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今じゃないでしょ。キャリアと玉子焼き

某予備校教師の「今でしょ。」
が流行語大賞をとったのは2013年だと言う。

もうあれから9年も経ったかと思うと
時の流れは恐ろしい。。笑

母になって早いもので4ヶ月。
少しずつ子育てに慣れ、子供と2人きりのお出かけや児童館デビュー、ベビーカーでバスに乗るのも慣れてきた。
なんとかなるやろと言うメンタルと共に、
我が子ををひょいと持ち上げる
フィジカルもめきめきと成長した。笑

保育園の申し込みも終え、一息ついた今
私にとっての仕事はなんだろう。
キャリアってなんだろう。
家族にとって最適解はどこだろう。
と悩むことが多い。

子供が産まれてすでに
信じられないくらいの喜びと
幸せを日々感じている。

しかし同時に、
これまで持っていた私の時計は
使い物にならなくなり
こども中心の、新しい時間割が始まった。


ある日、
どうしても夕飯にだし巻き玉子が食べたくなり
ぐずり泣きをする我が子の隣で、
何度も油をひいて重ね焼きをした。
それはそれはもう地獄だった。
(たまごを溶いているときは機嫌が良かった)


案の定、完成した出汁巻きはひどいもので
なぜ今これにトライしてしまったのか、
自己嫌悪も相まって夕飯の雰囲気は最悪に。

集中力の必要な料理は子供が寝てからする。
まさに今じゃないでしょ。な瞬間。笑
当たり前だが、学んだことの一つだ。

ただ、キャリア
(ここでのキャリアは仕事を指す)
はどうだろうか。

だし巻き玉子のように
子供が大きくなってから積み重ねればいいや。
今じゃないよね。と
そんな簡単に割り切れるだろうか。

時短勤務、保育園からの呼び出し、
夕飯作りや寝かしつけ、
パートナーと協力してイーブンに分け合って
なんとかなるものだろうか。
(イーブンに分け合うことが家族にとって、また家計にとって良い形なのかも分からない)

ここでもまた、子供が寝てからひっそりPCを開いて
集中力の必要な仕事を再開するのだろうか。
私はいつ、ぼんやりひと息つくのだろうか。
綺麗なママなんて、くそくらえだ。(自重…)

1人の社員から、
子持ちの時短勤務という
見えない新しい制服を着て
これまでのように、
やりたい事にチャレンジできる会社に
勤められて幸せ!と笑えるだろうか。

かつての私がそうであったように、
時短勤務のママはチーム内の戦力であるけれど
主戦力とカウントしたことはなかった。
(ものすごく優秀な人はたくさん!)
なぜなら、お子が熱を出せば駆けつけ、
保育園のお迎えまでには仕事を切り上げなければいけないから。
プロジェクトにはサブで入り、
代替の効く仕事をメインに割り当てられる。

うん、マネジメントの観点からは当たり前だ。


代わりが効かなきゃ、
もしものときに対応できない。
そんな事は、言われなくても分かってる。


でも
"「あなた」だから任せたい"

そんな一言をガソリンにして走ってきた私には
毎食カロリーメイトだけを食べ続けるような味気のない食卓に見えてならない。
もはや、食卓でもない。
働くという喜びはそこにあるのだろうか。

復帰前の私が感じているのだから、
きっと感じているであろう"第一線から退く感"
かつてバリキャリと呼ばれた彼女たちは
どんな気持ちで働いているんだろう。
急に着せられた"ママ"と言う制服の着心地は
悪くはないだろうか。


今日は旦那に見てもらってるから!と
ものすごく楽しそうに残業をする
管理職ママのあの笑顔が忘れられない。


みんな、
今じゃないでしょ。と割り切って
働いているのだろうか。

きっとこの気持ちを
いつか何かの原動力に変えられると信じて
気持ちを吐き出して記してみた。


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