(新作)が陳列されているはずです

「あ。新作かな?」とそれを近くで見る為に店の中に入っていきます。

はい。術中にハマりました。


お店の最初の目的は達成です。

そこからはお店の腕の見せどころです。

店の奥まで行く導線には棚や什器が置かれ、インナーやボトム類が陳列されています。

そして、コーディネートされたボディ(マネキン)が立っているはずです。

そのボディはある意味コーディネートの完成形で、そのコーディネートをする為に半径1〜2mの範囲(1、2歩で手が届く範囲)にそれらの商品が配置されているはずです。

画像3

ちょっとお金の話をすると

これは商品を買って頂きたいのはもちろんのこと、1点だけでなくセットで買って頂いて「客単価」と「買上点数」を上げたいからです。

これは

売上があっても客単価が低くければ「一点買い」「Low Prices商品買い(インナーだけ等)」が多いということになり、「コーディネートの提案が出来ていない」というお店側の指標にもなります。
(昔は私もよくこれで上司におこられました。。)

突然ですが、
この言葉を店員さんに言ったことがある人はいますか?

「マネキンの着ている服を一式ください」


これ 店員さんにとっては最っ高に嬉しい言葉です。

自分の考えたもの全てが認められた証なのです。

なので、いつかそういったコーディネートに出会えたら是非この言葉を言ってあげてくださいね(^^)b


以上、いろいろ書きましたが全てのお店が当てはまるわけではありません。

私は駅ビルやショッピングモールで働いていたので上記のような考えでレイアウトを作っていましたが、そのお店のコンセプトによってレイアウトは様々です。

ですが、何かしらの「狙い」はあるはずなので、それを考えて服選びをするのも楽しいかもしれませんよ(^^)

服屋さんに入って何点も商品を買ってしまった時は

きっと術中にハマりまくってますので


皆さん「やっちまったぁ!( ゚Д゚)」と思わず、そのままショッピングを楽しんでくださいね(^_^)/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?